自己点検・評価報告書 (生活・健康系(保健体育)教育講座) 松井敦典
報告者 松井敦典
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
学生が自らの課題を持ち、それを解決するための方法を学びつつ課題を達成するために、以下方策を講ずる。
- 学習の手段としての環境(IT環境等)を構築させ、それを利用した情報交換を授業の必須とする。
- 学生の発議や発表、それを題材にしたディベートを重視し、その過程や成果を学生が相互に評価する。
以上を実行することにより、学生が主体となった授業展開と成績評価のスタイルを構築する。
(2)点検・評価
- 担当するほとんど授業において、受講生に電子メールによる課題提出を求めた。また、その課題の解決策として、ネット環境を利用した資料収集に導くような示唆を与え、またその方法の実例を紹介した。
- 講義の形式について、情報提供はプレゼンテーションソフトによりなるべくシンプルなかたちで短時間に行い、受講生が発話・討議する時間をつくった。これに伴い、「授業内容」の一部をより実践的な教材に変更した。さらに「成績評価」には受講生に予め説明した上で、受講生自身による「自己評価」項目を加え、授業に対する意欲を高めようとした。
以上のことなどにより、一方的な知識提供スタイルから受講生が自ら気づき学ぶスタイルへと変えようと努力した。未だ不十分な点も多いが、この姿勢を継続していこうと考えている。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
学生が本学の教育資源を活用できるよう、学生の環境整備・構築を促し、それを有効利用できるよう指導する。学生の活動エリアにおけるIT環境、学生の情報リテラシー、研究室や講座としての支援体制等に留意しながら、学生が教員としての力が涵養できるよう、援助する。
附属学校との連携を図りながら、 小中学生の体育指導に参画する。大学の授業、フレンドシップ事業等との関連のなかで、大学生を附属学校に派遣し、水泳等の授業の補助を実施させ、従来は確保できなかった実技教育実践の場として活用する。
附属学校との連携を図りながら、 小中学生の体育指導に参画する。大学の授業、フレンドシップ事業等との関連のなかで、大学生を附属学校に派遣し、水泳等の授業の補助を実施させ、従来は確保できなかった実技教育実践の場として活用する。
(2)点検・評価
従来、体育施設にはネット環境が未整備であった。本年度は学長裁量経費(教育・研究基盤設備充実費)を得て、保健体育講座無線LAN”konami”を設置し、体育施設(プール、艇庫、体育館および健康棟周辺)で教員や学生が無線LANから学内ネットおよびinternetに接続するための設備機器や利用上のルールを整備した。
また、フレンドシップ事業の一環として、附属幼稚園のペアレンツセミナーにおいて水辺活動の指導に当たった。さらに、徳島県内の体育スポーツ指導者に対するセミナーの講師を3回務め、また、小学校体育実技指導者派遣事業の講師を務め、県内各地の小学校に赴き、水泳の実技指導に当たった。県内にはこれに類する人材に乏しく、教員養成機関として適切な人材を育成するとともに、地道に啓蒙活動を継続する必要がある。また学校水泳の啓蒙活動の一環として、「学校水泳研究会」を開催した。
また、フレンドシップ事業の一環として、附属幼稚園のペアレンツセミナーにおいて水辺活動の指導に当たった。さらに、徳島県内の体育スポーツ指導者に対するセミナーの講師を3回務め、また、小学校体育実技指導者派遣事業の講師を務め、県内各地の小学校に赴き、水泳の実技指導に当たった。県内にはこれに類する人材に乏しく、教員養成機関として適切な人材を育成するとともに、地道に啓蒙活動を継続する必要がある。また学校水泳の啓蒙活動の一環として、「学校水泳研究会」を開催した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
研究室ゼミを定時に開催し、学生の課題を探るとともに、問題解決の方策について学ぶ。
学生には授業等では賄いきれないIT技術や情報リテラシーの獲得を促すための学習も行わせ、その成果を確認しながら次なる課題を与えていく。
