自己点検・評価報告書 (生活・健康系(保健体育)教育講座) 安藤幸

報告者 安藤幸

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  1. 本講座大学院の定員を100%確保するために次の方策を設定・実施し,受験を勧誘する。
    • 所属する学会が開催する学会・総会において,本学大学院および本講座の広報活動を行う。また,徳島県外の教師のための研究会・研修会の講師を積極的に担当し,本講座大学院の存在をアピールする。
    • 知人・研究仲間,本講座出身で教職,教育関連職についている人に本講座大学院の紹介パンフレットを配布し,関係者への受験の呼びかけを依頼する。
  2. 本講座大学院の定員100%確保に向けた体制的改善のための準備段階として,現職教員,現学生の保健体育講座大学院へのニーズを聞き取り把握する。
  3. ストレートマスターには,基本的な学習能力に欠けている者もいて,修士論文の指導が困難である場合がある。そのような学生でも引き受ける為には,どのような対策が必要かを検討する。

(2)点検・評価

  1. ダンス関係の講習会には,必ず募集要項を持参し,大学院進学を勧めた。
  2. 個人的な知人には,募集要項を送付し,電話で進学を勧めた。
  3. 大学に在籍の後輩には,研究室の学生に進学を勧めるよう依頼した。
  4. 10年次研修の教員に,保健体育講座の紹介をして大学院進学を勧めた。
    • 本年は,進学は無理だが,進学を考えたいとの回答をえた。
    • ストレートマスターの特に長期履修学生に対しての基本的な学習能力養成については,受講している授業のなかで,根気よく基礎的な漢字の読み書きから,指導を行い,諦めないでやる気を起こさせるようにした。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  1. 平成18年度の教採現役合格者は平成18年度学部4年生の60%以上を目指す。そのための方策として,以下の活動を行う。
    • 4年生の指導教員は,学生の教員採用試験の受験準備状況を把握し,準備を推し進める。
    • 卒業論文作成に関しては,教採受験準備時期との重なりを考慮し,指導する。
    • 教員採用人数あるいは,合格者が多かった地域の教員採用試験の受験を奨めるとともに,各地の教員採用に関する情報が漏れないよう指導教員も情報確保に努める。
  2. ストレートマスターおよび長期履修学生に対しては,入学時に院修了後の希望進路について確認しておく。指導教員は受験準備期間を設けるなど,修士論文作成との重なりを考慮した指導を行い,これらの合格率を向上させる。なお,教員志望者に対しては院最終年次の教採受験,合格を目指す。
  3. 教員採用率の定常的向上のために,講座全教員が以下の活動に取り組む。
    • 学部生と本学出身の現職教員,現職大学院生とのコミュニケーションを図り,教職への意欲を喚起させることに努める。
    • 学部1年生から,教員採用試験受験の心構えをさせるため,本大学の教員採用試験に関する情報を提供し,また,各授業においても当試験への意識付けを図れるよう指導する。

(2)点検・評価

  • クラス担任だった保健体育講座の4年生9名のうち,2名が大学院に進学した。正規の教員採用決定者は,大学院進学者3名を除いた7名の内4名であった。合格率44%である。残り3名は,出身県で臨時の教員採用となった。正規の教員採用と臨時の教員採用を合わせると7名(78%)が,教職についたことになる。保健体育講座としては,望ましい結果となった。
  • 正規に教員採用されたのは,神奈川県,大阪,神戸市であり,徳島県に拘らないよう指導した。
  • 1年間,教職採用試験への準備と受験勉強に対する意欲と努力を喚起させることに努めた。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生が自分の「得意な事」を見つけ,深めていけるよう,授業,卒業論文の指導にあたる。
  2. 上記に関わり,教員各自の研究分野・内容について,学生に情報を提供する。
  3. 各自が授業の改善に取り組むとともに,体制的な問題点を明らかにし,提言する。
  4. 従前通り,保健体育講座教員全員が学生の進路,悩み等の相談に応じる体制を維持する。

