7.社会との連携

1.教育委員会との協議体制

  鳴門教育大学・鳴門市教育実習連絡協議会
  鳴門教育大学において,鳴門市の協力校での教育実習を円滑かつ,効果的に実施するため,鳴門教育大学,鳴門市教育委員会及び鳴門市立学校等が連携を図り,その運営について協議している。本学の「教員インターンシップ」は,鳴門市教育委員会をはじめ,鳴門市の小学校・中学校・幼稚園の教職員の理解と協力,さらに適切な指導により,教員としての資質能力,力量の修得のための原動力となっている。

2.公開講座の開設状況

  平成22年度の公開講座は,地域連携委員会で審議し,教育研究評議会の議を経て決定された。現職教員,子育て中の保護者,一般社会人及び小学生・中学生等を対象とした合計32講座が計画どおり実施された。各講座の内容及び受講状況等は,V 資料13 公開講座実施状況に示してある。
  開講した32講座は,延べ日数55日,受講者総数465人に達し,大変好評であった。今後も開かれた大学としての使命のもとに,地域社会のニーズに添った公開講座の実施を目指している。

3.科目等履修生の受け入れ

  科目等履修生は,大学院に2人,学部に9人の入学があった。

4.鳴教大 教育・文化フォーラムの開催

  同フォーラムは,本学が地域に開かれた大学として,社会や教育の現場で生じている問題の解決やそれに対する理解,教育研究の交流などを目的に教員,学生,一般社会人などを対象に実施している。
第31回 「子どもの体力向上を目指して-子どもの体力向上支援プランの実施にあたって-」を鳴門市教育委員会との共催で,第32回 「子どもの体力向上を目指して-阿波っ子の体力向上・改善に向けた今後の取り組みについて-」を徳島市教育委員会との共催により開催し,それぞれ記録集(合併号)を作成した。
  第31回 平成22年8月 5日(木)  【会場】 鳴門教育大学講堂  【参加者数】 358人
  第32回 平成22年8月27日(金)  【会場】 徳島県立21世紀館  【参加者数】   82人

5.平成22年度学校図書館司書教諭講習

  学校図書館法の規定に基づき,学校図書館の専門的職務に携わる司書教諭を養成するため,文部科学省からの委嘱を受け,平成22年8月9日(月)~平成22年8月27日(金)の間(10日間)学校図書館司書教諭講習を実施した。受講者対象者は,教育職員免許法に定める小学校,中学校,高等学校若しくは特別支援学校の教諭の免許状を有する者,又は,大学に2年以上在学する学生で62単位以上を修得した者であり,受講者数は,実受講者38人,書類審査のみの受講者が190人であった。

6.大学開放推進事業について

  平成22年度大学開放推進事業として,以下のとおり実施した。
日 程 事業名 講 師場 所
平成22年10月2日(土) 算数おもしろ教室 秋田 美代
准教授
佐伯 昭彦
准教授
鳴門教育大学講義棟
平成22年10月16日(土)
~平成23年2月13日(日)
アワー『いきいきリズム運動』教室 田中 弘之
教授
安藤  幸
(特任教授)
鳴門教育大学健康棟
鳴門市文化会館
平成22年10月17日(日)
12月5日(日)
平成23年 2月27日(日)
N*CAP(エヌ・キャップ) 山田 芳明
准教授
藤原 伸彦
准教授
内藤  隆
准教授
大塚国際美術館
平成22年11月3日(水・祝) 吉野川の石ころ観察教室
:ガーネットをゲット
村田  守
教授
小澤 大成
准教授
美馬郡つるぎ町及び吉野川の川原

7.平成22年度 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト

鳴門教育大学と近隣の高等学校との連携により,将来の科学技術を担う高校生が,観察,実験,実習などの体験的・問題解決的な活動を中心とした学習活動を通じて,科学的に探究する能力や態度を育み,論理的思考力や創造力を培うことを目的として,平成16年度からサイエンス・パートナーシップ・プロジェクトを実施している。

