自己点検・評価報告書 (生活・健康系(技術)教育講座) 宮下晃一
報告者 宮下晃一
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 実体験を通して「ものつくり」に必要な知識や技能を身に付けられることを目指して,「機械基礎」や「初等中等教科教育実践I」で数段階にわたる「ものつくり」の実習を行うとともに,関連する講義の内容を連携させる。
- 出席・レポート・試験の3つの要素をバランスよく評価する。
(2)点検・評価
- 「機械基礎」(学部1年)では工具や部品、測定器の取扱いを学ぶ実習を2時間、さらに中学生に身近な機械である自転車の分解整備を3時間行い、ものづくりに関する基礎的な技能の習熟と経験を積ませた。
- 「初等中等教科教育実践I」では、中学校技術科の授業で最近広く使われているロボットキットを使った実習を前半に実施した。受講学生はキットの組立てを通して歯車、リンク機構を使って様々な動きを作り出すことを学んだ。さらに後半では部品の一部を設計・製作し、さらに高機能なロボットを完成させる内容で授業を行い、最終的にロボットコンテストを行った。受講生たちは楽しみながら機械製作に取組むとともに、教育現場での指導を視野に入れた学習が十分にできたものと確信している。
- 単独で担当するすべての講義において、出席・レポート・試験の3つの要素を評価して成績を付けた。このような評価方法を実施することはシラバスへの記載と学期当初の講義において学生に対して十分説明しており、成績に対して学生たちは納得しているものと思われる。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
教員採用試験の問題や内容等に関して詳細に資料収集し,学生に対して適切な受験対策の指導を行える体制を整える。
(2)点検・評価
- 工科系大学からの大学院生確保のために、全国の工業高校教諭採用状況に関する資料を収集した。
- 中学技術科に関する教員採用試験の過去問題を問題集ならびに受験後の学生から聞き取ることによって収集するとともに、授業において適宜、解説を行った。
- 専門科目の講義においても、採用試験の出題を例題として取り上げながら指導した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 技術科教員志望の学生に対して,「ものつくり」を充分に体験できるように,実習の要素を多く取り入れた授業を実施する。
- 教員採用試験を受験する学生に対して適切な受験指導を行える体制を整える。
(2)点検・評価
- 大学院の「機械工学研究」ではラジコンカーの分解を通して、差動歯車や変速機、クラッチの構造や機能の理解を図った。また「機械工学演習」では三次元 CADと三次元造型装置を用いた最新のものづくりを取り入れた講義を行った。
- 「機械基礎」(学部1年)では工具や部品、測定器の取扱いを学ぶ実習を2時間、さらに中学生に身近な機械である自転車の分解整備を3時間行い、ものづくりに関する基礎的な技能の習熟と経験を積ませた。
- 「初等中等教科教育実践I」では、中学校技術科の授業で最近広く使われているロボットキットを使った実習を前半に実施した。受講学生はキットの組立てを通して歯車、リンク機構を使って様々な動きを作り出すことを学んだ。さらに後半では部品の一部を設計・製作し、さらに高機能なロボットを完成させる内容で授業を行い、最終的にロボットコンテストを行った。受講生たちは楽しみながら機械製作に取組むとともに、教育現場での指導を視野に入れた学習が十分にできたものと確信している。
- 中学技術科に関する教員採用試験の過去問題を問題集ならびに受験後の学生から聞き取ることによって収集するとともに、授業において適宜、解説を行った。
- 「材料力学」や「工業科教育論II」「技術科教育論」の講義においても、採用試験の出題を例題として取り上げながら指導した。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 太陽熱利用において反射板を利用して高効率化を図る研究を進め,論文を投稿する。
- 小,中,高等学校において「ものづくり」の要素を取り入れた授業方法を検討する。
(2)点検・評価
- 太陽熱利用に関する研究は、希望する学生がいなかったために18年度においては実施できなかった。
- 小学校の理科および総合的な学習の教材として、子供が自作して自ら乗ることができる電動車両を製作し、ものづくりとともに、ものを動かすのに必要なエネルギーの大きさを学習するプログラム開発に取り組んだ。その中で、小学生が無理なく取組める技術レベル、また一般の小学校教諭が扱える技術レベルを把握することができ、今後の研究を推進する上で有用であったと考えている。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
学部入試委員会委員として,本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
学部入試委員、施設整備委員、教員組織見直し検討部会委員として、大学運営に貢献した。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
地域の学校で行われる「ものづくり」関連の授業等を支援する。
(2)点検・評価
- 鳴門市立林崎小学校の科学・環境クラブにおいて、電動車両の製作を指導した。
- 徳島県環境学習プログラム作成委員、とくしま環境県民会議のストップ温暖化部会長、徳島県環境アドバイザーを務めた。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
外部資金導入を目指して、企業との連携プログラム「地域の諸団体の連携による学校教育支援ネットワークの構築」を、理科講座・今倉教授とともに策定したが、残念ながら18年度には外部資金獲得には至っていない。今後も様々な企業との連携を模索したい。
最終更新日:2010年02月17日