言語系コース(国語)

記載責任者 原 卓志
◇教員名簿
氏名 職名 専門分野 氏名 職名 専門分野
原 卓志 教授 国語学(古典語) 村井万里子 教授 国語科教育学
余郷裕次 教授 国語科教育学 小野由美子 教授 国語科教育学
幾田伸司 准教授 日本語教育学 茂木俊伸 准教授 国語学(現代語)
清水 茂 准教授 国語科教育学 永田良太 准教授 国語科教育学
野口哲也 講師 国文学(近現代)・比較文学      

 

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

 

◇自己点検・評価

1.学長の定める重点目標

1-1.大学院学生定員の充足

(1)目標・計画

言語系コース(国語)における過去3年間の入学者数および定員充足率は,17名(85%,平成19年度),16名(80%,平成20年度),11名(55%,平成21年度)である。このような減少傾向の一因として,教員就職者および他コースへの進学者の増加に伴う内部進学者の減少が挙げられる。その一方で,他大学からの入学者に関して,広報活動を行った複数の大学から継続的に入学者を得ている点は注目すべきであろう。
上記の点をふまえ,平成22年度においては,定員充足率100%を目指し,対外的な広報活動の強化に努めたい。具体的な方策は以下の通りである。
○ 大学院入学実績のある大学を訪問し,説明会を開催する。
○ 公開講座,講演会,学会等の機会を活用し,本学大学院および本コースの広報活動を行う。
○ コースのウェブページを活用し,コースの情報を広く発信する。
○ コース所属教員の知人等や卒業生・修了生のネットワークを通して,積極的な広報活動を行う。

 

(2)点検・評価

○目標に掲げた4つの広報活動をすべて実施した。特に,実際に大学に赴いて説明会を行った松山東雲女子大学からは,平成22年度も1名の入学者を得た。同大学からはこれ以外にも臨床心理士養成コースに3名の受験者があった。
○様々な広報活動を行ったにもかかわらず,入学者数は13名にとどまった。これは前年度とほぼ同様の入学者数であるが,前年度に引き続き,教員採用試験の好成績を受けて学内進学者が1名のみにとどまったことがその一因であると考えられる。その一方で,初めて入学者が得られた大学もあり,今後はこれらの大学に対して重点的に広報活動を行うことで,入学者のさらなる確保につながると考えられる。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○ 国語コースの学生が,有意義で実りある学生生活を営むことができるよう,コース所属教員全員が連携・支援し,問題解決にあたる。
○ 学部学生・大学院生の就職支援のために次の活動を行う。
 ・  大学院生を含めた学年別オリエンテーションを実施し,教員採用試験に対する受験勉強の計画法・学習方法・受験都道府県(市)の選び方,また就職活動全般に対する心構え等を指導する。
 ・  コースとして,教職ガイダンスの積極的な受講と,就職支援室の利用を勧める。
 ・  就職ガイダンスの実施に対して,積極的に支援する。
 ・  コース所属教員が,採用試験対策(小論文・模擬面接・模擬授業の指導)を積極的に行う。特に,大学院生(ストレートマスター・長期履修学生)に対する指導を充実させる。
○ ゼミ室・院生研究室などの学習環境の向上を図る。
○ 学生の人権に配慮した,良好な関係を構築する。

 

(2)点検・評価

○学生生活を送る上で問題が認められた学生に対して,コース長・クラス担任・指導教員が連携して指導にあたり,必要に応じて保護者との連絡を行いながら問題解決を図った。
○上記の指導・支援を積極的に行った結果,学部卒業生14名のうち正規採用7名,臨時採用5名となり,本学大学院進学者1名を除く教員就職率は92.3%であった。現職教員や留学生等を除く大学院修了生については,4名のうち1名が私立幼稚園に正採用,2名が小学校・高等学校に臨時採用となり,教員就職率は75.0%であった。
○コース予算で事務補佐員を雇用し,言語実験室等の部屋利用の便を図った。また,ゼミ室にプロジェクターおよび大型書棚を新たに設置し,学習環境を整備した。
○学生とコース教員の間で,極めて良好な関係を構築し維持することができた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

国語科教育学・日本語教育学を構成する専門的各分野の先導的な研究を推進するために,次のような活動を行う。
○第25回鳴門教育大学国語教育学会を開催するとともに,学会誌『語文と教育』24号を刊行する。
○第7回日韓国語教育国際セミナーを開催し,国語教育についての日韓の研究交流を図る。
○カリキュラム開発に関するコース共同研究について,科学研究費補助金を申請する。
○第117回全国大学国語教育学会(鳴門大会)を開催し,国語科教育の研究進展に寄与する。

 