本事業は,大学における高度で先端的な学問環境に触れる機会を提供し,参加した生徒達の科学技術・理科に対する興味・関心等を高め,科学的に探究する能力・態度・創造力(知的探究心)を育て,総合科学的な自然観(環境教育・情報教育を含む)を身につけるだけでなく,本実験に指導者として参加するTA(学部生・大学院生)と教師が本科学実験を改良し,教育現場への導入のための教育内容や指導方法,科学実験教材の開発等を総合的に推進,実践する能力を向上させるというねらいがある。

 平成22年度は,会場である鳴門教育大学に徳島市立高等学校の高校生が訪問し,8月23日(月)~24日(火)の2日間に渡り実施した。

8.「発達障害シンポジウム2010~発達障害へのライフステージ支援:理解と支援,交流を広げよう~」

  平成22年12月11日,徳島県との共催により「発達障害シンポジウム2010~発達障害へのライフステージ支援:理解と支援,交流を広げよう~」を第10回全国障害者芸術・文化祭とくしま大会の事業の一環として開催し, 県内の教育・保健・福祉・医療関係者を中心に約300人が参加した。
  午前は,国立大学法人浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授の杉山登志郎先生による基調講演が行われた。午後からの発達障害への理解と支援を地域社会へ拡げることを目的としたシンポジウムでは,保護者,家族支援団体の代表者,企業経営者,大学教員らをシンポジストとして,それぞれの立場から発達支援に関するディスカッションが行われた。

9.教員の学外活動状況

  本学教員の学外活動状況,例えば国の機関,地域教育委員会及び地方公共団体等の事業に参画又は協力した状況は,学外機関からの依頼(36KB)に示してある。

10.学外からの意見を教育研究に反映させる仕組み

(1)経営協議会
  この協議会では,中期目標についての意見や中期計画及び年度計画に関する事項のうち,法人の経営に関する事項や,給与水準,予算の作成,決算など国立大学法人鳴門教育大学の経営に関する重要事項を審議している。
  大学経験者及び徳島県教育委員会,鳴門市,企業等,地元地域で活躍している有識者を学外委員に委嘱し,それぞれ専門的な見地から教員就職率の向上,広報活動等に関する提言を受け,関係委員会で検討し,大学運営に反映させている。

 

(2)鳴門市・国立大学法人鳴門教育大学協力推進会議
  「鳴門市と鳴門教育大学との相互協力関係の充実強化に関する意向書」に基づき,平成22年7月2日(金)に本学において開催した。
  会議では,鳴門市と本学との相互事業,鳴門市から本学への協力事業及び本学から鳴門市への協力事業の報告後,相互協力事業の今後の在り方等について活発な意見交換が行われた。

11.その他の地域貢献

(1)教員の学外における公的活動
  開かれた大学として,教員が学識経験者として地域の教育委員会・公立学校等から委嘱・依頼を受け,各種の委員・講演講師等として招かれる場合など,学外からの要望には可能な限り応じていくこととしている。
  その状況は学外機関からの依頼(36KB)に示してある。

 

(2)教育支援講師・アドバイザー等派遣事業
  徳島県内の学校からの要請に応じて大学教員が学校へ出向き,授業や講演を無料で行う「教育支援講師・アドバイザー等派遣事業」を平成13年4月から開始した。教育大学という特性を生かし,学校と連携して学校現場の様々な課題に取り組むことで教育の向上を目指すことが目的である。平成22年度は,同事業に119人の教員(全教員の79.3%)と212件のテーマが登録され,県内各地の学校から派遣の要請があり好評であった。
 また,次年度からは,派遣先を徳島県内限定から,日帰りが可能な四国・淡路島に拡大し,さらに充実させることとした。
  この事業による派遣状況は,V 資料1 教育支援講師・アドバイザー等派遣事業に示してある。

 

(3)文化講演会
  本学では,学内の学生や教職員のみならず,広く地域の文化向上に寄与することを目的として,文化講演会を実施している。
  平成22年度は下記のとおり実施し,本学ならではの教育や研究についてのテーマを取り上げ,参加者は,それぞれのテーマについて,理解を深め,考えるよい機会となった。
日  程テ ー マ講   師場   所参加者数
平成22年
11月25日(木)
「絵本があってよかったな」 内田 麟太郎 鳴門教育大学
講堂
約170人
最終更新日:2011年9月6日

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