特別支援教育講座

記載責任者 八幡ゆかり

◇教員名簿

氏名 職名 専門分野 氏名 職名 専門分野
島田恭仁 教授 障害児心理学 橋本俊顯
(平成20年3月31日退職)
教授 障害児医学
八幡ゆかり 教授 障害児教育学 井上とも子 准教授 特別支援教育コーディネーター養成
大谷博俊 准教授 障害児教育学 津田芳見 准教授 障害児医学
高原光恵 助 手 障害児心理学      

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

 

◇自己点検・評価

1.学長の定める重点目標

1-1.大学院の学生定員の充足

(1)目標・計画

目標:大学院の定員充足を目指して努力する。

方策:

  1. 大学(教育,保健・福祉中心)の各学生指導教員宛にレター訪問し,本学の受験案内を送る。
  2. ウエブページを充実し,教育・発達相談を行ったり,特別支援教育情報を紹介する。
  3. 障害児教育関連雑誌に講座経費で当講座の広告を掲載する。
  4. 徳島県と共催で発達障害者に関連した啓発事業を実施し,本講座を広くアピールする。

 

(2)点検・評価

大学院の定員20人のうち,18人が入学した。

  1. 大学の就職指導課や指導教員,教育委員会宛にレター訪問ならびに本学の受験案内を送ると共に,学会,講演活動,県外の大学への出張などをとおして,本学への受験を呼びかけた。
  2. ウエブ上で,特別支援教育情報の提供や相談活動を行ってきたが,受験者の中に,ウエブ上の情報によって受験を決めた者が多かった(特にストレートの学生)。
  3. 特別支援教育関連雑誌に講座経費で広告を2回掲載した。
  4. 徳島県と共催で発達障害者に関連した啓発事業を実施したが,アンケート結果から本講座への関心が高まったことがわかった。

 

1-2.教員採用率の向上

(1)目標・計画

目標:所属学部生のうち,教員志望者の教員採用率60%以上を目指す。また,長期履修学生の教職採用に向けた支援を行う。
方策:

  1. 障害児教育諸学校の現場経験のある教師や教育委員会勤務経験のある教師を講師に招き,指導内容・方法や教員採用試験への対応を講義してもらう。
  2. 教職への意欲を高める。授業を通して障害児学級や障害児教育諸学校を訪問し,教育実践への意識を高める。
  3. 長期履修学生の指導教員を中心に,教育実習や教員採用試験論文の指導に当たり,教育実践力の向上を図る。

(2)点検・評価

障害児教育専修学部生(5人)の中の教員志望者3人の内,1人は正規合格した。1人は臨時採用であった。また,長期履修学生4人の内,1人は臨時採用,1人は特別支援教育支援員に採用された。

  1. 外部講師を招き,学部生ならびに大学院生を対象に教員採用試験の講義をしてもらった。
  2. 学部生の教職への意欲を高めるために,1年生と2年生の授業で特別支援学級や特別支援学校を訪問して教育実践への意識を高めるよう指導した。授業評価をとおして効果的であったことが窺えた。
  3. 長期履修学生の指導教員を中心に,教育実習の事前・事後指導や教員採用試験論文の指導を行った。
  4. 就職委員を中心に,講座会議で教員採用対策や採用状況を確認して教員間で連携して指導に当たった。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

目標:学生の教育・学生生活上の相談に対して,講座教員全員で対応できる支援体制を敷く。
方策:

  1. 学部学生,大学院生合同で歓迎会等を行い,学生間や教員との親睦を深める。
  2. 入学時のオリエンテーションでカリキュラム指導を入念に行うと共に,教員全体で協力して履修上のアドバイスや進路指導を随時行う。
  3. 講座会議で常に学生の情報を交換し,教員全員が情報を共有する。
  4. IT機器,教材,図書の充実を図る。
  5. 学部生と大学院の連絡網を作成して,相互伝達を速やかに行う。

(2)点検・評価

学生の教育・学生生活上の相談に対して,講座教員全員で対応できる支援体制を敷いた。

  1. 学部生,大学院生合同で歓迎会等を行い,学生間や教員との親睦を深めた。
  2. 入学時のオリエンテーションで,特別支援学校免許状に関する計画的な時間割を設定させることができた。また,学生に教育・医療・福祉といった幅広い情報を提供して,進路支援を行った。
  3. 講座会議で学生の情報を交換して,教員全員で情報を共有し合って速やかな対応ができた。
  4. IT機器,教材,図書の充実を図るために,院生室にプリンターを購入するとともに,教材作成のためのパウチラミネーターや,検査用具や検査用紙を購入して,教育・研究環境を整えた。
  5. 学部生と大学院の連絡網を作成して,ボランティア募集や教員採用に関する情報を提供した。
  6. 学部担任間の引き継ぎファイル簿を作成して継続支援を円滑に行った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

