人間形成講座

記載責任者 木内陽一 ・ 伴 恒信

◇教員名簿

氏名 職名 専門分野 氏名 職名 専門分野
木内陽一 教授 教育哲学 伴恒信 教授 教育社会学
山崎勝之 教授 発達心理学 皆川直凡 准教授 教育心理学
梶井一暁 講師 教育史      

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

 

◇自己点検・評価

1.学長の定める重点目標

1-1.大学院の学生定員の充足

(1)目標・計画

本講座は定員15名が充足されているので、以下に述べるような現在までの募集活動を継続し、定員15名を確保する。

  1. 心理関係の資格取得が可能であることを、さらに強くアピールする。
  2. 心理分野を中心に、修士課程、博士課程(連合大学院)の五年一貫教育が可能であることを強調する。
  3. パンフレット類を従来通り、700部程度配付するとともに、他大学での大学院説明会、他大学教員への依頼を行う。

(2)点検・評価

  平成20年度の大学院入学者は16名。教職大学院の開設認可に合わせて大学院の後期入試日程が平成20年1月と極めて変則的な日程になり、卒業論文提出時期と重なる学部卒業生の受験には不利な条件であったにもかかわらず定員を超える入学者を確保できた。

 

1-2.教員採用率の向上

(1)目標・計画

  1. 本講座は、心理資格を取得し、心理職への就職希望者も多く、また博士課程進学希望者もいることを念頭におきたい。
  2. 就職支援室と連携した指導をおこない、現役合格者は、講座所属の学部4年生と大学院生の60パーセント以上を目指し、講座全体で協力し、指導にあたる。

(2)点検・評価

  平成20年3月に本学としては初めての長期履修大学院生の修了者を出したが、人間形成講座の3人の長期履修修了生のうち、1名は神奈川県と大阪府の両府県に現役合格、他の2名はそれぞれ希望の府県の常勤の臨時教員として採用された。3月卒業した学部学生2名は教員採用試験に現役合格したものの、教員を希望していた2年課程の大学院生5名はいずれも常勤の臨時教員となっている。結果的に、教員採用試験の現役合格者は10名中3名、3割にとどまった。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 各自、授業改善の取り組みをおこない、課外活動の支援も積極的におこなう。
  2. 修士論文の審査においては、本講座以外の教員にも加わってもらい、多くの視点から助言を受けられるようにする。
  3. 長期履修学生に関して、一年次は講座主任が、気軽に学生の修学上の問題、悩み等の相談に応じる体制をとる。

(2)点検・評価

  1. 各教員がそれぞれ授業改善の取り組みを行っており、教育現場にサブティーチャーなども派遣して、学生の教職意識の向上をはかるばかりでなく、学校側からも支援に感謝されている。
  2. 修士論文の審査のみならず、その作成過程においても講座外の教員の指導を積極的に受けさせ、院生達の広い知見の獲得に役立てた。
  3. 長期履修生に対しても、講座の各教員が日頃から気軽に相談に乗れる体制になっている。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 各自、科学研究費補助金への申請を積極的に行う。
  2. 国際的に評価の高い学術誌への投稿、あるいは国際的な論文集への論文発表を積極的に行う。
  3. 国際的な研究集会での研究発表を積極的に行う。

(2)点検・評価

  1. 平成19年度は、講座成員5名のうち3名、60%が科学研究費補助金を受けている。
  2. および3. 講座の各教員がそれぞれに国際的な学会や研究集会で積極的な貢献を果たしており、平成19年度だけでも、アメリカ、ドイツ、中国、アルゼンチンなどで研究発表や講演・報告を行っている。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  各自、委員として学内の各種会議に出席し、職務を遂行する。

(2)点検・評価

  1. 上述の委員会への貢献に加え、平成19年度はことに教職大学院の発足へ向けての準備の中で既存大学院の改革および学部学校教育コースの引き受けについて大いに貢献した。学部学校教育コースを臨床心理コースと人間形成コースで引き受けるに当たっては、多くの調整すべき課題があったが、短期間のうちに精力的な検討を重ね、平成20年度からの新入生の円滑な受け入れに成功した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 教育支援講師・アドバイザーをはじめ、積極的に小・中学校等に出むき、助言等を行う(附属学校との連携、社会連携)。
  2. 道徳教育実践を中心に、県内の研究協力校の教育実践の進展に寄与する。(社会連携)
  3. 講座に一名以上の外国人留学生を受け入れ、研究指導し、さらに日本文化に親しめるように配慮する。(国際交流)

(2)点検・評価

  1. 本学の教育支援講師制度に則った連携協力ばかりでなく、教員各自の専門性に応じた講演ならびに指導の依頼が寄せられ、例えば、広島県教育委員会、全国教職員組合連合会研修会などでも招待講演・助言などを行った。
  2. 県内の小・中学校から道徳教育の実践・調査に係り協力を求められ、積極的に貢献した。
  3. 平成20年3月には、中国人留学生が大学院を修了し、故国へ帰還した。また、3ヶ月間、ドイツからも留学生が研究生として学んだ。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 教職大学院の開設に当たって、文科省から要請された既存大学院の改革では新規カリキュラムの開講など、また臨床心理コースとともに学部学校教育コースの学生指導の引き受けなど、積極的に協力を行った。
  2. 人間形成講座の各教員はそれぞれの研究分野において、国際学会、国際研究集会、国際会議など広く国際舞台で発表し活躍した。

 

最終更新日:2010年02月12日

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