自然系コース(理科)
記載責任者 米澤義彦
◇教員名簿
氏名 | 職名 | 専門分野 | 氏名 | 職名 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
今倉康宏 | 教授 | 化学 | 香西武 (平成20年8月12日昇任) |
教授 | 地学 |
佐藤勝幸 (平成20年4月1日昇任) |
教授 | 生物学 | 松川徳雄 | 教授 | 物理学 |
村田守 | 教授 | 地学 | 米澤義彦 | 教授 | 生物学 |
粟田高明 | 准教授 | 物理学 | 工藤慎一 | 准教授 | 生物学 |
武田清 | 准教授 | 化学 | 本田亮 | 准教授 | 物理学 |
早藤幸隆 (平成20年10月1日昇任) |
講師 | 化学 | 小汐千春 | 助教 | 生物学 |
*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。
◇自己点検・評価
1.学長の定める重点目標
1-1.コースの運営
(1)目標・計画
現在,教員に求められている資質は,教科内容の幅広い知識と,それを児童生徒にわかりやすく伝える技術である。理科講座では,このことを「自然科学の探究と教育実践の融合」というキャッチフレーズのもとに実践してきた。講座制からコース制に移行しても,その考えには変更はない。学部学生,大学院学生ともに,自然科学の幅広い知識を獲得させ,その知識の上に立つ実践力を身につけさせる教育を展開する。
(2)点検・評価
「自然科学の探究と教育実践の融合」という自然系コース(理科)のキャッチフレーズは,コースの教員全員が意識して取り組んできた。その成果は,本年度の修士論文の内容に顕われている。また,学部生についても,卒業研究では教科内容の基礎となるテーマで研究を行い,教員を希望している学生は,全員教職に就くことが内定している(非常勤を含む)。このことは,コースのキャッチフレーズが,実を結びつつあることを示していると思われる。今後も,教科内容の深い理解と,その知識の上に立つ実践力の育成を行いたい。
1-2.大学院学生定員の充足
(1)目標・計画
これまでにもそれぞれの教員が,学会等を利用して,パンフレットを配布したり,大学訪問をしたりして勧誘を行ってきた。これらの方法ではあまり効果がないことはわかっているが,他の特効薬は見つからない。今後,コース内に学生充足のためのワーキンググループを作り,具体策を検討する。
(2)点検・評価
大学院学生の定員確保のために,学会等を利用して勧誘活動を行ったが,結果は芳しくなかった。また,数年前より,受験生がウェブページを見て,大学院やコースを決めている傾向が強くなっているので,ウェブページの更新頻度を高めたりしたが,定員確保にはほど遠い結果であった。理由はいろいろ考えられるが,我々としては,「教科内容の研究を行いたい」という現職教員の確保に向けて,教育関係の学会等で,更なる勧誘活動を行いたい。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
現在,学校現場で求められているのは,きちんと授業のできる教員である。児童生徒に興味関心を持たせる授業を展開するためには,前述のように,学部学生,大学院学生ともに,自然科学の幅広い知識と理解並びに優れた実験技術が必要である。したがって,これらを習得させることを第一の目標としたい。
また,さまざまな学会や集会等にも参加させ,他大学の教員や学生と交流することによって,現在の学界で問題とされている事柄についても学ばせたい。
また,さまざまな学会や集会等にも参加させ,他大学の教員や学生と交流することによって,現在の学界で問題とされている事柄についても学ばせたい。
(2)点検・評価
学部学生や大学院生に自然科学の幅広い知識を習得させるという目標は,前述のように,ほぼ達成できたと思われる。また,大学院生を様々な学会や集会等に参加させるという計画も,全員ではないが,達成できたと考えられる。ただ,大学院生の旅費の負担については,教員側に何らかの予算がある場合には,いくぶんの援助が可能であるが,そうでない場合は全学院生の負担となる。振興会等から,学会参加の援助が受けられるシステムの構築が望まれる。
2-2.研究
(1)目標・計画
理科コースに所属している教員は,その成果を学生指導に反映させていくことができるように,それぞれの専門分野において活発な研究活動を展開している。平成20年度もこれまでどおり,各自の研究を発展させると共に,院生との共同研究を進め,その成果を学会や学会誌等で発表する。
(2)点検・評価
本年度も,各教員がそれぞれの専門分野で研究成果を公表した。また,本学の研究紀要,地域連携センター紀要,授業実践研究等にも研究成果を公表した。これらの半数程度は,大学院生との共同研究の成果であり,目標は十分に達成されたと思われる。ただ,大学院生の研究費は,自然系コース(理科)にとってはまさに「雀の涙」程度であり,早急な改善が望まれる。さらに院生は,従来にも増して授業に時間を取られており,カリキュラムの改善も必要である。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
これまでどおり,本学の国際貢献活動に協力して,JICAなどのさまざまなプロジェクトに多くの教員が参加する。また,平成20年度から新設される国際教育コースに所属する院生の指導も行う。さらに,10年経験者研修,SPPなどの事業にも積極的に参加し,本学の社会貢献の一翼を担っていきたい。
(2)点検・評価
本年度は,従来から継続しているJICAのプロジェクト以外に,中等理数科教員に対する支援,フランス語圏アフリカ諸国に対する支援,アフガンの教育改善のために支援等,新たなプロジェクトが加わり,自然系コース(理科)の教員は,これらに参加して重要な役割を担った。また,大学開放事業等,従来からも社会貢献も継続しており,目標は十分に達せられたと考えられる。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
附属学校との連携では,従来どおり授業研究会,研究発表会等の指導・助言者として,積極的に関わっていく。また,社会貢献としては,小・中学校の,県単位あるいは郡市単位の研究会等の活動を支援するとともに,自治体の各種委員会の委員などにも積極的に就任して,社会との連携を図る。
国際交流等では,前述のように,JICAなどのプロジェクトにできるだけ多くの教員がかかわり,発展途上国における教育改革の支援を行っていくと共に,国際雑誌の編集委員やレフリーを務めたり,海外の大学の評価委員などにも就任し,学術面での国際貢献に努める。
国際交流等では,前述のように,JICAなどのプロジェクトにできるだけ多くの教員がかかわり,発展途上国における教育改革の支援を行っていくと共に,国際雑誌の編集委員やレフリーを務めたり,海外の大学の評価委員などにも就任し,学術面での国際貢献に努める。
(2)点検・評価
附属学校との連携では,本年度も研究発表会の助言者を務めるなど,積極的に関わった。また,教育支援講師・アドバイザー制度による支援も従来通りの頻度で行っており,大学としての社会貢献の一部を担ったと考えている。また,JICA派遣の留学生の受け入れ,教員研修留学生の受け入れなど,国際交流にも積極的に関わり,責任を果たしたと考えられる。ただ,国際誌の編集委員やレフリーなどは一部の教員にとどまっており,来年度以降学術面での国際交流に力を注ぐ必要がある。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
本学の外部資金のほとんどがJICAからの受託事業であり,自然系コース(理科)はこの受託事業の遂行に大きな貢献をしたと自負している。しかし,大学院生が定員を割っていることにより,この貢献が相殺されている。自然系コース(理科)の教員の,この分野における更なる貢献のためには,大学側の配慮を求めたい。
最終更新日:2010年02月17日