高度情報研究教育センター
<自然・生活系教育部 教授>
(1)教員名簿
センター所長(命) 宮下晃一 (任期:平成20年4月1日~平成22年3月31日)
氏名 | 職名 | 専門分野 | 氏名 | 職名 | 専門分野 |
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<センター所長> 宮下晃一 |
教授 | 機械工学 | <情報コミュニケーション分野> 藤原伸彦 |
准教授 | 認知心理学,教育工学 |
<情報システム分野> 曽根直人 |
准教授 | ネットワークセキュリティ技術 | <情報教育分野> 林 秀彦 |
准教授 | 情報教育 |
*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。
(2)センターの活動状況,今後の課題等
1 設置の目的
高度情報研究教育センターは,鳴門教育大学における情報環境の推進に寄与するとともに,学術研究ならびに情報教育に資するほか,学内ネットワークの運用を行うことを目的としている。これらの目的を達成するために,最新かつ高度な情報システムを運用しており,また多岐にわたる職員や学生の教育研究利用の要求に応えるために,情報システム分野,情報コミュニケーション分野,情報教育分野の3分野による支援を行っている。
2 各々の分野における業務内容
各々の分野の業務内容は以下の通りである。
<情報システム分野>
- ネットワークセキュリティや分散システムなど情報工学に関する研究
- 情報システム基盤(ネットワークや電子メール,WWWなど各種サーバ)の維持,管理,設計
- コンピュータとネットワークに関する情報システムの利用支援
- 「基礎情報教育」,「実践情報教育」等の授業担当
<情報コミュニケーション分野>
- ICTを活用した教師教育の支援と研究
- 学校・地域におけるICTを活用した実践の支援
- コミュニケーションや協同的思考に関わる授業実践の支援と研究
- 教師のICT活用能力向上に関する研究
<情報教育分野>
- コンピュータとネットワークの活用ならびに計算科学に関する研究
- 情報教育のための研究開発および情報教育環境整備
- 高度情報研究教育センターが発行する紀要の編集及びコンピュータ利用に関する促進・支援活動
- 「基礎情報教育」,「実践情報教育」等の授業担当
3 活動状況
3分野の教員とも,教育研究活動に務め,学内の教育活動ならびに学会発表等を含む研究活動を積極的に行っている。
情報システム分野においては,平成22年2月の第5代教育・研究用コンピュータシステムの更新にあたり,新システム導入のための準備作業やシステムの移行作業などを行った。また大学法人設備整備補助金「鳴門教育大学情報基盤システム」の要求に協力した。またこの予算が獲得できたため,学内無線LANを始めとする情報基盤整備を行い,学内のネットワーク環境を向上することができた。フリーのLMSであるMoodleも引き続き運用を行い,多くの授業で利用された。
情報コミュニケーション分野においては,ICTを活用した教師教育の支援につとめた。具体的には,従来構築してきた「授業実践映像データベース」の充実と学生による活用の促進した(日本教育工学会第25回大会講演論文集, 2009, 735-736)。加えて附属幼稚園と連携して「遊誘財データベース」の構築を開始した(鳴門教育大学附属幼稚園研究紀要, 2009, 43, 17-22; 日本教育工学会研究報告集, 2010, JSET 10-1, 365-371)。また,鳴門市教育の情報化推進協議会と連携し,鳴門市内の小中学校の教員がICTを活用して実践した実践や情報モラルに関する実践の指導案や資料をデジタルコンテンツ化し,DVDに納めて鳴門市小中学校の教員に配布することで,ICT活用の促進に寄与した。
情報教育分野においては,学部教務委員会から委託された基礎情報教育ならびに実践情報教育を他の協力教員とともに担当しており,学部学生1年生ならびに2年生の情報資質向上に努めている。学内教員も積極的に情報環境を授業で利用しており,教育用端末室での授業実践は16科目,マルチメディア教育実習室での授業実践は23科目,自然棟特殊端末室での授業実践は11科目であり,合計50科目の情報環境を利用した授業が行われた。多人数が利用できる教育用端末室とマルチメディア教育実習室が予約で満杯に近い状況となっている。また,情報教育に関わる各種のセミナーや講習会を実施している。情報セキュリティーについては,徳島県警察本部の原田氏を講師としてお招きして講演を開催している。
4 その他
平成20年度改組にともなって当センターの教員も教育部の教員と同様に卒業研究や課題研究の担当を行うようになったが,研究を実施するための部屋が確保されていない点について改善が必要と思われる。