自己点検・評価報告書 (自然系(理科)教育講座) 村田勝夫
報告者 村田勝夫
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
採用試験等で不合格となる多くの例は,基礎学力の不十分さである。基礎学力を徹底させるには,小テストの機会を多く持つことである。したがって次年度以降,講義内容を即,小テストに結びつけ,基礎知識を徹底的に身につけさせたい。
(2)点検・評価
担当の中等理科教育論II,化学Iでは,くりかえし小テストを実施。学生の知識が,例年以上に定着したものと思われる。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
小生のゼミには,比較的留学生が在籍することが多いので,当然,国際協力の分野で取り組みたい。ラオス,マレーシア,スリランカ出身の留学生とその国の教育支援を行う。またその国の衣食住について国内の学生とともに学習する。
(2)点検・評価
マレーシア,スリランカからの留学生は,いずれも英語力が堪能であり,ゼミの教材は科学英語を主体にして,日本の学生と留学生が相互に教育効果を挙げられるように行った。留学生も積極的に,ゼミに参加し,ときには,日本人学生にもなじみの薄い日本伝統の行事への参加と活動の報告も行われた。国外で選抜された留学生なので何事にも熱心であり,相互に国際協力ができたものと思われる。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
書くことに対する学生の文章表現能力が近年極めて低下しているので,レポートの提出物には,こまめな指導を行いたい。また英語の能力には,個人差が大きいが専門分野の雑誌や専門書を講読することにより,英語の能力も向上させたい。
(2)点検・評価
努めて英語の学術雑誌や英語の科学専門書の輪読を実施。近年弱くなっている学生の語学力の向上と,論理的で科学的な見方や,まとめ方を指導した。またレポートの添削や卒論のまとめ方を教え,科学分野の表現力を身に付けさせた。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 私たちが開発した環境試料の簡易分析法を市民レベルまで広めたい。
- 災害時を想定した河川水の浄化と飲料水の確保
(2)点検・評価
- 簡易分析法の開発を行い,市民グループへの啓蒙を行った。また総合学習開発コースの院生にも指導・助言を行った。
- 経済産業省のコンソーシアムのプロジェクトの一員として,プール水の浄化による飲料水の確保に取り組んだ。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
- 教育支援アドバイザーの講演などの機会を利用して,教育機関への本学の知名度を徹底させる。
- 鳴門市や徳島県の各種委員会の委員となり,職責を全うするとともに本学の存在意義を吹聴する。
(2)点検・評価
- 教育支援アドバイザーとして,鳴門中学校と川内中学校で環境教育の授業を行った。さらに徳島県環境アドバイザーとして,城西中学校と鳴門市立工業高校で環境教育の講演を行った。
- 鳴門市の水道審議会委員として審議に参加した。また財団法人とくしま産業振興機構の評議員ならびに徳島県環境審議会委員として職責を全うしている
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 附属中学校でのLFタイムへの参加。
- 附属小学校での理科授業の実践。
(2)点検・評価
- 附属中学校のLFタイムに,「月と桜と西行法師」のお話をして,生徒との交流をもった。
- 附属小学校での授業は,他の教員が行った。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- JICAのSMATプロジェクトで,JICAの短期専門家として,8月にラオス人民共和国へ1ヶ月の教育支援に参加。また10月~12月の期間に,ラオスからの理数科教員研修生10名を本学で受け入れ,理数科の国内研修を行った。
- 経済産業省のプロジェクト,地域新生コンソーシアム研究開発事業を獲得。これは外部資金調達として教育系の大学としては画期的な事といわれている。
最終更新日:2010年02月17日