自己点検・評価報告書 (生活・健康系(技術)教育講座) 米延仁志

報告者 米延仁志

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  1. 学生の教職への意欲を喚起することに努め、機会ある毎に教職における知的好奇心や未知のものへ挑戦することの重要性と意義を伝えることに努める。
  2. 主務である研究について、予算の獲得、共同研究体制の整備、成果の公表を重点課題とする。

(2)点検・評価

  1. 技術科のものづくりや「課題研究」に関連して、学生からの質問に応じたが、学生に講義を担当していなかったために、十分にできたとは言い難い。
  2. 予算を獲得でき無かった。共同研究体制に関しては、国内外の研究機関との協議を行い、具体的な研究プロジェクトが稼働した。成果の公表については、満足すべき結果を得られた。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  1. 大学院の定員充足を達成するため、本学の教員として機会ある毎に本学大学院への出願を勧誘する。また該当者がある場合、積極的に説明を行う。
  2. 現在進行中の共同研究プロジェクトに関連した講演会や研究発表を積極的に行い、地域の自然・文化の持つ普遍性、特質などの国内外での位置づけと現代的価値の発見に貢献する。

(2)点検・評価

  1. 他県の教育委員会付設の埋蔵文化財センター等(長野県飯田市等2件)を訪問した際に、本学の特色を紹介し、大学院の受験を呼びかけた。本学の受験には結びつかなかった。
  2. 四国森林管理局の研究課題評価委員を務め、地球温暖化への四国地域の森林植生の応答と炭素蓄積量の初来予測に関する報告書を提出した。秋田県委託事業「一の目潟湖底堆積物の分析」を分担し、地球環境変動の人類社会へのインパクトに関する国際共同研究プログラム(International Geosphere-Biosphere Program)が主催する シンポジウム(H19.3)に招待され、研究成果発表と同シンポジウムによる国際宣言の策定に貢献した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生の相談に随時応じ、学生が課題解決について、自律的・主体的に取り組むことを促す。
  2. 本学の学部卒業生、大学院修了生に対する研究活動の支援(アフターケア)を行う。

(2)点検・評価

  1. 技術科のものづくりや「課題研究」に関連して、学生からの質問に応じたが、学生に講義を担当していなかったために、十分にできたとは言い難い。H19年度からは担当講義で、学生生活支援委員として、積極的に教育、学生支援に努めたい。
  2. 本学大学院を修了した現職教員の学校現場でのコンピュータ環境の整備に関して、相談を受けこれに対応した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. これまでの研究テーマ(樹木年輪による環境史復元、近赤外考古計測学)を纏め、関連の査読有雑誌に投稿する。
  2. 専門分野(年輪年代学)における国内外での中心的役割を果たす。
  3. 領域融合的・国際的な共同研究を活発に行う。
  4. 研究助成の公募に積極的に申請する。

(2)点検・評価

  1. 樹木年輪による気候復元の成果を、国際誌に公表した。査読有り雑誌への成果公表2件。特許を出願した。
  2. 年輪年代学に関する共同研究を行い、研究会を主催した。国際シンポジウムと研究会に招聘された(5件)。
  3. 環境変動の人類社会への影響に関する学際的な研究を行った。英国、ドイツ、オランダの研究機関と共同研究を行った。
  4. H17年申請の科学研究費(2件)、H18年申請の国際共同研究の2国間プログラムには採択されなかった。秋田県委託事業(上述)と英国 Environmental Research Council支援の共同研究に研究分担者として参加した。H18年度申請の科学研究費については、基盤研究(C)が採択された。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  講座・部で割り当ての委員会に積極的に参加し、本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  講座・部での各種委員会への割り当てが無かった。日中教師教育学術研究集会準備委員会と鳴風会幹事会委員を務め、積極的に発言した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 地域社会との交流・連携を図り、地域文化への貢献を行う。
  2. 専門的な研究分野について、学校教育・一般社会への普及・啓蒙活動を推進する。

(2)点検・評価

  一般市民参加の講演会・国際シンポジウム(H18.7月)で近世和紙に関する研究発表を行い、阿波和紙を通して小中学校の教員や一般社会人に地域文化の特色と江戸時代のものづくりの現代的意義を紹介した。林野庁四国森林管理局の研究課題評価委員を努めたことに関連して、本学での国有林事業の普及・啓蒙活動の依頼を受けて、学校における森林・環境教育への国有林の役割についての紹介を行った。また、年輪年代学に関する一般向けのウェブページを更新し、これに関連してメールによる問合せや訪問に対応した。また産学共同研究による特許を出願した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  研究については非常に満足すべき結果が得られた。樹木年輪による気候復元の代表的国際誌での成果公表については日本では初めてである。産学共同研究の成果について特許を出願した。
最終更新日:2010年02月17日

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