(2)点検・評価

  1. 学生が自分の「得意な事」を見つけ,深めていけるよう,授業,卒業論文の指導にあたった。
  2. 関係の学生の進路,悩み等の相談に応じる体制を維持した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 全員が代表者として,科学研究費補助金の申請を行う。
  2. 採択されている科学研究費補助金に関しては,計画通り,成果が得られるよう取り組む。
  3. 各自,これまで行ってきた研究の成果を論文として発表する。
  4. 講座として教育研究支援プロジェクト等に対応するプロジェクトを立ち上げる。

(2)点検・評価

  1. 代表者として,科学研究費補助金の申請を行った。(3年計画の2年目)
  2. 採択されている科学研究費補助金に関しては,計画通り,成果が得られるよう取り組んだ。
  3. 各自,これまで行ってきた研究の成果を論文として発表した。日本教科教育学会に発表した(平成18年12月),鳴門教育大学研究紀要第22号に投稿,鳴門教育大学実技教育研究第17号に投稿した。
  4. 講座として教育研究支援プロジェクト等に対応するプロジェクトを立ち上げた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 各自,委員として学内の各種会議に出席し,職務を遂行する。
  2. 講座会議,部会議,全学集会への出席率を上げる。
  3. 委員会以外の大学運営に関わる事項に対しても,講座全教員の協力の基,調整を行い,担当者が円滑に職務を遂行できるようにする。
  4. 大学運営に関する問題点・意見・発案を各種委員等を通じて,積極的に提言する。

(2)点検・評価

  1. 講座主任として,職務を遂行した。
  2. 講座会議,部会議,全学集会へは積極的に参加し,大学の行事には協力した。
  3. 委員会以外の大学運営に関わる事項に対しても,講座全教員の協力のもと,調整を行い,担当者が円滑に職務を遂行できるようにした。例えば,保健体育講座として,文部科学省からの新体力テストの測定に協力したり,大学の清掃活動など講座に働きかけて,参加実施した。
  4. 平成18年度10年経験者研修の講師を引き受けた。
  5. 平成18年度鳴門教育大学社会教育主事講習の講師を引き受けた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属学校の保健体育関連教諭と保健体育講座教員との懇談会を開き,相互の教育・研究の情報交換,討議を行い,その発展に努める。また,学校現場と大学側,双方向の教育・研究指導,助言ができる体制をつくる。(附属学校園との連携)
  2. 公開講座,フレンドシップ事業などを提供する(社会貢献)
  3. 教育支援講師,アドバイザーなどとして,積極的に学校現場,地域主催研修会等に出向き,指導・助言を行う。(社会貢献)
  4. 文部科学省,教育委員会,学校など,本教育大に関わる関係機関で設置される諸委員会の委員を積極的に引き受ける。(社会貢献)

(2)点検・評価

  1. 附属学校の保健体育関連教諭と保健体育講座教員との懇談会を開いた。また,学校現場と大学側,双方向の教育・研究指導,助言ができる体制をつくり,授業実践を行った(平成18年6月)。その結果を鳴門教育大学授業実践研究6号に投稿した。(附属学校園との連携)
  2. 公開講座:みんなで楽しくフォークダンスと社交ダンスを行った。フレンドシップ事業で附属幼稚園や国府養護学校,藍住西小学校と交流を持った。(平成18年度フレンドシップ事業報告書)(社会貢献)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1年間を通じ学生と共に一体となって活動をした。学生との共同生活は,充実したものであった。特に創作ダンス部活動を通して,学生への教員としての資質養成の一端を担ったと考えている。四国地区大学総合体育大会(平成18年7月),全国ダンスフェスティバルコンクール部門出場(平成18年8月),日本教育大学協会全国保健体育・保健研究部門・全国創作舞踊研究会(東京・国立オリンピック記念青少年総合センター)に,学生と共に参加(平成18年12月),鳴門教育大学第22回創作舞踊公演(平成19年2月)などである。
  学生が,他大学の教育学部の学生に怖じることなく教員採用試験に打ち勝って行くためには,大学外にドンドン出かけて,敵を知り,鳴門教育大学の学生が,他大学の学生と互角に戦える力を持っていることを自覚し,自信を持つことと確信しています。
  今年も充実した1年間でした。
最終更新日:2010年02月17日

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