(2)点検・評価

○第25回鳴門教育大学国語教育学会を,平成22年8月24日に本学B105教室で開催した(研究発表8名)。また,10本の論考を収めた『語文と教育』24号を刊行した(8月30日)。
○第7回日韓国語教育国際セミナーは,京仁教育大学校からセミナーのもち方についての検討要請があったため,本学の方針を連絡した上で,今年度の開催については見送られた。
○コース共同研究は,古典文学分野担当教員の着任を待って研究プランを検討することとし,今年度の申請は取りやめた。
○コース所属教員が,第119回全国大学国語教育学会(鳴門大会),第11回徳島国語教育実践研究大会の事務局として,大会を運営,実施した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○文部科学省のGP(コア・カリGP,人材GP他)が円滑に進行し成果をあげられるように,協力を続ける。また,新たなGPの申請に,コースとして協力する。
○コース所属教員それぞれが,各種委員会やワーキンググループの委員として当該の会議に出席し,その職務を積極的に遂行する。
○教員免許状更新講習(選択領域)の開講や公開講座の開催,また,徳島県・大学等連携による教員研修等への協力など,コースとして円滑な大学運営の遂行に協力を惜しまない。
 

(2)点検・評価

○文部科学省の先導的大学改革推進委託事業が円滑に進行し効果を上げられるように協力した。特に複数のコース所属教員が,同事業の調査研究の出張を行った。また,6大学連携教育支援人材育成事業についても,事業が円滑に進行し成果をあげられるように協力し,コース所属教員が同事業の認証講座「こどもサポーター(読み聞かせ)」(10月2日)を担当した。
○コース所属教員それぞれが,各種委員会やワーキンググループの委員として当該の会議に出席し,その職務を積極的に遂行した。
○教員免許状更新講習(選択領域)において,コース所属教員が「絵本とその読み聞かせの教育的効果」(7月31日),「子どもの発達段階に応じる音読・朗読と絵本の読み聞かせ」(11月27・28日),「国語科教育におけるリテラシーのとらえ方」(12月11日)を開講した。また,公開講座「知ってるようで知らないことばの世界」(6月19日),「絵本とその読み聞かせの世界」(8月7・8日)を開催した。さらに,徳島県・大学等連携による教員研修を複数のコース所属教員が担当した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○大学教員と附属学校園教員との連携体制を維持・発展させ,教育や研究に関する意見交換を積極的に行う。
○地域の教育機関や各種校園との教員個人及び団体の交流を図るとともに,各種研修や公開講座などの事業にも参加する。
○第117回全国大学国語教育学会を成功させ,鳴門教育大学の魅力を広報する。
○「アフガニスタン教師教育強化プロジェクト」などの国際協力事業に貢献する。
○第7回日韓国語教育国際セミナーを開き,海外の大学との研究交流を図る。
○協定校など,海外の大学と教員・学生間の交流を図る。

 

(2)点検・評価

○平成22年5月に学部・附属連絡協議会を継続開催し,附属学校との研究協力活動を発展させた。また,附属中学校の授業(「選択国語」2年)を,附属中学校の教員と共同で担当し,通算24回の授業を行った。
○地域の教育機関や各種校園との交流を図り,コース所属教員が県内において,50回以上の各種研修や公開講座などの事業を担当した。
○コース所属教員が中心となり,平成22年10月30・31日に行われた第119回全国大学国語教育学会(鳴門大会)を成功させた。同時に,鳴門教育大学の魅力を積極的に広報した。
○コース所属教員が,「アフガニスタン教師教育強化プロジェクト」,「アフガニスタン識字教育強化プロジェクト」により,現地に派遣され,業務を遂行した。また,本邦研修「アフガニスタン教授法改善コース」の実施に協力した。
○本コースの学生2名が,大学間交流協定締結校であるピュジェットサウンド大学と共同で実施しているフレンドシップ・プログラムに参加し,現地小学校で日本語授業を実施した。これにより,両大学間の学生レベルの交流が推進されるとともに,参加学生は教職への意欲と関心を大いに高めた。
○フレンドシップ・プログラムに参加した学生による学内写真展の実施をコース所属教員が支援した。これにより,国際理解・国際交流の意識を全学的に広めることが出来た。
○大学間交流協定締結校である北京師範大学,青島大学,シーナカリンウィロート大学,コンケン大学から12名(大学院生1名,学部生11名)の学生を受け入れ,学生間の交流を図った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

○先導的大学改革推進委託事業,6大学連携教育支援人材育成事業などの推進においてコース所属の教員が中核的な役割を果たした。
○「アフガニスタン教師教育強化プロジェクト」,「アフガニスタン識字教育強化プロジェクト」等の業務遂行,コース所属学生のフレンドシップ・プログラム参加など,教員・学生の国際交流事業に積極的に参画し,コースとしてもこれを積極的に支援した。
○ 大学間交流協定締結校からの学生を積極的に受け入れ(大学院生1名,学部生11名),学生間の交流を図った。

 

 

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