言語系コース(国語)
記載責任者 余郷裕次
◇教員名簿
氏名 | 職名 | 専門分野 | 氏名 | 職名 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
赤松万里 | 教授 | 国文学(近世) | 小野由美子 | 教授 | 日本語教育学 |
原卓志 | 教授 | 国語学(古典語) | 村井万里子 | 教授 | 国語科教育学 |
余郷裕次 (平成20年4月1日昇任) |
教授 | 国語科教育学 | 幾田伸司 | 准教授 | 国語科教育学 |
清水茂 | 准教授 | 国語科教育学 | 永田良太 | 准教授 | 日本語教育学 |
茂木俊伸 (平成20年4月1日昇任) |
准教授 | 国語学(現代語) | 野口哲也 (平成20年10月1日採用) |
講師 | 国文学(近現代)・比較文学 |
*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。
◇自己点検・評価
1.学長の定める重点目標
1-1.コースの運営
(1)目標・計画
コースのまとまりとコースのさらなる活性化を図るために次のことに取り組む。
- 教員の教育・研究体制の充実を図る。特に国文学の領域において近現代文学の教員を充当することで,学問分野の体系的体制を整えるように努力する。
- 「公開講座」を2講座開講し,コース全体として取り組む。
- 大学院の定員充足と,教員就職率の向上のためにコースの教員が学生の情報を共有するなど,コース が一体的に取り組む。
- 第6回日韓国語教育国際セミナーを成功させるために,コースの重要事項として取り組む。
(2)点検・評価
- 平成17年4月以来空席であった国文学(近現代文学)教員を10月1日付で迎えることができた。
- 教職への就職は,学部卒業生14名の内,正規合格8名,臨時採用4名,本学教職大学院進学2名(進学をのぞく教員就職率100%)。大学院修了生8名の内,正規合格4名,臨時採用3名,未定1名(教員就職率87.5%)。この結果は,コース運営の成功を物語っていると判断される。
- 平成21年度大学院入学者に関しては,追加募集でも1名を合格させるなど,大きな努力をはらったが,残念ながら国語コースとしては,11名にとどまった。
- 第6回日韓国語教育国際セミナーを7月5日に京仁教育大学校で開催し,日本側から6名が参加した。
1-2.大学院学生定員の充足
(1)目標・計画
大学院の定員充足率100%を目指し,様々な媒体を活用して積極的な広報活動(具体的活動)を行う。
- コース紹介パンフレットを作成し,様々な機会に配布する。
- 公開講座,講演会,研究会の機会を活用し,本学大学院および本コースの紹介を行う。
- 「第23回鳴門教育大学国語教育学会」および「第9回徳島国語教育実践研究大会」を開催し,本学大学院および本コースの紹介を行う。
- ホームページを活用し,コースの情報を広く発信する。
- コース所属教員の知人等や卒業生・修了生のネットワークを通して,積極的な広報活動を行う。
(2)点検・評価
上記のような取り組みに加え,鹿児島国際大学や松山東雲女子大学などの大学を訪問して説明会を行った。また,コースのホームページを年間約30回更新し,メールでの問い合わせにも丁寧に対応した。
このような取り組みの結果,広報活動先の大学から国語コースへ2名,教職大学院へ2名の入学者があった。また,進路指導を積極的に行った結果,国語科学部学生2名が教職大学院へ進学した。ただし,国語コースとしては定員20名に対して入学者11名という結果に終わった。国語コースで行った広報活動は大学全体に対して貢献したと言えるが,国語コースへの入学者をどのように確保するかという課題も残された。
このような取り組みの結果,広報活動先の大学から国語コースへ2名,教職大学院へ2名の入学者があった。また,進路指導を積極的に行った結果,国語科学部学生2名が教職大学院へ進学した。ただし,国語コースとしては定員20名に対して入学者11名という結果に終わった。国語コースで行った広報活動は大学全体に対して貢献したと言えるが,国語コースへの入学者をどのように確保するかという課題も残された。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 学部学生・大学院生・研究生などのコースの学生が,学生生活全般にわたり,有意義で実りある日々を送ることができるよう,コース所属教員全員が連携し,全力で支援し,問題解決にあたる。
- 学部学生・大学院生の教員採用率を高めるために,以下のような指導・支援を行う。
- 年度初めに,大学院生を含めた学年別オリエンテーションを実施し,教員採用試験に対する心構えや受験勉強の計画法,学習方法,受験都道府県(市)の選び方等を指導する。
- コースとして,教職ガイダンスの受講を勧めるとともに,ガイダンスの実施を積極的に支援する。
- コース所属教員が,採用試験対策のための小論文・模擬面接・模擬授業の指導を積極的に行う。特に,ストレートマスター・長期履修学生用特別指導をコース主催で実施する。
- コースの学生の学習環境を整備するために,ゼミ室・院生研究室などの利便性を高める。
