自己点検・評価報告書(言語系コース(国語)) 余郷裕次

報告者 余郷裕次

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画
  1. 数年来取り組んでいる「絵本とその読み聞かせ」の教育的効果に関する研究を継続し,幼・小・中・高の先生方に研究協力を行うと共に,共同研究を行う。
  2. 高知市立十津小学校を拠点として,全校での「絵本の読み聞かせ」実践の教育的効果に関する実践的研究を行う。
  3. 吉野川市立美郷中学校を拠点として,中学校のおける「絵本の読み聞かせ」実践の教育的効果に関する実践的研究を行う。
(2)点検・評価
  1. 「絵本とその読み聞かせ」の教育的効果に関する研究を継続し,県内外の幼・小・中・高の先生方と,研修・共同研究に努めた。
  2. 高知市立十津小学校を拠点として,全校での「絵本の読み聞かせ」実践の教育的効果に関する実践的研究を行っている。十津小学校は,読書活動で文部科学大臣賞を受けた。
  3. 吉野川市立美郷中学校を拠点として,中学校のおける「絵本の読み聞かせ」実践の教育的効果に関する実践的研究を行っている。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画
  1. 「初等国語」,「初等国語科教育論」などで,将来教員になることを前提として,子どもの読みの発達段階についての知識とその評価方法について,実際に読みを体験させつつ講義する。
  2. 授業方法として,基本的パフォーマンス能力を向上させるように,表現活動,特に音読・役割読み・群読活動を積極的に取り入れた授業を展開する。
  3. 成績評価として,教師として必要な音読・朗読や範読などのパフォーマンスを対象とする。
(2)点検・評価
  1. 「初等国語」,「初等国語科教育論」などで,将来教員になることを前提として,子どもの読みの発達段階についての知識とその評価方法について,実際に読みを体験させつつ講義した。その結果,レポートにおいて,発達段階に則した教材の解釈が理解されたことを確認した。
  2. 授業方法として,教師としての基本的パフォーマンス能力を向上させるように,教室を想定した表現活動,特に音読・役割読み・群読活動を積極的に取り入れた。
  3. 教師として必要な音読・朗読や範読,特に読み聞かせの実践力を評価の対象とした。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画
  1. 学生に教員就職を促し,教員採用試験についてのあらゆる相談に積極的に対応する。
  2. 個人的に依頼された面接指導,模擬授業の指導等にも積極的に応じる。
  3. 小論文指導については,希望者に対して添削指導を行う。
(2)点検・評価
  1. 教員就職を積極的に促した。学部4年生のゼミ担当学生は2名だったが,1名は大阪府の小学校教諭として正規採用された。1名は,沖縄県の採用試験を受けたが不合格となり,期限付き教員を沖縄県で待って,教員を目指している。大学院2年生のゼミ担当学生は,2名であった。1名は,大阪府の小学校教諭として正規採用された。1名は,大学の雇用によって附属中学校に勤務している。
  2. 広島県の中学校教諭に正規採用された学生をはじめ,依頼された面接指導,模擬授業等に積極的に対応した。
  3. 個人的に依頼された小論文添削指導を行った。

2-2.研究

(1)目標・計画
  1. 数年来取り組んでいる「絵本とその読み聞かせ」の教育的効果に関する研究を継続し,その成果を全国大学国語教育学会で研究発表する。特に,島田ゆか絵本作品「バムケロシリーズ」の研究に取組み,論文としても発表する。
  2. 「絵本とその読み聞かせ」の教育的効果に関する研究成果を単行本として出版する。
(2)点検・評価
  1. 絵本モンタージュ論の研究論文を発表した(5月)。
  2. 数年来取り組んでいる「絵本とその読み聞かせ」の教育的効果に関する研究成果を,全国大学国語教育学会(11月,北九州国際会議場)において発表した。
  3. 「絵本とその読み聞かせ」の教育的効果に関する研究成果の単行本を脱稿した。出版社を選定する段階である。

2-3.大学運営

(1)目標・計画
  1. いわゆるGP「国公私立大学を通じた大学教育支援等」プログラムに,申請する。
  2. 児童図書室の充実・発展のために努力し,児童図書室主催行事を積極的に担当するなど,大学の地域貢献に協力する。
  3. 「図書館資料受入・保存の在り方検討ワーキンググループ」の主査として,図書館の図書整理という喫緊の課題に積極的に協力する。
(2)点検・評価
  1. 戦略GP,6大学連携教育支援人材育成事業に参画し,他の5大学と連携しながら成果をあげる努力を重ねている。
  2. 戦略的教育研究開発室・研究開発検討部会の委員として,各種GPの申請に協力した。
  3. 児童図書室の活動「絵本のワークショップ」(10月11日)を担当するなど,児童図書室の充実・発展のため,児童図書室長として努力した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画
  1. 昨年度に引き続き,附属中学校教員と「選択国語」を共同担当する。
  2. 公開講座「絵本とその読み聞かせの世界」を継続担当する。
  3. 教育支援講師・アドバイザーの派遣実績,前期5回・後期5回を達成する。
  4. 徳島県その他の府県の学校等における「絵本の読み聞かせ」に関する研修を積極的に担当する。
  5. 韓国で開催される第6回日韓国語教育国際セミナーに参加し,研究発表を行う。
(2)点検・評価
  1. 附属中学校教員と「選択国語」を,通年共同担当した。
  2. 公開講座「絵本とその読み聞かせの世界」を継続担当した(8月9・10日)。
  3. 教育支援講師・アドバイザーの派遣事業を前期4回・後期5回担当した。
  4. 鳴門市と鳴門教育大学との連携事業講座「生涯学習まちづくり出前講座を2回担当した。
  5. 徳島県その他の府県の学校等における「絵本の読み聞かせ」に関する研修・講義・講演等を47回担当した。
  6. 韓国で開催された第6回日韓国語教育国際セミナーに参加し,研究発表を行った(7月5日)。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 「絵本とその読み聞かせの教育的効果」について研修・講義・講演等を,徳島県内36回(保育所1回/幼稚園11回/小学校4回/中学校4回/高等学校4回/特別支援他12回),徳島県外11回(保育所1回/小学校4回/高等学校1回/特別支援他5回)を担当し,鳴門教育大学の教育・研究について宣伝活動に努めた。
最終更新日:2010年02月17日

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