生活・健康系(技術)教育講座

記載責任者 目標・計画:吉田 肇
点検・評価:尾﨑士郎

◇教員名簿

氏名 職名 専門分野 氏名 職名 専門分野
尾崎 士郎 教授 木材加工,技術科教育 菊地 章 教授 情報工学
木下 凱文 教授 機械工学 宮下 晃一 教授 機械工学
吉田 肇
(平成20年3月31日退職)
教授 電気工学 伊藤 陽介 准教授 情報工学
米延 仁志 助手 木材加工,技術科教育      

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクして います。

◇自己点検・評価

 

1.学長の定める重点目標

1-1.大学院の学生定員の充足

(1)目標・計画

  • 定員を充足するために、講座としての努力と個々の教員の努力を有効に組み合わせるため、講座会議が総括役を担う。
  • 講座のパンフレットの更新、ウェブページの更新、大学訪問、説明会などを適宜有効に実施し、活用する。

(2)点検・評価

  • 年間にわたって講座会議で学生定員充足の方法を検討し適切に対応しようと努力した。大学院入学を検討する際にウェブページとパンフレットの内容を参考にする場合があるので、大学院生と教員の意見を参考にこれらの改善を図ることを継続した。
  • 大学訪問では、随時各教員が適切に行うことと、九州、中国・四国、近畿地区における本学大学院進学の実績がある大学を中心に手分けして計画的に、新しい訪問先も加えつつ実施した。各大学の訪問先は主として、知り合いの教員、就職課、教職支援センターであり、本学大学院の内容等の周知、学生の派遣等依頼を行っているが、今年度はある大学で資格取得支援センター等新しいセクションでの説明の機会を得ると共に、他大学における教職支援への協力について説明を受けた。
  • 前期から追加募集まで合わせて5名の合格者を出したが、そのうち1名が教員採用臨時合格のために手続を行わなかった。入学者4名は、現職教員1名と本学と他大学出身のストレートマスター3名からなる。
  • 本学4年生の進路指導については、講座教員個々によるのと、講座会議において意見交換を行いながら総合的に実施し、教員採用対策と大学院進学等の相談を合わせて行っている。本年度は教員採用試験の合格状況が非常に良くこれを継続することを考慮すると、これまで以上に現職教員、他大学出身者のストレートマスターと社会人の増大を図ることが課題である。
  • 今年度は、教職大学院設置認可との関係で、現職教員との対応に逡巡したことを反省している。またここ最近は就職状況が好調であるために、他大学出身のストレートマスターをも得難い背景もあるが、私立大学訪問を行うと教職課程の受講者は従前と変わらずに存在することがうかがえる。この教職課程の受講者の中には優秀な学生が多く就職状況がよいとの話を聞くが、これらの学生に対して広汎に本学のことを周知し、如何に引きつけるかが重要な課題でもある。 また中長期的に、大学院本コースにおける学生の資質と出口の保証をしっかりと行って、これをウェブと大学訪問等でアピールし、対外的に信頼を得ることも定員充足の重要な課題である。

 

1-2.教員採用率の向上

(1)目標・計画

  • 中学校専修の合格率が小学校専修に比べて劣るのは、採用枠からやむを得ないとはいえ、学生の希望が満たされていない状況を改善する必要がある。まず第一に、機会を適宜学生に周知し、進路指導を行う。東京都など推薦採用の機会を逃さないように学生にアドバイスを強化する。
  • 卒業研究、修士研究の場面を活用して面接対策などの指導を行う。長期履修生に対しては修士研究と免許取得の時間配分について綿密な指導を継続する。

(2)点検・評価

  • これまでと同様に、卒業研究と修士研究配属では主と副の指導教員を各学生に配置し、複数教員による学生生活と進路等の指導を受けられるようにした。また、卒業研究と修士研究においてもきめ細かなキャリヤ教育を実施すると共に、講座会議で進捗状況について情報と意見の交換を継続した。
  • 講座内で就職支援対策や情報を速やかに学生に周知し、講習会や対策を受講するように勧めた。長期履修生に対する上記目標・計画にある指導を継続した。

