自己点検・評価報告書 (幼年発達支援講座) 田村隆宏

報告者 田村隆宏

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  教育実践の前提となる子どもの発達理解に関する基礎的な知識の習得と,それに基づいた具体的な実践を明確にイメージできることを目指した講義・演習のあり方を模索する。最初の試みとしては,受講生に常に実践的な視点をもって研究成果を捉えるという態度を育むために,特にその視点からの討論活動を講義・演習の中で積極的に取り入れる。

(2)点検・評価

  大学院,学部のすべての担当科目(講義,演習)において,授業で取り上げた内容について,特に望ましい教育実践,保育実践に結びつける視点から討論活動を取り入れた。その結果,現職教員の院生に対してはより実際的な教育現場の問題点と絡めて授業内容を捉えるという姿勢を育むことが達成された。また学部生,ストレートマスターの学生には,今後,教育現場,保育現場に出ていく上で,授業の内容をどのように実践場面に生かすかについて常に考える姿勢が育まれた。
  以上のことから,受講生が常に実践的な視点をもって,授業で取り上げられた研究成果を捉えるという態度を育むことに少なからずの貢献があったと評価できる。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  就職活動については,講座が収集している採用試験に関する情報を学生に提供し,過去の卒業生,修了生の情報も積極的に提供し,就職に対する意識や意欲を高める。課外活動については,フットサル同好会の顧問として活動をサポートする。また,本学フィルハーモニー管弦楽団の演奏活動に団友として賛助出演し,直接的に活動を支援する。地域連携活動では,教育支援アドバイザーとしてテーマを掲げ,講演等の依頼に対して積極的に赴く。

(2)点検・評価

  指導学生の就職活動については,早い段階から情報収集,試験対策に関わる情報を促した。その結果,大学院ゼミ生1名は食品関係の企業に正式採用され,学部ゼミ生3名のうち2名は鳴門市,徳島市の幼稚園教諭正採用(現役合格)された。学生の就職に対する意識や意欲を高めたことが成果に結びついたと考えられる。サークル活動に対してはフットサル同好会顧問としての支援,本学フィルハーモニー管弦楽団の演奏活動に団友として賛助出演し,直接的に活動を支援できた。地域連携活動では,教育支援アドバイザーとして鳴門市教育委員会からの依頼,土成中央幼稚園からの依頼を受け,講演を行った。さらに徳島市で開催された育み支援セミナーにおいて講師として,講義を行った。これらのことから,目標・計画は概ね達成されたと考えられる。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  教育に関しては,保育実践に不可欠な基礎的知識の習得と,それに基づいた具体的実践のあり方が明確にイメージできる講義・演習のあり方を模索する。具体的には基礎的知識が常に実践場面との関連の中で位置づけられる視点を学生の中に育むために特にこの視点の討議活動を積極的に取り入れる。学生生活支援については,4年生のクラス担任として,学業面,生活指導面,就職指導面において積極的に支援する。

(2)点検・評価

  幼児教育に関わる専門科目において,望ましい保育実践に結びつける視点から討論活動を取り入れた。その結果,受講生により実際的な教育現場の問題点と絡めて授業内容を捉える姿勢,及び授業の内容をどのように実践場面に生かすかという姿勢が育まれた。
  クラス担任として4年生6名に対して,学業面,生活指導面,就職指導面において積極的な支援を行った。その結果,1名は抜群の成績で前田賞を受賞し,就職も4名が幼稚園,保育所に正式採用されている。
  これらのことから,目標・計画は概ね達成されたと考えられる。

2-2.研究

(1)目標・計画

  幼児の語彙獲得に関する研究成果を論文として学会誌に投稿する。また,附属幼稚園教員と共同で行っている研究の成果を共著論文として執筆し,学会誌に投稿する。さらに,日本保育学会及び日本教育心理学会で開催されるシンポジウムにて特に保育観察から得られた研究成果を報告する。また,学内の道徳教育に関する研究プロジェクトの中で得られた研究成果を学内紀要で公表する。

(2)点検・評価

  幼児の語彙獲得に関する研究成果を論文として学会誌に投稿し,現在2本の論文が審査中である。附属幼稚園教員との共同研究の成果に関しては,その内容が学会誌への投稿にそぐわないものであると判断したため,附属幼稚園研究紀要に掲載し,公表した。日本保育学会及び日本教育心理学会で開催されるシンポジウムにて特に保育観察から得られた研究成果を報告した。また,学内の道徳教育に関する研究プロジェクトの中で得られた研究成果を学内紀要で公表した。
  以上のことから,目標・計画は概ね達成されたと考えられる。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  大学運営については,大学院教務委員として大学院教務関係の運営に積極的に関わる。また,遠隔授業観察システムによる授業開発プロジェクトのメンバーとして,昨年度導入された遠隔授業観察システムによる新たな授業のあり方を探り,教務関係の運営面に関わる一端を支える。さらに,第2回日中教師教育学術研究集会準備委員会委員として,大学の国際交流活動に積極的に関わる。

(2)点検・評価

  大学運営については,大学院教務委員として大学院教務関係の運営に積極的に関わった。また,遠隔授業観察システムによる授業開発プロジェクトのメンバーとして,昨年度導入された遠隔授業観察システムによる新たな授業のあり方を探り,教務関係の運営面に関わる一端を支えた。さらに,第2回日中教師教育学術研究集会準備委員会委員として,大会の運営に関わり,大学の国際交流活動に貢献した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  附属幼稚園との連携については,月に3~4回開催される合同研修会に参加し,保育実践に関わる共同研究に加わり,その成果を附属幼稚園研究紀要にまとめる。社会との連携については,教育支援アドバイザーとしてテーマを掲げ,講演等の依頼に対して積極的に赴く。

(2)点検・評価

  附属幼稚園との連携については,合同研修会に参加し,保育実践に関わる共同研究に加わり,その成果を附属幼稚園研究紀要にまとめた。また,2月の公開研究会では,その成果を口頭発表した。社会との連携については,教育支援アドバイザーとして,鳴門市教育委員会,及び土成中央幼稚園からの依頼を受け,講演を行った。また,徳島市で開催された育み支援セミナーにおいて講師として,講義を行った。
  これらのことから,目標・計画は概ね達成されたと考えられる。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  GP申請に関わる研究開発検討部会の委員として,平成18年度GP申請の検討に関わり,本学初のGP採択を実現し(特色GP採択テーマ「教育実践の省察力を持つ教員養成」),本学の教員養成のレベルアップに関わるプロジェクトの開発に貢献した。

最終更新日:2010年02月17日

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