近年家庭環境や地域社会は変容し、生徒指導や特別支援教育に関わる課題が大きくなるなど、子供や学校教育を取り巻く状況は複雑化・多様化し続けています。
こうした現代の様々な教育課題を解決・改善していくためには、専門的な見地で支援できる人材や、専門家としての資格を持って学校を支援できる人材が必要とされています。
その一方で、こうした変化の激しい社会の情勢の中においても日本型の教育システムに対する世界の開発途上国の関心はとても高く、日本型教育システムを深く理解し、開発途上国の教育力向上に貢献する国際教育協力の専門家もまた必要とされています。
人間教育専攻では、このような社会で求められている専門家としての資質や能力を高められるよう、2つのコースを開設しています。
心理臨床コース
心理臨床コースは、児童生徒だけでなく、 乳幼児から高齢者までのすべてのライフス テージの方々が抱える生活上の諸問題に ついて、臨床心理学と心理・教育科学の視点からの支援を考えます。
本コースには、臨床心理学領域と心理・教育科学領域という2つの領域があります。
それぞれの領域では、専門的知識と実践方法を学ぶことを通して、現代社会における諸課題について様々な側面からアプローチします。
臨床心理士試験、公認心理師試験の受験資格が取得可能
心理臨床コース臨床心理学領域では、臨床心理士試験の受験資格に加え、公認心理師試験の受験資格が取得できます。
ただし、受験資格の取得には一定の条件があります。
グローバル教育コース
JICA等のプロジェクトを活用して、開発途上国において教育分野における国際協力活動に従事する専門家を養成します。
また、海外からの児童生徒に対応するグローバルな視野を涵養し、「外国語としての日本語」を教授することができる日本語教師等を養成します。
このような人材のほか、開発途上国の教員、教育行政職員を主要な対象に、日本型教育をモデルとした各教科等の指導方法並びに教員養成システムに関する実践的教育を行うことを通して、各国の教育リーダーを養成します。
グローバルな視点を持った教育人材の養成
JICAの開発途上国教員研修をこれまで数多く実施してきた実績を生かし、JICA等のプロジェクトを活用し、JICA研修員との交流や、学生の海外派遣などを通じて、国際感覚にあふれ、多様な価値観や文化を許容できる視野を持ったグローバルな教育人材を養成していきます。
鳴門教育大学では、年間を通してJICA研修員との交流機会があります。
人材養成の目的社会の中で一人ひとりの個性豊かな人間的成長を支援する高度な実践的力量を有する公認心理師・臨床心理士及び心理臨床学研究者や、開発途上国の教育力向上に貢献する各国の教員や教育行政職員並びに国際教育協力の専門家を養成します。 |