動作分析システムを発展させ、高価なプログラムを必要としない、学生が自らのパソコンで手軽に実行できるようなシステムの開発を目指す。これにより、個人レベルで課題を柔軟に設定し、自由に技術分析を実施できる学習・研究環境を整備する。
学生には授業等では賄いきれないIT技術や情報リテラシーの獲得を促すための学習も行わせ、その成果を確認しながら次なる課題を与えていく。
動作分析システムを発展させ、高価なプログラムを必要としない、学生が自らのパソコンで手軽に実行できるようなシステムの開発を目指す。これにより、個人レベルで課題を柔軟に設定し、自由に技術分析を実施できる学習・研究環境を整備する。
(2)点検・評価
ゼミは諸般の事情から不定期になりがちで、定時に催す目標には至らなかった。しかし、その内容においては、論文作成のための意義ある学習の場を提供できたと考えている。ビデオによる動作分析システムは、他大学の研究協力者の支援により、無償のプログラムで座標データ入力作業(デジタイズ)を実施するためのシステムを構築することができた。今後、これを利用して、授業や卒業研究、課題研究に取り組めるよう、システムの更なる改良と、利用の啓蒙に取り組んでいきたい。
2-2.研究
(1)目標・計画
手軽に利用できる安価な動作分析システムを構築することにより、各種スポーツの動作分析の事例を増加させ、データを蓄積する。
スポーツの指導や競技力向上に貢献できる研究支援体制を構築し、徳島県体育協会や各競技団体に対する科学的・技術的サポートを実施する。
水泳の指導に関する現代的課題(科研申請中)に関する研究を進め、教材としての水泳の価値やその方法の見直し作業を進める。
スポーツの指導や競技力向上に貢献できる研究支援体制を構築し、徳島県体育協会や各競技団体に対する科学的・技術的サポートを実施する。
水泳の指導に関する現代的課題(科研申請中)に関する研究を進め、教材としての水泳の価値やその方法の見直し作業を進める。
(2)点検・評価
徳島県体育協会と連携し、徳島県内競技団体から希望のあったものについて、ビデオ動作分析を実施した。現状としては、分析作業に人手と時間を要し、即時に分析し、現場にフィードバックできるよう、順次研究室としての体制を整えていく必要がある。
また、水泳指導の研究に関しては、本学学生の水泳履歴調査から中学校・高等学校、特に徳島県内のそれらの教育履歴に看過できない問題点を見いだすに至った。様々な機会を通じてアピールしていく必要がある。この点について「鳴門教育大学実技教育研究第17号」に投稿した。
また、水泳指導の研究に関しては、本学学生の水泳履歴調査から中学校・高等学校、特に徳島県内のそれらの教育履歴に看過できない問題点を見いだすに至った。様々な機会を通じてアピールしていく必要がある。この点について「鳴門教育大学実技教育研究第17号」に投稿した。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
保健体育講座の教官定員の削減に対応するため、少人数で機能できる講座システム作りのために協力する。旧来行って来た業務のIT化をさらに押し進め、事務手続等の簡素化に貢献する。
各種委員等、与えられた任務及び責務を全うする。
体育施設の保守・点検に協力する。学生生活支援室、学生生活係と連携しながら、授業や課外活動等が円滑に行われる環境整備に留意する。
各種委員等、与えられた任務及び責務を全うする。
体育施設の保守・点検に協力する。学生生活支援室、学生生活係と連携しながら、授業や課外活動等が円滑に行われる環境整備に留意する。
(2)点検・評価
講座の2名の助手定員がそれぞれ転出後不補充となっているため、目標に掲げた講座業務のIT化を担当した。講座ホームページの管理、講座ファイルサーバーやデータベースの管理を「講座IT委員会」を中心に実施している。修士論文や卒業論文発表会資料の収集や編集を担当学生らと共に分担した。
保健体育コース1年生のクラス担任を務め、体育施設においては主にプールと艇庫まわりの点検と維持管理を実施した。本年は埼玉県で発生したプール排水口の事故を受け、プール関連設備の安全管理を特に慎重に行った。
