自己点検・評価報告書 (社会系教育講座) 町田哲
報告者 町田哲
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 担当講義の授業改善を行い、講義レジュメ・配布資料の充実や、歴史考察の具体的素材の導入(古文書やフィールドワークなど)、時間外での質問の受け入れ等を、積極的に行う。
- 本学の一教員として,機会あるごとに本学大学院への出願を勧めるよう留意する。
(2)点検・評価
- 担当講義については、レジュメ・資料の充実だけでなく、「歴史学研究」で、鳴門教育大学附属図書館にある横山家文書の整理を行うなど、歴史考察の具体素材を導入し、授業改善を積極的に行った。
- 学会等で知人の大学教員を通じて、出願を勧める行動を起こすとともに、募集要項を桃山学院大学の知人教員に送るなど、努力した。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
- 「四国遍路八十八ヶ所の総合的研究」プロジェクトに参加し、公開講座(遍路歩き)、大学院集中講義「四国遍路と地域文化」・学部「阿波学」等の取り組みに協力する。
- 学部生が研究室に訪れやすいよう、オフィスアワーを設置する。
- 指導学生の就職指導を行い、特に教員採用試験と本学大学院進学に対する動機付けを図る。
(2)点検・評価
- 「四国遍路八十八ヶ所の総合的研究」プロジェクトに参加し、公開講座(遍路歩き)、大学院集中講義「四国遍路と地域文化」・学部「阿波学」等の取り組みに協力した。特に、1月~3月鳴門教育大・徳島県立博物館特別陳列「旅と祈りの道―阿波の巡礼」には、企画・展示・展示解説の全般にわたって協力し、本学所蔵後藤家文書を、広く地域に紹介した。
- 学部生が研究室に訪れやすいよう、オフィスアワーを設置した。
- 指導学生の就職指導を行い、特に教員採用試験と本学大学院進学に対して、動機付けを図ると共に、各種ガイダンス・行事への参加を呼びかけた。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 地域史の方法と実践について理解を深められるよう授業を進め、地域に誠実に生きる人々の営みが歴史を動かしていることの理解が深められるようにする。
- 学生の自主・自立を尊重しながら、学生の進路・悩み等の相談に随時応じる。
(2)点検・評価
- 「日本史特論II」「歴史学研究」「歴史学演習」等で、地域史の方法と実践について理解を深められるよう授業を進め、地域に誠実に生きる人々の営みが歴史を動かしていることの理解が深められるようにする。また、新規担当した「博物館概論」でも、この点を活かすことができた。
- 学生の自主・自立を尊重しながら、学生の進路・悩み等の相談に随時応じた。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 鳴門教育大学附属図書館所蔵『後藤家文書』を使った研究を開始し、徳島の地域に根ざした歴史研究を継続的に進める。
- 従来から研究している「近世和泉の仲間組織と地域社会構造に関する基礎的研究」を進め、原稿化を目指す。
- 科学研究補助金の新規申請を行い、学外資金の調達を目指す。
(2)点検・評価
- 鳴門教育大学附属図書館所蔵『後藤家文書』を使った研究を開始し、徳島の地域に根ざした歴史研究を継続的に進めた。特に「近世前期の祖谷山請負商人と大坂」「近世後期阿波の倒れ遍路と村」を論文発表した。
- 従来から研究している「近世和泉の仲間組織と地域社会構造に関する基礎的研究」を進め、「近世和泉の大工組と働場所」、「新田請負人」を論文として発表した。
- 科学研究補助金の新規申請を行ったが、補助金を得ることができなかった。来年度も、積極的に申請していく予定である。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
- 講座・II部の一員として、所定の各種会議に参加し、職務を遂行する。
- 公開講座(四国遍路歩き)に参加し、成功させる。
- 鳴門教育大学附属図書館所蔵の『後藤家文書』の画像データベースの公開にむけて、附属図書館スタッフと連携しつつ、専門の立場から助言する。
(2)点検・評価
- 大学院入試委員会に参加し、職務を遂行した。
- 公開講座(四国遍路歩き)に参加し、成功させることができた。
- 鳴門教育大学附属図書館所蔵の『後藤家文書』の画像データベースの公開にむけて、附属図書館スタッフと連携しつつ、専門の立場から助言した。2007年3月下旬に公開にこぎ着けることができた。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 鳴門史学会等における研究活動を通じて、地域との人的、学術的な交流を図る。
- 附属小中学校の実習・研究会等にできるだけ参加・支援する。
(2)点検・評価
- 鳴門史学会や徳島地方史研究会で、近世前期の祖谷山と請負商人に関する研究発表・大会報告を行うなどして、地域との人的、学術的な交流を図ることができた。
- 附属小中学校の実習・研究会等にできるだけ参加・支援した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 後藤家文書画像データベースの公開にむけて、運用方法について助言をするだけでなく、公開にむけたチェック作業等を行い、2007年3月下旬の公開にこぎ着けるよう努力した。
- 四国遍路についての、学術的検討を行い、論文発表し、その成果を本学・県立博物館共同主催の特別展示「旅と祈りの道」(2007年1~3月)に反映させるなど、研究と地域連携とをリンクさせた取り組みを進めた。
最終更新日:2010年02月17日