自己点検・評価報告書 (生活・健康系(家庭)教育講座) 鳥井葉子
報告者 鳥井葉子
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 受講生が数名以上の授業において,学生による授業評価を実施・検討し,授業改善の方策を明らかにし,次年度に活かす。
- 授業の達成目標と一体化した成績評価の基準を検討する。
(2)点検・評価
- 受講生が数名以上の授業「初等家庭科授業論」,「中等家庭科教育論」,「中等家庭科授業論」,「初等家庭科教育論」(分担)の全てにおいて,学生による授業評価を実施した。学生の前期授業評価の集計結果を検討し,受講生が意見発表しやすい発問や環境づくりを中心とした授業改善に次年度取り組むことにした。
- 授業の達成目標と一体化した成績評価の基準については,「初等家庭科教育論」(分担)において,学生に評価項目とその割合を明示し,評価を行った。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
- 教員採用試験の合格率の向上をめざし,学習指導案作成と模擬授業の個別指導を充実する。
- 徳島県家庭科担当教員および卒業・修了生へ,教育実践を支援する家庭科教育実践資料を提供する。
(2)点検・評価
- 教員採用試験の合格率の向上をめざして,例年学習指導案作成と模擬授業の個別指導を行ってきたが,今年度は都市部の一次試験に合格しても二次試験を受験しない学生が多く,講座の学生に対して個別指導をする機会がなかった。
- 12月25日に講座で開催した第5回家庭科教員支援ネットワーク研修会に参加した徳島県家庭科担当教員および卒業・修了生に,「子どもと一緒に創って学ぶ小・中学校家庭科のゲーム教材―食生活・消費生活の事例と学習―」の講座で,教育実践を支援する家庭科教育実践資料を提供した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 教育実践コア科目の実施にともない,授業内容・方法・評価方法について検討を加え,改善方法を探る。
- 学生の進路,悩みの相談に随時応じるとともに,就職支援を行う。
(2)点検・評価
- 教育実践コア科目の教科教育実践II(家庭科)において,附属教員の負担減をめざした授業方法として,教育支援プロジェクト「遠隔授業観察システムを活用した授業実践に関する研究」チームの全面的な支援を受け,また,家庭科教育講座教員の協力を得て,大学での被服実験を組み込んだ模擬授業を移動型カメラの活用により附属中学校において附属家庭科教諭に観察・助言していただく授業を試みた。協力していただいた教員と学生の感想から本授業方法の長所と今後の課題が明らかになった。
- 学部学生への進路相談(大学院進学・教員採用試験受験)への助言,学部学生・大学院生の教採受験の自己PR文等の指導をそれぞれ数回行った。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 家庭科教育・消費者教育に関する研究をまとめ,学会誌に投稿する。
- 学内外の研究助成に積極的に申請し,学外資金の調達に努める。
- 家庭科教育の推進に向けて,四国地区で協働して家庭科教育実践研究誌を復刊する予定である。
(2)点検・評価
- 「家庭科教育教材データベースにみる小・中・高等学校の消費者教育実践事例の考察」を中国四国教育学会誌に投稿し,掲載された。
- 科学研究費補助金に申請し,学外資金の調達を図った。
- 休刊していた四国地区の家庭科教育実践研究誌について,四国四県で協働して編集規定・執筆要領の改正・整備をし,論文募集・編集をして第6号を7年ぶりに復刊し,四国の家庭科教育実践研究の交流を図ることができた。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
前年に引き続き,学校教育学部入学試験委員会委員として,本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
- 学校教育学部入学試験委員会委員の試験班班長の業務を遂行した。
- 地域連携委員会委員および,それに関連した「とくしま県民カレッジ推進委員会」委員の業務を遂行した。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 附属との共同研究を推進する。
- 大学と地域社会との交流・連携を積極的に行う。
(2)点検・評価
- 附属中学校研究会の教科分科会において助言を行った。
- 大学と地域社会との交流・連携については次の通りであった。
- 那賀町立平谷小学校校内研修「生活実践と結ぶ家庭科教育(食育指導)」において助言を行った。
- 鳴門市公共下水道事業受益者負担金等審議会委員の業務を遂行した。
- 福井県教育研究所研修講座「家庭科における消費者教育の在り方」において講義・演習を行った。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 大学院生募集のため北九州に出張させていただき,本学修了生の私学の教員およびその紹介により学部4年生の担任の先生に講座への受験依頼をした結果,北九州地区から本講座へのストレートマスター1名の入学者が得られた。
- 特色GP「教育実践の省察力をもつ教員養成」の評価スタンダード開発チームおよび授業映像データベースチームの一員として,微力ではあるが,その仕事の一部を担った。
最終更新日:2010年02月17日