自己点検・評価報告書 (自然系(理科)教育講座) 松川徳雄

報告者 松川徳雄

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

演習を重視した授業;
  これまで担当してきた授業経験を反省すると,担当学生は基礎学力の有無以前に,勉学経験(特に理数系)が絶対的に不足しているように思える。これを補うため,授業時間の相当分野を演習にあて勉学・学習経験を増やす。(この目標は授業評価ではなく,学習機会の提供である)

(2)点検・評価

  内容を簡単にして授業時間の半分を演習に時間を割くのは講義水準を下げることになるが,一方,授業時間中に内容と直接関連した問題に取り組み質疑応答しながら演習にとりくむ機会を与えたのは有益であった。毎回の演習は添削して返して改良の形跡が見られている者には高い評価を与えるようにした
  調査対象が少数であったが,学生の授業評価では好評と不評の二分化が明確に分かれた。不評の原因は毎時の演習を相当の負担に感じる者もいるためと思われる。受講者自身が自学自習によって問題解決の道を探るということを経験させる点で有意義であったと自負している。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  学生諸君が実生活で経験するであろう,多面性を重視する。 更に進んでは,これをもとに身につけた経験に基づき,生活,その他の活動を発展させるよう指導する。

(2)点検・評価

  学生の個性,自主性を重視して,例えば上記の演習の添削・評価には一人一人の理解のしかたを考慮して指導した。学生自身には当然のこととして問題解決のしかたの違いに差を意識せず気がつかないであろうが,これも教育の一手で有益であったと思っている。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1-1,2に挙げた事は,教育機関の目標というだけではなく,学生自身の成長に大事なことである。
従って本学の教育目標のうちで最も重視すべき項目であろう。

(2)点検・評価

  上記評価と同じであり授業の進め方など,私見によればよくしていると思っている。

2-2.研究

(1)目標・計画

  この六年間ほど,実験研究計画が停滞している。時々に応じて計画の練り直しをしているが,再度新しく考え直す。
  当初の原案とは別に,予算,測定法など大幅の負担の軽減を図る。

(2)点検・評価

  現在考えている研究目的を達成するためには予算,機材などで方法が大きく制限される。
  対象目的を厳選し実験手法を考えなおして目的達成のための道を探った。現有機材を有効活用して達成に至る手法を簡素化して近づける案を考えた。当初の成果が得られるという保証はない。研究とはそういうもので成果を求める努力はしているが,成果が未だ形になっていないのは事実である。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  理科講座では教員数が相当減少し,教室運営詳細を変える必要が出てきている。
今年度から変更を考慮して対応していく。

(2)点検・評価

  公には何もしていない。個人的にも特に意識的にしていることはないが,講座運営にできる範囲で協力している。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  主に本学内における研修事業に力を注ぎたい。
  具体的には(1)JICA研修留学生,(2)10年次教員研修があげられるが,他に大学解放事業など高校生の理科授業への関心を高めることを考えている。

(2)点検・評価

  (1)は計画内容によって公に関与する機会がなかったが,留学生を指導する機会,例えば大学院講義などで協力した。例えば受講生の希望に応じて日本語または英語で指導した。
  (2)は参加申し込み時期の手続き不備でH18年度は開講できなかった。
  (3)高校生への公開授業体験で参加者1名であったが,いつもの仕方で授業を進め,学生と同じく自分の授業に参加する機会を提供した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  総合的な貢献といえるほどのことに特記すべきことは無いが,“教育組織”の一員としてすべきことは不十分ながらも努力しているつもりである。
  研究業務は自己の能力の及ぶ範囲であるが,成果が出るかどうか,可能か不可能か不明の課題に取り組んで成果の出るのを目指している。
  大学運営について関与する余裕は,私事の都合ながら無いといわざるを得ない。
最終更新日:2010年02月17日

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