保健体育コース1年生のクラス担任を務め、体育施設においては主にプールと艇庫まわりの点検と維持管理を実施した。本年は埼玉県で発生したプール排水口の事故を受け、プール関連設備の安全管理を特に慎重に行った。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
附属学校における教育支援(授業補助、LFT担当等)、教育アドバイザー、徳島県教育委員会実技指導補助者派遣事業、徳島県体育協会(医科学委員会および各種セミナー)等、社会貢献できる各種行事に積極的に参加することにより、鳴門教育大学をアピールする。
また、その際に本学大学院の紹介を実施し、受験生の確保と増員を図る。
また、その際に本学大学院の紹介を実施し、受験生の確保と増員を図る。
(2)点検・評価
学内で実施された附属幼稚園のペアレンツセミナーでカヌーの指導に当たった。
徳島県教育委員会実技指導補助者派遣事業の講師を務め、県内各地の小学校で水泳の実技指導を実施した。
徳島県体育協会主催の医科学セミナー、スポーツセラピー研究会の講師をそれぞれ務め、スポーツ理論の啓蒙に当たった。
日本水泳連盟の水球審判審査委員として、競技会における審判審査を実施した。
国民体育大会徳島県選手団の総務部員として各競技の視察と戦力分析・アドバイサーを担当した。
タイ国スポーツ観光省・国立体育大学の招聘に応じ、バンコクで行われた5日間にわたるセミナー”Biomechanics in Sports”(2006.12.18-22)において、単独で講演および実習指導を務めるとともに、タイ国内の体育スポーツ事業の情報収集を実施した。
徳島県教育委員会実技指導補助者派遣事業の講師を務め、県内各地の小学校で水泳の実技指導を実施した。
徳島県体育協会主催の医科学セミナー、スポーツセラピー研究会の講師をそれぞれ務め、スポーツ理論の啓蒙に当たった。
日本水泳連盟の水球審判審査委員として、競技会における審判審査を実施した。
国民体育大会徳島県選手団の総務部員として各競技の視察と戦力分析・アドバイサーを担当した。
タイ国スポーツ観光省・国立体育大学の招聘に応じ、バンコクで行われた5日間にわたるセミナー”Biomechanics in Sports”(2006.12.18-22)において、単独で講演および実習指導を務めるとともに、タイ国内の体育スポーツ事業の情報収集を実施した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
大学院案内や募集要項等の資料を随時携帯し、他大学等を訪問する際に大学院の紹介を行い、定員確保に貢献しようとした。(愛知教育大学、早稲田大学、各種学会・研究会) 開学以来、徳島県の行政体等(教育委員会、体育協会)と本学の体育分野とのパイプはさほど太くはなかったが、ここ数年の実績により、多くの機会で関与できるようになってきた。今後、教育機関としての影響力を発揮するための素地ができつつある。
本学教員研修留学生として就学経験のあるバンコク体育大学教員のアレンジにより、タイのスポーツ科学理論啓蒙セミナーの講師として招聘され、講演や実技実験を含む5日間のセミナーを担当したことは、私自身の研鑽にもなり、また、鳴門教育大学という組織を国際的にアピールする機会にもなった。タイ国内各地からセミナーに参加したスポーツ指導者や研究者と交流を深め、またタイ国立体育大学、バンコク体育大学、マヒドン大学、国立スポーツ学校を訪問し、それぞれの代表者らと情報交換・交流ができたことは、今後の教育研究活動のための糧となるだろう。
本学教員研修留学生として就学経験のあるバンコク体育大学教員のアレンジにより、タイのスポーツ科学理論啓蒙セミナーの講師として招聘され、講演や実技実験を含む5日間のセミナーを担当したことは、私自身の研鑽にもなり、また、鳴門教育大学という組織を国際的にアピールする機会にもなった。タイ国内各地からセミナーに参加したスポーツ指導者や研究者と交流を深め、またタイ国立体育大学、バンコク体育大学、マヒドン大学、国立スポーツ学校を訪問し、それぞれの代表者らと情報交換・交流ができたことは、今後の教育研究活動のための糧となるだろう。
最終更新日:2010年02月17日