教育臨床講座

記載責任者 井上和臣

◇教員名簿

氏名 職名 専門分野 氏名 職名 専門分野
井上和臣 教授 精神医学 兼松儀郎 教授 教育学
山下一夫 教授 臨床心理学 粟飯原良造 准教授 臨床心理学
今田雄三 助教授 精神医学 葛西真記子 准教授 臨床心理学
葛上秀文 講師 教育学 小坂浩嗣 助教授 臨床心理学
佐藤亨 講師 臨床心理学 中津郁子 助教授 臨床心理学
吉井健治 准教授 臨床心理学 久米禎子 講 師 臨床心理学

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

 

◇自己点検・評価

1.学長の定める重点目標

1-1.大学院の学生定員の充足

(1)目標・計画

  1. 教職大学院構想の実現により教育臨床講座は再編されることになる。これに伴い定員枠についても若干の変更があるかもしれないが,いずれにしても,入学定員の確保が達成目標である。
  2. 徳島県内はもちろん県外(例:大阪府,高知県)でも公開講座を実施し,本学大学院及び本講座の紹介を行い,受験を強く勧める。
  3. 例年,同窓会とともに開催している「鳴門生徒指導学会」を引き続き徳島市内で開催し,教職大学院開設時を見据えた広報活動を行う。

 

(2)点検・評価

  1. 平成20年度からの教職大学院設置に伴って,臨床心理士養成コースでは定員枠45名の確保が至上命令であったが,これを達成することができた。生徒指導コースの教員は教職大学院の入学試験に関わったが,臨床心理士養成コースの教員のうち教職大学院教員予定者には協力を願うなどし,鋭意努力した結果である。ただ,入学定員を上回るまでには至らず,とくに前期合格者からの入学辞退への対応が今後の課題として残った。
  2. 公開講座については,複数の教員が本学や県外で開催された複数の講座を担当し,大学院及び臨床心理士養成コースの紹介を行い,受験を勧めた。
  3. 「鳴門生徒指導学会」は例年の通り,8月に第17回大会を徳島市内で開催した。会期中に教職大学院を含む大学院及び臨床心理士養成コースに関する広報活動を行った。

 

1-2.教員採用率の向上

(1)目標・計画

  • 本講座には,臨床心理士の資格取得をめざす学生が多く,教員を志向する学部学生・大学院学生は少ない。しかし,学生数が多いため,大学院修了後の進路に関しては楽観できる状況にはない。そこで,例年通り,講座内に就職支援を担当する教員をおくことで,就職率向上に努める。

(2)点検・評価

  • 教員採用率の向上に寄与することは,臨床心理士養成コースの学生が当初から臨床心理士をめざすため,むずかしいところがある。しかし,在籍する大学院生の就職を支援することは,臨床心理士養成コースへの入学者確保に関わることであり,重要である。そこで,講座会議等で就職情報を共有するとともに,担当の准教授が一元的な情報管理に責任をもち,学生の希望調査に基づく就職支援の要となった。その結果,学校(スクールカウンセラー),児童養護施設,鑑別所・少年院,医療機関(病院・クリニック)等に,大学院修了時点でほとんどの修了生たちは常勤・非常勤職を得ることができた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 「学際的で実践的」という本講座の基本方針を堅持し,学生の指導にあたる。
  2. 指導教員以外でも気軽に学生の相談に応じる体制として,講座内に担任制を導入し,とくに修士課程学生のための担任をおく。
  3. 講座の親睦を深めるために,教員と修士課程1年生とによる講座旅行,教員と大学院学生によるソフトボール大会などを実施する。
  4. 臨床心理分野では,論文指導とともに,面接指導を同等に重視する。
  5. 徳島大学と徳島文理大学の臨床心理学系講座と連携し,月に1,2回程度の勉強会を引き続き実施する。

(2)点検・評価

  1. 生徒指導コースと臨床心理士養成コースが並立する形となったが,講座の構成員は教育学と臨床心理学を専門とするため,「学際的で実践的」という講座の基本方針は堅持できた。修士論文の執筆・審査においても,両コースの教員が共同し,学生の指導・助言・評価にあたった。
  2. 修士課程の各学年担任として准教授2名が中心となって,学生の指導・支援の統括を行った。
  3. 講座旅行,ソフトボール大会などは例年通り実施できた。
  4. 論文指導と同様に,面接指導を重視し,臨床心理士養成コース学生の担当教員が責任をもって,心理教育相談室を訪れるクライエントに対する臨床心理学的面接の修練を支援した。
  5. 徳島大学と徳島文理大学の臨床心理系講座との連携のもと,月に1~2回の勉強会を継続できた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

講座の教員が協力し,文部科学省科学研究費補助金の申請を行う。

(2)点検・評価

講座の複数の教員が各自あるいは協力し,文部科学省科学研究費補助金の申請を行った。例として,「乳幼児との情動調律が心理療法家の感受性・想像力をはぐくむ教育訓練プログラム」 (研究代表者:山下一夫教授),「セクシュアル・マイノリティへの心理的支援に関する研究」(葛西真記子教授)がある。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

各教員が,委員として学内の各種委員会に出席し,職務を遂行する。

(2)点検・評価

  • 講座の教員はおのおの担当となった各種委員会委員として学内の会議に出席し,十分職務を遂行することができた。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属幼稚園・小学校・中学校に,スクールカウンセラーとして赴く。(附属学校との連携)
  2. 公開講座を実施する。(社会との連携)

(2)点検・評価

  1. 附属学校園に,スクールカウンセラーとして臨床心理士の資格を有する教員が出向き,臨床心理学的な相談等の業務を行った。
  2. 複数の公開講座を学内外で実施した(「ちょっと使える子育てのヒント」,「カウンセリングにおけるコトバの使い方」,「乳幼児健診における保護者とのかかわり方を考える」,「子ども理解と生徒指導(教育臨床Ⅴ)(大阪)」)。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 2学年合わせて100名を越える大学院学生を擁し,平成19年度も教育臨床講座の教員すべてが責任をもって学生の論文指導と,臨床心理士養成コースの学生に対しては面接指導にもあたってきた。本学大学院の定員確保に著しく寄与したと考える。
  • 教員採用率に寄与することは,臨床心理士養成コース学生の進路特性上むずかしい。しかし,すべてが常勤職でないまでも,就職を希望するほとんどの大学院学生が修了に当たって就職できたこと,臨床心理士資格試験をめざす段階にまで学生を指導・支援できたことは特筆してよいと考える。

 

最終更新日:2010年02月15日

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