  以上の対策等の効果が即現れたとは思えないが、本年度は教員採用率がかなり向上した。学部の小・中学校教育専修技術科教育コース卒業生は6名、このうち教員正採用4名で千葉県・神奈川県・愛知県・名古屋市・大阪府・兵庫県への複数合格者等が占めたほか、大学院進学1名、企業就職1名であった。大学院修了生は3名、このうち教職復帰1名、企業2名(留学生1名を含む。)であった。大学院(M1)在籍時に教員採用試験を受験して2次試験まで合格し正式採用された例が2名あり、1名が教員に就職した。延べで、多くは小学校教員の正式採用であったが、中学校技術科の教員採用試験合格が延べで5件あったのは、これまでにない好成績であり、学部の小・中学校教育専修技術科教育コース卒業生においては正式採用で6割を越えた。

  • 今年度は、教員採用率が向上するとともに、希望の職種に正式採用となり、学生の願いに応じたきめ細かな指導が講座としてできたと考えている。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 学生個人個人の希望に沿う支援を行う。
  • 留学生が増えているので、留学生の間だけでなく日本人学生とも意思疎通を図るよう懇親会などを適宜開催する。

(2)点検・評価

  • 従来通り、講座全体で全ての学生を支援する体制を維持するように工夫し協力した。特に、卒業研究生と修士研究生のすべての学生に、主と副の2名の指導教員を配置し、研究指導と学生生活の複数の視点から指導を受けられるようにした。
  • 3年次生の卒業研究では、1学生に対してものづくりと情報の分野の教員各1名が指導教員となり、分野の偏りが無く幅広い学習と研究ができるように配慮した。
  • 教育・学生生活支援では、複数教員による指導体制が定着しつつあり、学生の視野が広がり、多面的に物事を考えられるようになることに貢献していると思う。
  • 学部3年次生と修士1年次生(長期履修の場合には2年次で希望があれば1年次でも可)にも中間発表(ポスターセッション)を課し、進捗状況や達成度を自己ならびに相互評価し、学習と研究に対する動機付けを図る工夫を行った。
  • 卒業研究と修士研究では、教育・学生生活支援を視野に入れながら、必要に応じて附属中学校や協力校での授業実践に活かせるように機会を設けると共に、その成果や教材を各種教育的催し物や活動においても活用するように配慮した。 以上の取組の中で、留学生も刺激を受けて、留学生の間だけでなく日本人学生とも意思疎通を図ることができるようになり、懇親を深めることができるようになっている。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 教員各人の研究環境の確保に努力する。
  • 必要に応じて教員相互の研究交流を促進する。

(2)点検・評価

  • 講座教員による研究活動の成果については個人の評価書によるが、教員個人や各研究室の垣根を越えて、研究指導、教材や実験治具の製作等では意見交換や相談をし、施設・設備や機器等を提供する等の協力体制づくりにお互いに配慮している。
  • 卒業研究や修士研究と附属中学校での実践との関係については、附属中学校の担当教員の協力を得て、選択や必修の授業の中でロボット、制御、曲げ加工技術などの授業実践研究を展開した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

定員確保、入試方法の改善などに努力して、大学の最重要課題の解決に貢献する。

(2)点検・評価

  上記の定員確保、学部入試方法の改善に講座をあげて取り組んだが、目標の達成を十分に図ることができず、課題を残した。次年度に改善を図りたいと願っている。大学院入学者は現職教員と学内外のストレートマスターで構成されており、また辞退者があったが、これが過年度の本学卒業生であり、幅広い応募者があったことを考えると、希望を持って今後の募集活動を工夫・改善しながら展開できるようにしたいと思う。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  技術教育講座のほぼ全構成員と附属学校との間には、中学校の授業、研究授業、コンピュータ・ネットワーク補助など多面的で継続的な支援が続いてきた。 コア・カリキュラムの進展に伴って附属学校教員の負担が過重にならないように注意しつつ、従来の支援を続ける。 従前に引き続いて高大連携の機会を増やすように努める。

(2)点検・評価

  附属学校との連携では、技術教育講座として最重要課題の一つとして、これまでに長期にわたって親密にお互いの研究と授業実践において協力体制を図ってきた。今年度も、子供達の興味・関心が高いロボットや制御、曲げ加工技術に関する実践的な研究を協力して実施し、学会発表を行いながら連携を深めた。 工業高校が統合の段階に入り、具体的な連携の作業が難しい状況にあるが、高大連携を視野に入れた研究の展開も行っている。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

講座教員間の連携協力ならびに学生の指導体制の工夫・改善等により、学部卒業生の正採用が60%を越えた。これまでの連携協力と指導体制の内容を考察しながら、さらに工夫・改善を試み、教員採用率の向上と維持を図り、貢献したい。

最終更新日:2009年03月18日

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