自己点検・評価報告書 (生活・健康系(家庭)教育講座) 渡邉廣二
報告者 渡邉廣二
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- コアカリキュラムと連動させるため,学習指導要領の内容を基礎に置き,これを専門的な学問内容により深めて広げる。
- 家庭科「消費生活」に関する領域では,楽しくてわかりやすい教材が不足しているので,オリジナルな教材を開発して,それを用いた模擬授業を15回の講義のうちの1回は行う。
- 知識・理解については学期末テストにより,思考や表現については学生に課した課題にもとづいて行う授業中の発言により,また関心・意欲については授業への出席状況により,それぞれ評価する。
(2)点検・評価
- 「消費者経済学」では消費生活の基礎を,「家庭経営学演習」では消費者問題や消費者契約などの専門的な内容を学習した。これにより生活経済領域の基礎学力と応用力が身についたと思う。
- 「初等家庭」で,「国際電話トラブル」を題材に作成した教材を用いて,授業を実践した。
- テスト準備をとおして基礎的な知識を定着させるように意図して,テストは授業内容全体から出題した。学生には,テストの主旨を伝えてあるので,その内容と成績評価について納得が得られたと思う。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
- 教育支援講師・アドバイザー等派遣事業から派遣の要請があれば積極的に応じる。
- 消費生活と消費者教育に関する学校教育教材を開発し,それを用いて中学校や高等学校で授業を行い,教材の有効性を確かめたり教材の改善に取り組む。
(2)点検・評価
- 教育支援講師・アドバイザー等派遣の要請が,今年度は2件あり,いずれも応じた。1件は,鴨島養護学校からの要請養成で,これはTV会議システムを利用した遠隔授業であった。もう1件は鳴門高等学校からの要請である。内容は,どちらも消費者契約の基礎である。
- 消費者契約について,契約の意義や契約一般と消費者契約の次元の違い,また消費者契約の特徴などを理解するために,身近で適切な具体例をあげたり図示したりして,教材化の工夫をし,高等学校で授業を行った。限られた時間内に成果を上げるためには,教材の精選が必要であると感じた。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 学生が主体的に授業に参加して達成感が得られるような工夫として,たとえば課題を設定し学生に調べさせて,そのレポートを取り入れた授業を作ってみたい。
- 「消費者経済学」の授業では,特に消費者契約についての理解を深められるよう授業を進める。
(2)点検・評価
- 「生活経済学演習」の授業では,毎時,次週に行う授業に関する課題を与えて,文章の要約や教材の作成をさせ,そうした学生のレポートを取り入れた授業を試みた。演習の授業であり,課題の負担はそれほど大きくはなかったので,学生からの不満はない。しかし,学生がもう少し積極的に課題に取り組むことができるような工夫が必要である。
- 消費者契約についての理解については,「消費者経済学」の授業のうちの4週を配分した。テストの結果から判断してかなり理解されたと思う。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 消費者の自立を支援する消費者教育に関する研究成果を学会で発表し学会誌に投稿する。
- 研究助成の公募に積極的に申請し,特に学外資金の調達に重点を置く。
(2)点検・評価
- 消費者の自立を支援する消費者教育に関する研究成果を「日本消費者教育学会」で発表した。学会誌に投稿し受理された。
- 科学研究費補助金を地域通貨の研究について申請した。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
第五部の部長,学部教務委員として,本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
- 第五部の部長として,平成18年度の目標と計画を達成するように務めた。また,教育研究評議会の決定を第5部教員に伝え,平成18年度の目標と計画が円滑に実施されるよう務めた。
- 学部教務委員会委員の業務に加え,学部教務委員会の作業部会である「大学授業等体験活動」ワーキング・グループ主査として,平成18年度大学授業等体験活動の円滑な実施に努めた。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
徳島県の消費生活審議会委員および少子化対応県民会議委員として社会に貢献する。(社会連携)
(2)点検・評価
- 徳島県の消費生活審議会委員および少子化対応県民会議委員を務めた。
- 「とくしま消費者交流広場」よりコラム原稿執筆の依頼を受け,年2回投稿してウェッブページに掲載した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 教育支援講師として,鴨島養護学校の高等部生徒に,TV会議システムを利用した遠隔授業を行った。
- 学部教務委員会「大学授業等体験活動」専門部会の主査を務め,平成18年度事業について検討した。
最終更新日:2010年02月17日