自己点検・評価報告書(自然系コース(理科)) 松川徳雄

報告者 松川徳雄

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  1. 学部授業方針についてはここ数年来の成果が得られつつあると思うので,更に改良・工夫を考える。
  2. 教科教育法の授業科目に関しては,単なる授業に終わらず,教材の工夫開発と使用法の実際を重視する。
  3. 大学院講義では受講生の学習・勉学経験を考慮した内容説明の工夫をはかり,適切な文献を探る。
  4. 留学生を対象にした場合,上記3.を考えた上で英語表現の向上を図る。

(2)点検・評価

  1. ここ数年来の教育法であるが,学生諸君の持っている物理学に関する知識と大きく違うので評価が分かれている。その違いを考えるのに教育的価値があると思う。
  2. 理科教材について認識を新たにするための目的であった。教育論という言葉に惑わされ主旨を理解する物は多くなかったが目的は達成できた。
  3. 4.と同じく留学生対象の講義をもったが成果はあったと思われる。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  授業実践内容には教科内容の安定性を図り,ここ数年の授業方針と同じく,物理学の考え方,手法に慣れさせるため,適例をあげて問題解決の実際と,具体的な経験をする機会を多くつくる。
  1. 2.講義は演習に重点を置き,自習宅学習を期待しないで授業時間内に(指導者がいる場での学習)当日の内容に関する課題を与えて理解向上を図る。具体的な課題として,受講生の考え方を考慮した適切な問題を用意する。
  2. 毎回の演習結果を添削して返却し,理解度の進み方をみて毎回の理解度を計りつつ評価する。

(2)点検・評価

  1. 2.ともに完遂できた。ただし学生のうちには講義主旨を理解できない者もおり,成績とともに評価もおおきくわかれた。
  2. 出来,不出来の差が目立ったが,講義の進め方に得るところがあったといえる。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  学生を独立した一人の大人として扱い,問題があれば当人が自分で問題解決に努めるようはからう。
  支援に冷淡のようであるが自主性を尊重したい。実際に支援活動をしても本人の自主的活動によると自覚させるよう努める。

(2)点検・評価

  指導学生をみるに,自主性を尊重した成果が現れつつあり,学生指導法として成果があらわれてきたと思われる。

2-2.研究

(1)目標・計画

  このところ目標としている,未完成の実験結果の未解決,不明点を極めるために実験手法の簡素化(低価格化)を図っているが,基礎実験素材の老巧化がすすみつつあるので,当面修理対応処置を進める。
  装置類が古くなり,使用可能性が低下しつつあるので,旧データを再評価し,別手法での追試実験の更新をも考える。
  当初思いもよらぬ傾向がみえていたが,予算,器材など,常識的な現象解釈の点では決めてとなる結果が得られないでいるのをなんとかしたい。
  意義ある結果が得られるどうか,今のところ不明であるが可能性を求めて計画をすすめる。

(2)点検・評価

  実験の主力となる装置類,特に手作りで開発した自作大型装置が経年変化により重故障を生じ,目的とする実験研究の再開が不能となった。
  実験研究目的の評価も出来ない状態にまでなり,研究継続が出来なくなった。
  残るのは古い旧データの再評価のだけであるが,これも可能性は限られてしまう。 以上により実験装置類の再整理を行うこととなった
  10年前に着眼し,準備を始めた研究目的が挫折した。成果は何もないが与えられた環境では良くやったと自負する。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  講座がこれまで数多く寄与してきた,JICA関連その他の留学生研究教育の継続に直接的,間接的を問わず協力する。南ア,ラオス他の関連事業は昨年度で終わり,今年度からセンターの事業となるが,実際作業は講座全体に少なからずかかってくると思われる。
  講座構成教員数も少なくなり,人員の配置に少なからぬ無理が生じつつあるが講座運営にいっそう緊密協力するにする。
  学外での活動に不自由があり,学内での行事に限られるものも,目に見えた活動は無くとも協力する。

(2)点検・評価

コース業務には協力を惜しまなかった。
総じて良くやったと思われる。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

夏期休業中に教職10年次研修,適宜公開授業を実施する。
学期中は本学授業に専念する。(授業内容,方法を研究試行中である)
社会に関与する講座の事業・行事にはできる範囲で積極的に協力する。

学外での活動には不自由があり学内での行事に限られるので,目に見えた活動は無くとも講座内で行われる活動には積極的に関与する。

(2)点検・評価

事務上の手続きミスで教職10年次研修は実施できなかった。
コース業務には協力を惜しまなかった。
総じて良くやったと思われる。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

本学へに特に貢献したと称する意識は思っていないが,研究・教育には当然の努力はした。 自己評価という意味では研究遂行にあらゆる可能性を求めてきたが,客観的成果は得られてなく評価基準は無しといわざるを得ない。

最終更新日:2010年03月15日

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