目標:講座教員全員の研究活動の活性化を図り,高度な専門性の維持・向上を図る。

  1. 講座の教員が協力し,科学研究補助金の申請を行う。
  2. 徳島特別支援教育研究会の設立準備委員会を発足する。
  3. 卒業論文や修士論文のテーマを教員が協力して指導し,学会や雑誌に共同で研究発表できるようにする。

(2)点検・評価

講座教員の研究活動の活性化と,高度な専門性の維持・向上を図った。

  1. 講座の教員が協力し,科学研究補助金の申請を行った。
  2. 徳島特別支援教育研究会(正式名称:徳島事例検討会)の設立準備委員会を発足した。
  3. 修士論文のテーマを教員が協力して指導し,学会や雑誌に共同で研究発表できるようにした。
  4. 本学の教育研究支援プロジェクトに,全講座教員が共同で応募して採択された。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

目標:各自委員として学内の各種委員会や会議に出席し,職務を遂行する。

  1. 特別支援教育専攻の講座として主要な委員会(教務,入試)に学長指名を受けて出席する。
  2. 第1部に所属する教員として部会議に出席して積極的に部の運営に携わる。

(2)点検・評価

各自が委員として学内の各種委員会や会議に出席し,職務を遂行した。

  1. 特別支援教育専攻の講座として,主要な委員会(教務,入試)に学長指名を受けて出席した。
  2. 第1部に所属する教員として部会議に出席して積極的に部の運営に携わった。
  3. 学部の障害児教育専修を特別支援教育専修に変更する要望を出して承認された。
  4. 特別支援学校における教育実習について大学全体に位置づける要望書を出して承認された。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

附属学校
目標:附属養護学校と教育,研究について連携,交流を図る。

方策

  1. 附属養護学校における研究の共同研究者として研究計画並びに実施に関わり,定期的に意見交換する。
  2. 附属養護学校の特別支援学校としての役割であるセンター機能の推進に積極的に関わり,助言指導する。

社会との連携
目標:教育・福祉等の関係機関との連携を図り,地域社会に貢献して大学教員としての使命を果たす。

方策

  1. 公開講座を開き,特別支援教育関係者などに障害について啓発したり,県下の特別支援教育コーディネーターに指導助言する。
  2. 教育支援講師・アドバイザーをはじめ,講座の教員個々人が積極的に特別支援学校,幼稚園,保育所,小・中学校,保健福祉機関などに必要な支援や助言を行う。

(2)点検・評価

附属特別支援学校(平成19年4月名称変更)との連携:積極的に教育・研究の連携や交流を行った。

  1. 附属特別支援学校との研究窓口の教員を中心に,講座教員全員が研究に関わる体制を作り,双方向の意見交換が活発に行われるようにし,研究大会では講座教員全員が関わった。
  2. 附属特別支援学校のセンター的機能に積極的に関わり,夏期研修会講師や助言指導を行った。
  3. 文科省科学研究費や教育研究支援プロジェクト経費で附属特別支援学校の研究を推進した。
  4. 附属特別支援学校の教育実習を,県下の学校に委託する要望書を大学に一緒に提出して承認された。

社会との連携:教育・福祉等の関係機関との連携を積極的に図り,地域社会に貢献した。

  1. 公開講座を2つ開き,特別支援教育関係者や特別支援教育コーディネーターに指導助言を行った。
  2. 教育支援講師・アドバイザーをはじめ,講座の教員個々人が積極的に特別支援学校,幼稚園,保育所,小・中学校,保健福祉機関などに必要な支援や助言を行った。
  3. 県立総合教育センター特別支援教育課から依頼された研修講師や,県教育委員会の認定講習会など,多岐にわたって講師を務めて,県の特別支援教育推進に貢献した。
  4. 文科省科学研究費や教育研究支援プロジェクト経費で県立総合教育センターの研修事業を推進した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

特に,下記の3点について貢献した。

  1. 学生が希望する就職先(教育・医療・福祉)について,学部生5人中4人,大学院修了生7人中6人が就職できた。
  2. 徳島県と共催で,シンポジュウムを開催し,教育委員会や県総合教育センターならびに障害児福祉課との連携を深めることができ,特別支援教育の推進に寄与できた。
  3. 附属特別支援学校や通常学校との連携について講座教員全員で取り組み,特別支援教育に関する実践研究を推進した。

 

最終更新日:2010年02月15日

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