自己点検・評価報告書(人間形成講座) 山崎勝之

報告者 山崎勝之

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 授業外においても、授業を継続させる方法を考案・実践するとともに、その動機づけを高める。
  2. 最新の機器やコンピュータ・アプリケーションを取り入れ、授業の効率化と円滑化をはかる。
  3. 学校での実践力を培うことを眼目に、机上の空論に終わらない授業とする。

(2)点検・評価

  1. 授業外においてもインターネットを利用して、学生間、学生・教員間の討議を継続し、半期の授業期間において延べ1,000通を越えるメールが授業に関連して投稿された。
  2. インターネットを活用するコンピュータ・アプリケーション(Moodleなど)を多様に取り入れ、限定された授業時間を効率よく活用、運用することができた。
  3. 健康教育の観点から、学校での教育実践を常時意識した授業にでき、授業者が開発し、出版している教育プログラムを参照しながら、教育実践のあり方と必要性を十分に強調することができた。

 

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  1. 研究成果を国内の教育界に広く伝えるため、県外への積極的な講演、指導活動を展開する。
  2. 現場の学校教員との研究会をさらに充実させて継続して実施する。
  3. 現場の学校教員の教育実践の向上にむけて個別ならびに実地指導を行う。

(2)点検・評価

  1. 徳島県はもとより、東京、石川、京都、大阪、高知の各県において講演、指導活動を展開でき、研究成果を学校教育現場に浸透する試みとすることができた。
  2. 小、中、高の学校教員(徳島、香川、大阪、和歌山所属)と継続して研究会(名称 シーネス研究会)を実施し、学校での健康や適応を守る教育について共同して研究した。
  3. 徳島県内の養護教諭4名に対して、個別に健康教育や人権教育にかかわる指導を実施した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 個々の学生の研究や教育上のニーズを満たし、高めるために、学生をまじえた授業外の研究会を立ち上げる。
  2. 学生生活において不適応状態にある学生に、積極的にカウンセリングを施し、適応への積極的援助を行う。

(2)点検・評価

  1. 学内外の学生や研究者を対象に、感情と健康・適応にかかわる研究会(エモーション・リサーチ・クラブ)を定期的に開催し、高度な研究活動を支援し、共有した。
  2. 今年度は幸い不適応に至った学生への対応事例はなかったが、個別ならびに複数名に積極的に1次、2次予防としての教育を実施し、適応への援助を実施できた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 海外の学術雑誌への投稿を継続・維持する。
  2. アメリカの心理学関係の学会での発表を継続・維持する。
  3. 科学研究費補助金を得た研究の代表者として、3年目の研究を充実せせる。
  4. 学校での予防教育のプログラムの開発と適用を加速させる。

(2)点検・評価

  1. 審査のある論文(A論文)では、海外の学術雑誌に2本出版、3本印刷中、国内雑誌に、4本出版、2本印刷中となり、昨年以上の論文公表となった。
  2. 今年度も、アメリカ心理学会(APA)での発表を行うことができた。
  3. 科学研究補助金を得た研究の代表者として、研究を完結するこができ、そこでの6本の研究を海外の学術誌に公表し、海外での学会に発表できた。
  4. 学校での予防教育プログラムとして、「うつ病予防教育」を出版することができ、広く学校へ普及することができた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 何らかの委員会に所属し、本学の運営に貢献する。
  2. 大学全体の研究姿勢を高めるため、博士課程の充実と、競争的資金の獲得をめざす。
  3. 現大学の最大使命である、大学院の定員確保にむけ、その方途の考察と定員確保への現実的活動を高める。

(2)点検・評価

  1. 国際交流委員会ならびにセンター運営委員会に所属し、本学の運営に貢献することができた。
  2. 次年度の競争的資金の獲得へ向け、科学研究費基盤研究A(代表者)ならびに徳島大学医学部との共同でグローバルCOEへの応募を行うことができた。
  3. 人間形成講座の大学院定員確保に向け努力し、今年も定員を満たす入学者を確保することができた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属小学校の研究会の指導助言を継続して行う。
  2. 附属小学校の保健関係の授業の構成と実施について指導を行う。

(2)点検・評価

  1. 附属小学校での授業研究会での指導助言を複数回実施することができた。
  2. 附属小学校の養護教諭と連携し、保健関係の授業の構成と実施について綿密な指導を行うことができた。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 本年度も、心理学の3つの資格(臨床発達心理士、学校心理士、健康心理士)を取得できる利点を強調しながら広報に努め、受験生を確保し、最終的に講座定員を満たす入学生を出すことができた。
  2. 研究論文と学会発表ともに、アメリカを中心として展開し、海外に本学の名を広める試みとすることがきた。
  3. 次年度への競争的資金の獲得として、大規模な研究計画を策定し、応募することができた。
最終更新日:2010年02月15日

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