自己点検・評価報告書 (自然系(理科)教育講座) 小汐千春

報告者 小汐千春

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  実験の際の学生のレポート指導を通して、学生の論理的思考・科学的思考の向上を目指す。

(2)点検・評価

  実験のレポート指導をこまめに行うことによって、学生のレポート作成技術およびそれに関わる論理的思考、科学的思考の向上を目指した結果、学生たちの実験への取り組み方やレポートの内容が良くなった。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  社会における女性研究者の支援の一環として、学会保育室の設置に関するさまざまな学会での取り組みを調査し、小規模な学会においても設置可能であるかを検討する。

(2)点検・評価

  学会保育室の設置に関して他学会の取り組みを調べ、日本動物行動学会という小規模な学会における設置および設置の際のさまざまな条件設定に関して検討を行うことで、2006年岡山大会における保育室設置を推進することが出来た。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  学部学生の卒業研究や大学院生の修論研究の遂行を、ゼミ等を通して支援する。

(2)点検・評価

  毎週一回行われる生物学教室の論文紹介ゼミにおいて、自分の発表の際には、現在の最先端分野に関してなるべくわかりやすく興味深く説明を行うことで学生たちの知識を高め、また、学生たちの発表の際には、質問やコメントを通して彼らの理解を深めることが出来た。更に、卒論や修論の中間発表等のゼミでは、研究内容の向上のために多くのコメントを与えた。ゼミ以外でも、関連する論文の紹介や、研究方法へのアドバイス等で積極的に学生の研究を支援した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. これまでに研究をすすめてきたウスバツバメガの性選択に関して、まとめを行い、論文を投稿する。
  2. 科研費の分担者となっているヒラタヤスデの研究をさらにおしすすめる。
  3. 新たにフタイロカミキリモドキを用いた性的対立の研究を開始する。

(2)点検・評価

  1. ウスバツバメガの性選択の論文を国際誌に投稿し、受理された。他にも、共同研究の論文を1本投稿中である。
  2. ヒラタヤスデの研究については研究代表者とともに野外調査を行うとともに、分子マーカーの特定に関して北海道大学との共同研究を推し進めた。
  3. フタイロカミキリモドキの性的対立の研究のために、フタイロカミキリモドキの配偶行動に関する予備実験を行い、基礎的な知見の蓄積を行った。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  試験監督や委員等の仕事が依頼された場合は責任持って遂行する。

(2)点検・評価

  試験監督についても、また、講座の会計等の担当としても、十二分に責任を持って仕事を遂行した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 昨年度に引き続き、日本動物行動学会運営委員として学会の運営に従事する。
  2. 自分の専門分野に関わる講演会の講師やシンポジウムの演者としての依頼があれば、引き受ける。

(2)点検・評価

  1. 日本動物行動学会運営委員として学会の運営を行うにあたり、積極的に議論に参加し、また、運営を円滑に行うための諸雑務なども積極的に遂行した。また、2007年1月より日本鱗翅学会評議員に選出されたため、四国支部の活性化をはかるべく活動を開始した。
  2. 大学共同利用機関法人人間文化研究機構主催のシンポジウム「人はなぜ花を愛でるのか」において演者として講演を行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  大学人の本分である研究において、国際誌Behavioral Ecologyに論文が受理されたことは、本学教員としての大きな貢献である。
  また、学生指導においても、日頃からのこまめな指導や研究への助言・アドバイスなどを行うことで、学生たちの科学的・論理的思考力の向上に貢献した。
  更に、人間文化研究機構主催のシンポジウム「人はなぜ花を愛でるのか」での講演のように、本学の教員として一般の人々に科学的成果を発信することに貢献した。
最終更新日:2010年02月17日

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