幼年発達支援講座
◇教員名簿
氏名 | 職名 | 専門分野 | 氏名 | 職名 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
橋川喜美代 | 教授 | 幼児教育学 | 浜崎隆司 | 教授 | 幼児心理学 |
田村隆宏 | 助教授 | 幼児心理学 | 木村直子 (平成18年10月1日採用) |
講師 | 児童福祉学 |
塩路晶子 (平成18年4月1日昇任) |
講師 | 保育内容 |
*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。
◇自己点検・評価
1.学長の定める重点目標
1-1.大学院の学生定員の充足
(1)目標・計画
講座の院生定員確保のため、次の方策を実施し、受験を勧誘する。
- 講座独自に、幼児教育・福祉等の学部講座のある4年制大学のうち、修士課程の大学院が併設されていない大学を検索し、分担して訪問する。
- 数年間、受験生を送ってもらっている大学には、在学中の院生の活動状況を報告するとともに、次年度の受験についても、卒業生に呼びかけてもらうように依頼する。
- 昼夜開講制大学院の修了生である保育士を中心に結成した研究会(代表:橋川喜美代)を通して、保育所・幼稚園等の保育者が大学院で研究することの重要性を実感することによって受験へと動機づける。
(2)点検・評価
- 従来訪問してきた大学が徐々に修士課程を併設するようになり、新しい大学の開拓と訪問を実施した。
- 昼夜開講制大学院の修了生たちとの研究会が窓口になり、4名の保育士の受験者を確保した。
1-2.教員採用率の向上
(1)目標・計画
学部4年生と大学院長期履修生の採用率を向上させるために、以下の支援体制の充実を図る。
- 学内で行われる教員採用のためのセミナーと授業(講座)への受講を積極的に促す。
- 県内、近隣県、近畿地方の各市町村単位で実施している教員採用試験や公務員採用試験の過去問の充実を図り、出題傾向や具体的な対策への情報を提供する。
- 面接における自己アピールや表現力を授業の中においても培うよう、発表やディベートなどを取り入れ、相互評価をする中で、改善を図る。
- 面接指導を積極的に行う。
(2)点検・評価
- 教員採用のためのセミナーなどへの受講を積極的に促し、過去問の充実を図ったことが効を奏したのか、3名の公立幼稚園合格者ならびに1名の公立小学校への合格者が得られた。
- 面接指導も積極的に実施した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
教育・研究の支援充実に加え、学生・院生が直面する生活面での支援も積極的に行う。
- 教育・研究については、指導教員が各自責任を持って指導すると共に、授業改善に努める。
- 学生・院生の生活全般を支援するために、心理相談などとの協力体制をつくる。
- 学生の教育実践力向上を図るため、附属幼稚園教員を特に保育内容に関わる講義の講師として登用し、より保育現場に即した実践力の養成を目指す。
(2)点検・評価
- 心理相談員との連絡を図りながら、学生・院生の生活改善に努めた。
- 保育内容に関わる講義担当のみならず、教育研究支援プロジェクトを通して附属幼稚園と連携し、保育現場に即した実践力の養成に努めた。
2-2.研究
(1)目標・計画
講座の教員が各自、科学研究費の申請や研究充実のための環境整備に努める。
- 幼年発達支援講座は、構成員が5名(現在4名)と少なく、昼夜開講制大学院生の指導のため、夜間の勤務や各種委員会での負担も大きい。こうした不利益を相互の協力によって軽減し、研究できる体制づくりに取り組む。
- 講座の共同研究をさらに積み上げ、研究成果を発表する。
(2)点検・評価
保育士養成ならびに幼稚園教員養成の開講科目は多く、過重であるのに加え、昼夜開講制大学院生の指導が当然のごとく課せられる。個々の研究体制を維持するだけでも大変な中、学生の実践力向上を図るための共同研究を立ち上げたが、学生ならびに教員の学びの場としての成果は大きかった。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
大学運営の根幹となる各種委員会、特に教務関係及び入試関係の運営に積極的に関わる。
(2)点検・評価
本講座は構成員の数が5名と少ないため、各種委員会委員を務める割合が高い上、昼夜開講制大学院での授業など過重負担に喘ぎながらも、その役割を十分に果たした。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 附属幼稚園との連携を教育実践研究や実地教育、ならびに教育研究支援プロジェクトを通して深めた。
- 教育支援アドバイザーや県教育委員会との連携を図るため、積極的に依頼を受ける。
- 国外の留学希望者を積極的に受け入れる。
- 講座学生の留学希望者が協定校へ留学できる案内や指導を行い、留学への準備を支援する。
(2)点検・評価
- 教育研究支援プロジェクトを通して、附属幼稚園の教員ならびに保護者との関わりを深めた。
- 教育支援アドバイザーの依頼や県教育委員会開催の各種委員を積極的に務めた。
- 研究生、院生として留学生の受け入れを行った。
- 院生のドイツ留学、学部生のカナダ留学を支援した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
幼稚園や保育所の現職者が本学大学院において研修し専門性を高めることは重要だと言われながらも、小学校教員等のような派遣がないため、従来から院生確保に苦慮してきた。保育士が昼夜開講制を利用することも体力的な問題もあって減少傾向を辿ってきたが、修了生を中心とした保育士の研究会の結成は大学院を目指す保育士を奮起させたようである。さらに学部学生3名が公立幼稚園、1名が公立小学校に採用されたことは、在校生たちの励みとなり、目標となっている。15名の院生確保は難しいが、今後もさまざまな方法を開拓しながら、地道な努力を続けたい。