自己点検・評価報告書 (教育臨床講座) 吉井健治
報告者 吉井健治
1.学長の定める重点目標
1-1.教育大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
- 平成19年度は、4月から翌年1月末までの10ヶ月間、内地研究員として他大学(名古屋大学)に派遣されるので、本学での授業実践は行わないことになる。
そこで、今後の授業実践の参考となるように、名古屋大学教育学部における授業内容と授業方法に関する資料収集を行うことにする。
(2)点検・評価
- 名古屋大学の教員養成および臨床心理士養成に関する資料を収集し、今後の本学における授業実践について検討した。
1-2.大学教員としての社会(地域)貢献
(1)目標・計画
- 平成14年度から平成18年度までの5年間、徳島県教育委員会および徳島市教育委員会と連携して、不登校の「訪問臨床」に取り組んできたが、この実践についてまとめるとともに今後のシステムの検討を行う。
(2)点検・評価
- 不登校の「訪問臨床」について(徳島県教育委員会および徳島市教育委員会と連携)、本実践のコーディネーターとしての自身の経験をもとに、今後のシステムを検討した。また、スクールカウンセラーについて(徳島県教育委員会と連携)、本事業のコーディネーターとしての自身の経験をもとに、今後の研修システムおよび実践課題について検討した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 内地研究員として派遣される名古屋大学における学生相談に関する資料収集を行うとともに学生相談担当の教員と協議を行う。
(2)点検・評価
- 名古屋大学学生相談総合センターのシステムについて、とりわけ、「ピア・サポート」(学生が悩みをもつ学生の相談にのること) について、資料を収集し、こうした分野が専門の大学教員と協議を行った。今後の本学での実践において大変参考になった。 また、日本学生相談学会に入会した。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 事例研究論文を専門誌に投稿する。
- 自己心理学に関する文献研究論文を投稿する。
- 博士論文の作成に取り組む。
(2)点検・評価
- について、単著論文1編が「カウンセリング研究」(審査有り)に採択され、掲載された。
- について、投稿には至らなかったが、文献研究を行った。
- について、博士(心理学)(名古屋大学)の学位を取得した。
これら以外に、 共著論文1編が「生徒指導学研究」(審査有り)に採択され、掲載された。また、単著論文1編を「人間性心理学研究」(審査有り)に投稿した。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
- 内地研究員のため、大学運営に直接的に関わることは少ないが、今後のために他大学の大学運営に関する資料収集を行うことにする。
(2)点検・評価
- 内地研究員先で、大学運営に関する様々な資料(広報誌、学生便覧など)を収集した。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 内地研究員として派遣される名古屋大学における教育学部と附属学校との連携等に関する資料収集を行うとともに関係者との協議を行う。
(2)点検・評価
- 内地研究員先で、教育学部と附属学校との連携等に関する資料を収集した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 19年度は、10ヶ月間の内地研究員のため、本学への直接的な貢献はできなかったが、今後につながる貴重な成果は十分に得られた。博士(心理学)の学位を取得する過程において、今後の教育・研究・実践への重要な示唆が得られた。また、内地研究員の指導教授(日本学生相談学会理事長)との交流を通じて、今後の本学における学生支援・学生相談のあり方について重要な示唆が得られた。
最終更新日:2010年02月15日