自己点検・評価報告書(宮下晃一)

報告者 宮下晃一

 

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

   物理や数学に関する基礎知識やものづくりの経験にやや乏しい学生が多くなっている現状を踏まえて、次の工夫を行う。

  1. 専門科目では基礎的な力学や数学についても解説しながら授業を行う。
  2. 機械の構造を調べたり、簡単なものづくりの実習を適宜盛り込みながら、体験的に学習できるような授業方法を推進する。
  3. 授業への出席と、実習やレポートを重視した成績評価を行う。

(2)点検・評価

  • 「材料力学」では,導入段階において初歩的な微分積分や質点の力学の解説を行い,高等学校で物理を履修していない学生の理解を図った。また「機械基礎」では,学生にとって理解が難しいと思われる質量と重量の違いを繰り返し説明しながら,SI単位系に習熟させた。
  • 「機械基礎」における実習では自転車を分解整備する内容で実施し,身近な機械の構造を理解させるだけでなく,工具や部品の扱い方を体験させた。
  • すべての授業において試験だけではなく,出席とレポートを重視した成績評価を行った。

 

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  • 地域の小・中・高等学校に対して、エネルギー教育やものづくり教育に関する指導内容や方法を提案し、また技術的な支援を行う。
  • 自治体等が行うエネルギー・環境保全に関する諸事業に協力する。

(2)点検・評価

  • 鳴門市立林崎小学校4年生の理科で,電気モーターを利用した動くものづくりを行う授業において技術支援を行った。また生徒たちへの例示用として,「回転寿司マシーン」を製作した。
  • つるぎ町立貞光小学校のエネルギー教育に関するアドバイザーを務めた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 技術科教員志望の学生に対して,「ものつくり」を充分に体験できるように,実習の要素を多く取り入れた授業を実施する。
  • 教員採用試験を受験する学生に対して適切な受験指導を行える体制を整える。

(2)点検・評価

  • 自転車の分解整備や工作機械を使った授業を展開した。
  • 全国の工業高校教員の採用に関する資料収集を行った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 小,中,高等学校において「ものづくり」の要素を取り入れた授業方法を検討する。
  • 中学校技術科の授業においてCADやCGと3次元造形装置を結んだ新しいものづくりを学習できる指導方法を検討する。

(2)点検・評価

  • 小学校においてものづくり教育を実施する上での問題点を調べた。その結果,小学校の図工室にある工具や機械の多くが十分に整備されていないために使えない状況であることや,教員にものづくりの十分な知識や経験がないために不十分な指導しか行えていないように感じられた。
    また徳島県の全中学校を対象として,技術室にある機械(旋盤,丸のこ昇降盤,ボール盤)等の使用状況と整備状況を調べた結果,授業時間数の減少と十分な機械整備がなされていないために最近ではあまり使われずに放置されていることが明らかになった。このような現状を踏まえて,中学校技術教員のための簡単な機械整備マニュアルの制作を進めている。
  • 3D-CADを使った設計ができる教員の育成を行うための第1段階として,大学院の授業で3D-CADを使った設計と製作を行う授業を試行した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

   学部入試委員会委員として,本学の運営に貢献する。特に本コースでは20年度入試から推薦Ⅰ型として「ものづくり」に関する資質を評価する新しい方法による入試を実施する予定であり、適切な課題設定や実施方法を入念に検討する。

(2)点検・評価

  学部入試委員会副委員長を務めた。 また今年度から開始した推薦Ⅰ型入試では,ものづくりの力量を見るための実技検査を実施した。機械や電気,情報等の専門分野によらずに公平に力量を見ることができる出題方法を検討して実施した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 附属中学校や地域の小中学校で行われる「ものづくり」関連の授業等を支援する。
  • 実地教育等の機会を通して、学校現場を訪問する機会を多く持つ。

(2)点検・評価

  • 鳴門市立林崎小学校4年生の理科で,電気モーターを利用した動くものづくりを行う授業において技術支援を行った。また生徒たちへの例示用として,「回転寿司マシーン」を製作した。
  • つるぎ町立貞光小学校のエネルギー教育に関するアドバイザーを務めた。 これらの実施に関連して,学校現場を訪問する機会を多く持った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

   村田理事を補佐して,学部入試を支障なく実施した。

最終更新日:2009年03月18日

お問い合わせ

経営企画戦略課
企画・評価チーム
電話:088-687-6012