特別支援教育専攻

記載責任者 島田恭仁

◇教員名簿

氏名 職名 専門分野 氏名 職名 専門分野
島田恭仁 教授 障害児心理行動支援 田中淳一 教授 障害児発達支援医学
八幡ゆかり 教授 特別支援教育ニーズ支援 井上とも子 准教授 特別支援教育コーディネーター養成
大谷博俊 准教授 障害児発達支援医学 高原光恵
(平成20年11月1日昇任)
准教授 障害児心理行動支援
津田芳見 准教授 障害児医学      

 

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

 

◇自己点検・評価

1.学長の定める重点目標

1-1.コースの運営

(1)目標・計画

  特別支援教育専攻は,コース制ではないため,専攻としての運営目標と計画について以下,述べる。
  目標:教育,研究,広報活動を軸に,専攻に所属するスタッフ全員が協力して運営にあたる。
方策
  1. より良い教員養成を目指して3領域から5領域の充実・拡大を図る。
  2. 県教育委員会や附属特別支援学校等との実践的協働研究の推進を図る。
  3. 特別支援教育専攻を対外的に広く周知するための広報活動を積極的に行う。

(2)点検・評価

  1. 5領域への充実・拡大を図るために,肢体不自由と視覚障害の領域の授業を担当できる専任教員を補充した。
  2. 科研費によって,県教委(特別支援教育課)と協働し,特別支援教育コーディネーター養成研修の効果と在り方の検討を進めるとともに,附属特別支援学校の研究部や支援部との共同研究を行い,地域の学校支援,教員の資質向上をめざした研究会開催とその効果について助言をした。
  3. 特別支援教育専攻の広報活動を行うために,市販のジャーナルに情報を掲載した。
  4. 本専攻のホームページの内容について検討を行った。

1-2.大学院学生定員の充足

(1)目標・計画

  目標:大学院の定員充足を目指す。
  方策
  1. 大学(教育・保健・福祉中心)の各学生指導教員宛にレター訪問し,本学の受験案内を送る。
  2. ウエブページを県や附属特別支援学校・通常学校とリンクさせて,行政や実践現場との連携強化をアピールする。
  3. 障害児教育関連雑誌に講座経費で広告を掲載する。
  4. 特別支援教育コーディネーター支援事業を県と共催で実施する(公開講座等の開催)。

(2)点検・評価

  1. 大学(教育・保健・福祉)の各学生指導教員宛にレター訪問し,広い地域にわたって(関東方面へも)受験案内を送った。
  2. ウエブページの更新をはかっている。
  3. 障害児教育関連雑誌に講座経費で広告を掲載した。
  4. 夏期の公開講座,教育委員会主催の講演会,発達障害シンポジウム等において,本学の大学院の案内をした。
  5. 総合教育センターと共同で,教員研修の計画・内容に関するアンケート調査を行った。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  目標:学生の教育・学生生活上の相談に対して,講座教員全員で対応できる支援体制を敷く。
  方策
  1. 学部学生,大学院生合同で歓迎会等を行い,学生間や教員との親睦を深める。
  2. 入学時のオリエンテーションでカリキュラム指導を入念に行うと共に,教員全体で協力して履修上のアドバイスや進路指導を随時行う。
  3. 講座会議で常に学生の情報を交換し,教員全員が情報を共有する。
  4. IT機器,教材,図書の充実を図る。
  5. 学部生と大学院生の連絡網を作成して,相互伝達を速やかに行う。

(2)点検・評価

  1. 歓迎会を開いたり,合宿研修で個々の卒論の課題等に相談にのるなど,親睦や関係づくりに努めた。
  2. 入学時のオリエンテーションでカリキュラム指導を入念に行うと共に,教員全体で協力して履修上のアドバイスや進路指導を随時行った。
  3. 講座会議で常に学生の情報を交換し,教員全員が情報を共有した。
  4. ポスター印刷ができるプリンターやSPSS行動分析ソフトを導入し,教育・研究の環境整備を行った。
  5. 学部生と大学院生の連絡網を作成して,相互伝達を速やかに行った。
  6. 教員採用模擬面接・模擬授業・小論文指導に力を入れた。学部生の教員志望者は5名中2名であり,2名とも教採に正規採用された。大学院生の教員志望者は12名中12名であり,4名が正規採用され,5名が臨時採用された。また1名は保育関連施設に勤務することになった。

