教員養成特別コース
記載責任者 葛上秀文
◇教員名簿
氏名 | 職名 | 専門分野 | 氏名 | 職名 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
木下光二 | 准教授 | 幼児教育・生活科教育学 | 葛上秀文 | 准教授 | 教育社会学・生徒指導論 |
豊成 哲 | 准教授 | 音楽科教育学 | 藤原伸彦 | 准教授 | 認知心理学,教育工学 |
山田芳明 | 准教授 | 美術科教育 | 岩久保和義 | 講師 (みなし専任) |
理科教育学 |
*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。
◇自己点検・評価
1.学長の定める重点目標
1-1.大学院学生定員の充足
(1)目標・計画
教職大学院には4つのコースが設置されているが,専攻の教員が一体となって運営に当たり,教育・研究の充実を図っている。大学院の定員確保についても,20年度が36人(72%)から,21年度は,48人(96%)へと定員確保までもう一歩となっている。昨年度は,専攻全体として,定員確保に向け,組織的に対応した。専攻の中に,定員確保担当者を設置し,現職教員確保のための教育委員会訪問,及び,教員養成特別コース受験者確保のための大学訪問を専攻の教員が協力して行った。21年度もその体制を継続し,執行部の協力も得て,定員確保に向け,取り組んでいく。
(2)点検・評価
平成21年度は,10名の入学者,22年度も10名の入学者と,一応コースとして定員を満たした。ただ,専攻全体としては,22年度も47名とわずかに満たせなかった。コースとしては,小学校教諭一種免許状を出している大学を中心に訪問活動を行い,専攻全体としての定員確保を目指したが,限界があった。23年度入試に向けて,入学資格要件を一部見直すなどの改善策を図るとともに,院生により力をつけることのできるカリキュラムへと見直しを進め,取り組みを進めてきた。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
専攻として協力しながら,教育・学生生活の支援に当たる。
さらに,コースとしては,教育上は,正規の授業以外に特に採用試験対策として,筆記試験及び面接,模擬授業等の対応にコース教員だけでなく,現職3コースの教員の協力を受け,充実を図る。
(2)点検・評価
学生支援として,コース全体で院生の指導に当たり,院生の情報を共有しながら,より適切な対応をとるため,努力した。
また,採用試験対策については,6月から8月を中心に,コース独自として,面接練習,小論文指導,模擬授業の取り組みなどを協力して実施した。
2-2.研究
(1)目標・計画
教職大学院としてのカリキュラム開発及びその評価の在り方について,専攻全体として研究する体制を構築する。具体的には,兵庫教育大学等との連合で採用された専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラムの中で,ティーム・ティーチングの在り方について,コースが協力して推進する。
(2)点検・評価
兵庫教育大学を中心とした連合の専門職GPにおいて,特に教育方法の改善を図る研究を進めた。その成果について,到達目標の設定,それに基づく授業改善の取り組みなど,一定の成果が得られた。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
特別教育開発経費として採用された「自律的学校改善支援チームによる地元学校の支援」を具体化し,鳴門市,松茂町,北島町,藍住町の連携協力校の課題解決に寄与することで,大学運営に寄与する。
(2)点検・評価
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
特別教育開発経費として採用された「自律的学校改善支援チームによる地元学校の支援」を具体化し,鳴門市,松茂町,北島町,藍住町の連携協力校の課題解決に寄与することで,大学運営に寄与する。
(2)点検・評価
上記外部資金を得て,鳴門市などの学校の学校評価の支援を進め,学校から多大な評価を得た。教職大学院の運営に求められる,地元教育委員会,地元学校との連携を具体的に深める取り組みを進めることができた。
それ以外にも,コース教員は,支援アドバイザーとして,地元学校,付属学校の指導助言を数多く行い,連携に寄与した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
教職大学院が設置され,2年を終え,最初の修了生を出した。本コースは,全くの新設コースで,教員も様々なところから集まってきた。10人定員で6名(内1名はみなしの実務家教員)と恵まれた体制ではあるが,実習の巡回など,コース教員は,多大な負担感を持った。また,定員確保のため,大学訪問なども,コース教員だけで20校以上行い,今回の入学者につながらなくても,コースの理解を深めることにつながった。
また,23年度より学部と大学院の円滑な接続を図る6年一貫コースの設置が決まっており,その中心となる必要がある。コース教員の負担はますます高まることが考えられる。コースとして,より一層の努力を進めるが,大学全体から見た支援が得られることを強く望む。