- コースの学生と,クラス担任・ゼミ指導教員・授業担当教員との間に,ハラスメント行為などのない,良好な関係を構築する。
(2)点検・評価
- コース所属学生の休学・退学などの問題や,就職・進学に関する相談に際して,当該学生との面接をはじめ,必要に応じて保護者(両親等)との連絡・面接など,誠意を持って対処することができた。
- 教員採用率向上のために,上記の指導・支援を積極的に行った。学部卒業生14名の内,正規合格8名,臨時採用4名,本学教職大学院進学2名。大学院修了生8名の内,正規合格4名,臨時採用3名,未定1名という好ましい結果を生んだ。
- 学習環境整備の一環として,言語実験室・国語ゼミナール室の耐震化工事と模様替えを行うとともに,コース予算で事務補助者を雇用した。
- 1年を通して,コースの学生と教員間で良好な関係を保ってきた。
2-2.研究
(1)目標・計画
国語科教育・日本語教育を構成する専門的各分野の先導的な研究を推進するために,次のような活動を行う。
- 第23回鳴門教育大学国語教育学会を開催し,学会誌『語文と教育』22号を刊行する。
- 平成19年度に実施した国語科教科書研究を継続し,第6回日韓国語教育国際セミナーで報告するとともに,科学研究費補助金に申請する。
(2)点検・評価
- 第23回鳴門教育大学国語教育学会を8月23日に本学で開催し(研究発表8名),『語文と教育』22号(論文15編)を刊行した。
- 京仁教育大学校との第6回日韓国語教育国際セミナー「メディアリテラシーと言語教育」を7月5日に京仁教育大学校で開催した(コースからは2名が発表)。
- 昨年度の研究を発展的に解消する形で,コース内共同研究「カリキュラム開発力を核とする国語科教員養成プログラムの開発に関する研究」を科学研究費補助金(基盤研究(C))に申請した。
- 1年間の研究成果を,国際会議9回,全国学会7回を含む計25回の発表・調査報告(共同発表含む),および著書1編,学会誌2編を含む計9編の論文(共著含む)として公表した。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
- 文部科学省の通称GPが円滑に進行し成果をあげられるように,コースとして協力する。また,新たなGPの申請に努力する。
- 講座所属教員それぞれが,各種委員会の委員として当該の会議に出席し,その職務を積極的に遂行する。
- 円滑な大学運営が遂行できるよう,講座としての協力を惜しまない。
(2)点検・評価
- コース所属教員が,戦略的教育研究開発室・研究開発検討部会委員として,各種GPの申請にあたり積極的に協力した。
- コース所属教員が,6大学連携戦略GPカリキュラム開発部会員として,同GPの遂行に努めた。
- コース所属の各教員が,それぞれ各種委員会委員として当該の会議に出席し,その職務を積極的に遂行した。
- 教員免許状更新試行講習(選択領域)の開講や公開講座(2講座)の開催など,コースとして円滑な大学運営の遂行に協力した。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 大学教員と附属学校園教員との連携体制を維持・発展させ,教育や研究に関する協力関係を強化する。
- 広く地域の教育機関や保育・幼稚園・諸学校との教員個人及び団体の交流事業・協力関係を,コースとしても支援する。
- 「アフガニスタン教師教育強化プロジェクト」などの国際協力事業に貢献する。
- 協定校など,海外の大学と教員・学生間の交流を図る。特に,これまでの交流実績をもとに,京仁教育大学国語科講座との研究協力関係を強化する。
(2)点検・評価
- 継続している学部附属連絡協議会を平成20年6月,12月に開催し,附属校園教諭との意見交換を行った。また,コース所属教員が校内研究会や研究発表会の指導助言を行い,教育・研究の両面において緊密な連携を図った。
- 公開講座や各種研修などを積極的に開講したほか,県内の学校や施設の要望に応えてコース所属教員が講演,授業,指導助言を行い,地域との連携に貢献した。
- コース所属教員が昨年度に引き続き「アフガニスタン教師教育強化プロジェクト」に参加し,同国の教育発展に尽力した。
- 北京師範大学,シーナカリンウィロート大学,コンケン大学の各協定校を訪問して交流を行ったほか,4大学から計5名(学部2名,大学院3名)の留学生を受け入れた。また,第6回日韓国語教育国際セミナーの開催により,京仁教育大学校国語科講座との研究交流を深めた。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 平成20年7月に韓国・京仁教育大学校において開催された「第6回日韓国語教育国際セミナー」にコースとして参加し,本学の教育・研究の一端を報告するとともに,協定校との交流を深めた。
- 学術協定校からの留学生を5名受け入れ,協定校との交流に貢献した。
- 前年度より引き続き,コース所属教員のアフガニスタン派遣に全面的に協力し,本学の国際協力推進に貢献している。
- 平成20年度「教育支援講師・アドバイザー等派遣事業」実施全学122件のうち,本コース所属教員が,12件(全体の1割)を担当した。