2-2.研究

(1)目標・計画

  目標:講座教員全員の研究活動の活性化を図り,高度な専門性の維持・向上を図る。
  1. 講座の教員が協力し,科学研究補助金の申請を行う。
  2. 徳島特別支援教育事例研究会を設立する。
  3. 卒業論文や修士論文のテーマを教員が協力して指導し,学会や雑誌に共同で研究発表できるようにする。

(2)点検・評価

  1. 科研費による共同研究を順調に進めるとともに,厚生科学研究費を専攻の教員と他大学・他機関の教員とで申請した。
  2. 徳島特別支援教育事例検討会を設立し,卒業生・修了生に参加を呼びかけ,多数の参加者を得た。さらに,心理・教育・福祉・医療の各界からの参加者も得ることができ,第1回の大会を実施することができた。
  3. 修士論文の内容について,日本特殊教育学会・日本公衆衛生学会等で,指導教員と院生が共同で発表を行った。
  4. 学会において自主シンポジウムを企画開催した。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  目標:各自委員として学内の各種委員会や会議に出席し,職務を遂行する。
  1. 特別支援教育専攻として主要な委員会(教務,入試,就職)に出席する。
  2. 基礎・臨床系教育部に所属する教員として会議に出席して積極的に部の運営に携わる。

(2)点検・評価

  1. 入試・教務・就職等の主要な委員会に委員を出し,専攻の教員が校務運営上の審議に参画するとともに,実地教育専門部会等にも委員を出して,特別支援教育実習の在り方について検討を行った。
  2. 基礎臨床系教育部の部会議に,専攻教員全員が出席して,審議に参画した。
  3. 教員免許状更新の試行講習に参画し,必修領域での講習を行った。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  附属学校
  目標:附属特別支援学校と教育,研究について連携,交流を図る。
  方策
  1. 附属特別支援学校における研究の共同研究者として研究計画並びに実施に関わり,定期的に意見交換する。
  2. 附属特別支援学校の特別支援学校としての役割であるセンター機能の推進に積極的に関わり,助言指導する。
  社会との連携
  目標:教育・福祉等の関係機関との連携を図り,地域社会に貢献して大学教員としての使命を果たす。
  1. 公開講座を開き,特別支援教育関係者などに障害について啓発したり,県下の特別支援教育コーディネーターに指導助言する。
  2. 教育支援講師・アドバイザーをはじめ,講座の教員個々人が積極的に特別支援学校,幼稚園,保育所,小・中学校,保健福祉機関などに必要な支援や助言を行う。

(2)点検・評価

  附属学校との連携
  1. 附属特別支援学校における研究の共同研究者として研究計画並びに実施に関わった。また,附属特別支援学校の支援部が開く事例研究会の助言者として出席し,地域支援に助力するとともに,研究内容について定期的に助言を行った。
  2. 附属特別支援学校の夏期公開研修会に講師を出し,センター機能推進に役立つ,助言・指導を行った。
  3. 研究紀要作成・研究大会助言者として協力するとともに,教育支援プロジェクトに共同で参画した。
  社会との連携
  1. 夏期に公開講座を開催し,発達障害についての啓発,指導上の助言を行った。
  2. 当専攻より,教育支援講師アドバイザーとして多数の教員が参画し,特別支援教育に関する指導・助言を各校において行った。
  3. 教育支援プロジェクトの一環として発達障害シンポジウムを遂行し,また徳島特別支援教育事例検討会を設立して地域との連携を密にした。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  本専攻においては,今年度は,外部資金を獲得して県教育委員会特別支援教育課との共同研究を進め,有益な成果を挙げることができた。また,県保健福祉部との共催により発達障害シンポジウムを遂行して,各界からの多数の参加者を得ることができた。さらに,附属特別支援学校の研究部・支援部との共同研究では,地域における特別支援教育のセンター機能を充実させることができ,新たに立ち上げた徳島特別支援教育事例検討会では,実践の場で活躍している修了生・卒業生とのつながりや,心理・教育,保健・福祉・医療の関連機関で活躍している方々とのつながりをもつことができた。
  これらの成果は,官学協働の基盤づくりに役立ったのみならず,特別支援教育の関連諸機関との連携や,特別支援教育を牽引している人との連携をつくることに役立つ成果であったと言える。
  従って,広義には鳴門教育大学と地域との連携を密にすることに寄与する,総合的な貢献を行うことができたと考えている。
最終更新日:2010年02月17日

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