自己点検・評価報告書 (自然系(理科)教育講座) 村田守

報告者 村田守

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  1. 授業の理解を助けるために,講義においても実験等を取り入れる。
  2. 学生がノートを取れるようにする!配付資料を極力少なくし,パワーポイントを用いた講義を行わず,板書を多くすることで,学生がボーット座っていることなく,ノートを取る習慣が付くようにする。
  3. 出席したから単位が貰えるという甘えを無くし,学生がしっかり勉強するように出席点を与えず,試験結果のみで厳しく評価する。

(2)点検・評価

  1. 講義にも実験を積極的に取り入れ,学生・院生から高い評価を得た。また,受講生にも実験を担当させ,その後詳しい講義を行ったので,実験の意味合いが理解でき,講義内容の理解を深めることができた。3年生の地学2では,学生が自主的に土日も大学で演示実験の試行錯誤を繰り返すなど,講義に積極的に参加するようになった。
  2. パワーポイントを使わず,配付資料も極力少なくし,板書中心で,学生・院生にノートを取らすようにした。その結果,講義後の質問が増加し,休憩時間だけで終わらず,次の講義時間まで質問に答えることも多く,受講生が積極的に講義を受けていたことが分かった。
  3. 情実を加味せず,厳正に試験のみで成績を評価した。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  1. 産学官連携による活動を行い,いままで蓄積した専門知識を社会に還元することで,社会貢献を行う。
  2. 国際社会の中で,日本の国益が損なわれることが無いように活動する。
  3. 過年度卒業生・修了生の学習・研究支援を行う。

(2)点検・評価

  1. 耐火物・セラミックスのJIS原案作成委員会委員長はじめ,学外での各種委員会の主査・委員勤めた。
  2. 耐火物・セラミックスの国際規格委員会の日本代表として参加し,プロジェクトリーダーを勤めた。また,欧州規格委員会へも参加するなど,知的産業保護プロジェクトの一環として,日本の国益が損なわれないように活動することが出来た。
  3. 過年度卒業生・修了生の学習・研究支援を行った。過年度修了生との共同研究を地質学会(高知大学)で発表,他大学大学院修了現職教員の論文作成指導や実験機会の供与も行い,現場で努力する教員に広く門戸を開放し,学習・研究の機会を与えることが出来た。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生が自分の学力を冷静に判断できるような機会を設け,自らの学びの動機付けの機会を与える。
  2. 学生が自ら実験教材・実験方法が開発できるようにする。

(2)点検・評価

  1. 学生が自分の学力の判断ができる機会を与えるために,講義内容と関連する中学校の入試問題や教員採用試験問題を解かせた。その結果,なんとなく知っている状態では,正答が得られないことを理解させた。中学校の入試問題(受験生平均70%,合格者平均80%)の問題が30~50%程度しか解けない事実を把握させることは,勉学・採用試験対策への動機付けに役立つようだった。その後,学生・院生同士で教採対策自主ゼミを始めるなど,学生が自ら学ぶようになった。
  2. 講義の中で,学生に実験教材・実験方法の開発を課すことで,実験教材の開発や改善をするようになった。また,学生・院生が一緒に実験教材研究を自主的にするようになった。実験内容を詳しく理解するには,基礎知識が未だ乏しいが,実験の内容に関することへの興味は非常に強いので,勉学への良い動機付けになったのは,嬉しい誤算であった。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 専門学会に於いて,外部からの高い評価を得る。
  2. 国際学会や国内学会で,積極的に発表する。
  3. 学術論文を公表する。
  4. 学術書籍も出版する。

(2)点検・評価

  1. 専門学会に於いて,Associated editorや論文査読を勤めた。海外の大学から博士論文海外審査員にも指名され,外部からの高い評価を得た。
  2. 国際学会・シンポジウムや国内学会で,積極的に発表を行った。また,国際シンポジウムの座長も務めた。
  3. 学術論文をElsevier社等から出版した。
  4. 学術書籍として,日本規格協会とInternational Standard Organization(Switzerland) から出版した。朝倉書店に提出済みの原稿は,出版が19年度秋に延期された。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 大学運営に参加する機会があれば,積極的に役割を果たす。
  2. 本学が社会に開かれた大学であることのアピールできる機会があれば,積極的に役割を果たしたい。
  3. 学長・副学長に取り入ることなく,誤れる大学運営があれば直言する。

(2)点検・評価

  1. 講座主任や各種委員会委員を務めた。
  2. 11月3日に大学開放事業を好評裡(大型バス2台)に終えることが出来た。また,あすたむらんど徳島のサイエンスフェアやファミリーサイエンスにも参加し,科学の普及に努めた。
  3. 各種委員会に於いて,無責任に聞き流すのではなく,安易に執行部案に盲従するのでもなく,是々非々にいくつかの問題点を指摘した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属学校・社会との連携の機会があれば,積極的に役割を果たす。
  2. 国際交流等の機会があれば,積極的に役割を果たす。
  3. 外国人研究者の招聘や外国人研究者との共同研究・学術交流を行う。

(2)点検・評価

  1. 産官学連携をはじめ,シャーゴン世界に自閉することなく,機会があれば社会との連携を深めた。
  2. 海外の大学・国立研究所を訪問(英・米・独・中・韓・印)し,積極的に交流を深めた。
  3. イランおよびアルゼンチンから外国人客員研究員を受け入れた。また,外国人研究者との共同研究・学術交流も行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  講座主任としての管理運営業務は,歴代講座主任の中でも一二を争うぐらいの快刀乱麻ぶりであった。皆のいやがる業務に手を抜くことなく,多大な時間を取られながらも,教育・研究分野において貢献が低くなることもなかったのは,我ながら見事という他はない。ただ,勤務時間が長かったのが問題点であった。
最終更新日:2010年02月17日

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