自己点検・評価報告書（幾田伸司）
報告者 幾田伸司
1．学長の定める重点目標
1－1．大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
②受講者が主体的に取り組む活動を取り入れた授業，及び受講者の課題意識や内容理解を把握しな がら進める授業を実施する。具体的には，模擬授業や指導案作成の場を多く持つとともに，表現活動と その相互評価，討議の場の確保，授業に対する感想収集の継続的実施を行う。
③授業内容の理解，受講者の授業への主体的参加，上述の各能力の伸張を総体的に評価する。具体 的には，授業感想や課題，受講者の授業への取り組みの観察，考査やレポートを総合して評価する。
(2)点検・評価
①教材分析や授業検討などを取り入れるとともに，授業形態が許す限りスピーチや話し合い活動を組 織し，目標に掲げた各種能力の伸張を図った。
②担当の学部各授業において，目標で掲げた各種活動を以下の通り実施した。
・国語科教育特論：表現活動と相互評価，討議
・初等国語科教育論：授業感想収集の継続的実施
・初等中等教科教育実践Ⅲ・中等国語科授業論：模擬授業・指導案作成と討議 等
③評価対象として目標で掲げた各項目を設定し，これらを総合的に鑑みて評価を行った。
1－2．大学教員としての社会貢献
(1)目標・計画
①現職教員による研究会への参加，教育支援アドバイザーの登録，授業研究会への参加など，地域と 連携する教育・文化活動に積極的に参加する。
②教員免許状更新講習，10年次研修等，地域から要請される講座を開講する。
(2)点検・評価
①現職教員との月例研究会に参加するとともに、教育支援アドバイザーの登録，附属小学校研究発表 会・附属中学校研究発表会の指導助言を行った。また，大阪府高槻市立五百住小学校の校内研究に 講師として参加し，第36回大阪府小学校国語科教育研究大会で指導助言を行った。
②教員免許状更新講習「国語科教育におけるリテラシーのとらえ方」，10年次研修「国語科教材研究の 方法と実際」を開講した。
2．分野別
2－1．教育・学生生活支援
(1)目標・計画
①Ⅰ－１で挙げた各種の活動を取り入れ，実践的能力の育成を目指す。
②ゼミの指導においては，ゼミ生同士が議論し合える学習環境を作るとともに，研究・調査の手引き，レ ポート・論文の書き方等が習得できるように，適宜，助言・指導を行う。
③学生・院生の相談には随時応じ，生活・学習の両面について支援を行う。
(2)点検・評価
①目標で掲げた各種活動を取り入れた授業を「国語科教育特論」「初等中等教科教育実践Ⅲ」「中等国語科 授業論」で実施した。これらの科目については，授業評価でも高い満足度を得られている。
②③ゼミ指導をはじめとする指導・支援について，目標の予定通り実施した。
2－2．研究
(1)目標・計画
①伝記教材史を主眼とした国語科教科書教材史研究，及び文学教材の教材分析論について学会発表 を行い，学会誌等に投稿する。
②学内外の研究者と連絡して，国語教科書研究，及び国語科教育全般についての研究を進め，科学研 究費補助金を申請し，採択を目指す。
(2)点検・評価
①伝記教材史研究についての研究発表１件（中国四国教育学会）、文学教材の教材分析論についての 研究発表を１件（全国大学国語教育学会）を行った。また，研究成果をまとめた論文２編を発表し，１編 を学会誌『国語科教育研究』に投稿中である。なお，実践論文２編（共著）を学内紀要に入稿している。
②研究代表者として１件（「小学校国語教科書におけるノンフィクション教材の史的研究」）、研究分担者 として１件（「コミュニケーション能力育成のための演劇的方法を用いたカリキュラムの開発研究」）が科 研費補助金に採択され，研究を進めた。研究成果は，①で述べたように公表した。
2－3．大学運営
(1)目標・計画
①学部教務委員会委員をはじめとする各種委員会委員として，大学業務に携わる。
②教育実習生の授業は可能な限り参観し，受け入れ校園との連係を図る。
(2)点検・評価
①学部教務委員会委員，ＦＤ・ＳＤ委員会委員として大学業務に携わるとともに，FD推進事業専門部会 主査としてFD推進事業の企画・運営に，モデルコア・カリキュラム調査研究委員会として委託事業の推 進に携わった。
②附属校での授業参観と指導助言を教育実習生に対して行うとともに，学部附属連絡協議会を実施し，受け入 れ校園との連携を図った。
2－4．附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
①研究発表会・授業研究会等の指導助言に積極的に参加し，附属学校教員との連携を図る。
②Ⅰ－２で挙げたように，現職教員による研究会への参加，教育支援アドバイザーの登録，授業研究 会への参加など，地域と連携する教育・文化活動に積極的に参加するとともに，教員免許状更新講習， 10年次研修等，地域から要請される講座を開講する。
(2)点検・評価
①Ⅰ－２でも述べたように，附属小学校研究発表会・附属中学校研究発表会の指導助言を行い、研究交流を 行うとともに，学部附属連絡協議会で各校園教諭と情報交換を行った。また、教育実習の授業参観も積極 的に行った。
②現職国語科教員との月例研究会への参加，教育支援アドバイザーの登録，地域で開かれる研究大 会への指導・参加等，地域と連携する教育・文化活動に積極的に関与した。
③教員免許状更新講習「国語科教育におけるリテラシーのとらえ方」，10年次研修「国語科教材研究の 方法と実際」を開講した。
3．本学への総合的貢献（特記事項）
①FD推進事業専門部会主査としてFD推進事業の企画・運営を行うとともに，モデルコア・カリキュラム調 査研究委員会委員として委託事業の推進に貢献した。
②兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科の教員資格Ｄ合の認定を受けた。
