自己点検・評価報告書 (社会系教育講座) 大石雅章
報告者 大石雅章
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 基本的な能力を習得させるため、理解しやすいように、適正な資料の呈示や資料の配付に努め、学生の意見を聞き学生の理解度を見定めながら授業をすすめる。
- 時間外においても質問や相談を随時受けつけ、学生が主体的に学習に取り組み、応用力を身につけるよう努力する。
- 地域との連携による大学院授業「四国辺路と地域文化」を定着させ、人間の育成・形成に主眼を置いた教育活動を深める。
(2)点検・評価
- 学校教員として必要な日本史の古代中世の基本的な能力を習得させるために、資料を配り理解度を見きわめながら将来受講生が教員として役立つような授業を行うようにつとめた。
- 授業内容をはじめ、学生の自主学習による質問も時間の許す限り対応し、学生の教育を支援した。地域と連携した大学院授業「四国遍路と地域文化」を実施した。60名ほどの受講生を得た。また大学開放事業で小・中学生を対象した四国遍路の学生ボランティアの活動をともに参加し支援した。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
- 指導学生を中心に教員採用試験や大学院受験に対して支援を行い、学生がそれに励めるような環境づくりに努める。
- 「阿波学(四国辺路)」・大学院授業「四国辺路と地域文化」の授業や公開講座「歩き辺路」などを通じて地域との連携を深め、また地域の教育・文化活動に対し、大学スタッフとして支援し情報を発信していく。
(2)点検・評価
- 指導学生を中心に、教員採用試験に向けて、相談に乗り指導を行った。指導学生は、臨採にとどまり十分な成果を挙げるに至らなかったが、留学生は広島大学大学院博士課程に合格した。
- 公開講座「歩き遍路」をおこない、ネットで知った静岡や大阪から参加者があり、再度参加したいという希望者が多く、参加者の評判は高かった。徳島県立博物館と共催で特別展覧会「旅と祈りの道」を開催し、展示解説を行い、講演会も主催した。また今後地域連携活動を深めるために、神山町と文化的交流提携の準備を行った。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 授業において、基本的な能力を習得させ、さらに応用力を身につけさせるために、常に学生の反応をみながらすすめ、時間外に置いても質問を受けることを伝え、学生が主体的に学ぶ環境づくりに努める。
- 指導学生を中心に研究・学習だけでなく学生生活についても相談があれば、随時相談にのり、充実した学生生活が送れるように支援していく。
(2)点検・評価
- 授業において、学校教員としての基本的な能力を習得させ、さらに応用力を身につけさせるために、学生の意見を求めるようにつとめた。また時間外に置いても質問を受けやすいように努め、学生が主体的に学べるような環境づくりに努め、それなりの成果があった。
- 指導学生を中心に、学習だけでなくひろく悩みなどの相談を受けて、学生を支援するよう努めた。留学生(ともに中国)についても、将来のことで相談を受け、研究生を本学大学院に入学させ、また大学院修士2年生を希望通りに他大学であるが博士課程に進学させることができた。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 科学研究費の申請を行い、自らの歴史学研究を深める。
- 四国辺路プロジェクトの活動の一環として研究をすすめ、本学の授業や地域社会に貢献する。またその研究を含めたプロジェクトの活動の成果を以て、もし機会があれば外部資金の獲得に努めたい。
(2)点検・評価
- 平成18年度から3年計画で科学研究費(基盤研究(C))が採用された。テーマは「日本中世後期における地域社会と寺院」であり、その研究をすすめた。
- 四国遍路プロジェクトの活動として研究をすすめ、本学授業や地域社会での講演などでその成果を発表した。また平成19年度の現代GP(広域地域連携)への応募へ向けての準備活動を行った。
- 兵庫教育大学大学院の西園主査のプロジェクトに参加した。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
二部の部長としての責任ある行動をもって大学運営に積極的に関わり、大学に貢献する。
(2)点検・評価
- 二部の部長として、二部の教員の意見を集約して提示し、また大学の方針や活動内容を二部の教員に適切に伝え、大学運営がスムーズに行くよう努め、教育研究活動にとってふさわしい環境づくりに努めた。
- 平成20年度以降の教員組織改革ワーキングの主査を務めた。将来教育と教員の両組織が効率よく噛み合いうことを目指しての改革であった。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 附属校での研究会や、学生の実習の際の評価授業などに参加し、附属校との連携をはかりたい。
- 社会との連携では、徳島県・鳴門市等から委員会や審議会の委員の就任を要請された場合時間の許す限りと積極的に引き受け、地域との連携に努める。
- 留学生が安心して研究活動ができる環境づくりに努め、指導留学生については生活面にも配慮を行いながら指導する。
(2)点検・評価
- 附属小学校での研究大会に参加した。とくにベテランの稲井先生授業など充実した実践内容と接し、今後の私の社会科の教育指導にも参考となった。
- 徳島県の県立博物館や県立文書館の各協議会の副委員長をつとめ、活動の助言を行った。また鳴門市の文化財審議委員をつとめ文化財保護にかんする助言を行った。
- 留学生2人(ともに中国)について、研究生を本学大学院に入学させ、また大学院修士2年生を希望通りに他大学であるが博士課程に進学させることができた。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
本学の教育研究活動において、授業のすすめ方に注意を払い、将来学校教員として役立つ授業はどうあるべきかを念頭に取り組んだがまだ十分とはいえない。学生の相談を受け易くするための環境をつくるように配慮した。研究面では科学研究費を得て研究をすすめた。また学長裁量経費を頂いて、四国遍路に関する教育・研究活動をおこない、この活動を通じて地域連携との協働を実質的にすすめ、将来現代GPに応募できるようその体制づくりの準備をした。第2部部長として大学運営がスムーズに行くように努めた。
最終更新日:2010年02月17日