自己点検・評価報告書 (総合学習開発講座) 谷村千絵

報告者 谷村千絵

1.大学の活性化を目指す教育活動

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  • 学生の意欲を引き起こすため,学生が自分で考えることの楽しさを体験できるよう,授業等において,学生間の意見のシェアリングやディスカッション,振り返りの場を積極的に作る。また,そうした活動を支える基礎学力育成のために,学生に比較的読みやすい基本文献を積極的に紹介するとともに,講読の機会を授業に取り入れる。
  • 適正な成績評価のために,学生には,成績評価の基準をあらかじめ明確に知らせる。また,学期途中での小レポートにコメントを返すこと等を通して,振り返りの機会を提供する。

(2)点検・評価

  • 情報教育特論I(基礎論),情報教育特論IV(実践論),総合学習総論,総合演習の各授業においてシェアリングやディスカッションの場をそれぞれ2時間以上設けた。情報教育特論II(教育情報人間論),総合学習総論の一部,課題研究では,基本文献の講読を丁寧に行った。
  • いずれの授業においても,成績評価の基準を明示した。また,現代教育人間論においては,学生が毎授業後に疑問点やコメントを書き込み,それに授業者からコメントを書き込んで次回授業開始時に返却するという「ノートのノート」を独自に作成し,授業を共同で担当する他の教員の協力を得て,後期の間,一貫して実践した。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  学部必修授業「総合演習」について,18年度は,徳島県上勝町と連携して農作業体験をコアとする新しいメニューを開発する計画が小講座にあるので,地域との連携に関して計画・調整段階から参加し,「総合演習」の新しいコンセプト作りに向けて,積極的に努力する。

(2)点検・評価

  学部必修授業「総合演習」における徳島県上勝町と連携は,現地での受け入れに関して人数の制限が必要となったこと,他方,本学では長期履修生により受講生が増加したという事情から,全体的に新しいコンセプトを導入するには及ばす,上勝との連携も部分的な導入にならざるをえなかった。担当したグループでは別のテーマに取り組み,地域連携という形態には及ばなかったが,学生が日常的に接している携帯電話やCMを題材とし,たとえば携帯電話の最新機能が鳴門の町でどのくらい使えるのかなど,学生と地域の生活とを結びつける内容も一部みられた。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  学生支援委員会の仕事を通して,大学における学生支援のあり方についてさらに解を深めるとともに,積極的に貢献できるよう努力する。また,日々の教育活動では,適切な範囲において学生とのコミュニケーションを大切にし,本学学生の大学生活の状況理解・把握に努める。

(2)点検・評価

  • 学生支援委員会の職務に積極的に取り組んだ。
  • 日々の教育活動において学生とのコミュニケーションを大切にするよう心がけた。
  • とくに,教員採用試験の小論文指導や面接の練習,進路相談など,学生の要望には迅速にできるだけ細かく対応した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  専門分野の研究に努力し,学会発表や研究会や勉強会への積極的参加を通して,学外研究者との交流を図り研鑽を重ねる。また,日本学術振興会科学研究費補助金の申請(若手研究)を行う。学会や学内紀要に論文を投稿する。

(2)点検・評価

  • 学外の研究者とともに,毎月1回の「フーコーに関する研究会」を組織し,1年間継続した。また,12月からは,別の学外研究者とともに,毎月1回の「ネット読書会」を組織し,教育人間学の古典的文献の読解について,メールを介して議論を重ねる方法を試みた。
  • 学会発表と学会への論文投稿の準備を重ねた。学会に積極的に参加し,学内紀要に論文を投稿した。
  • 専門領域における新たな論文集出版(2009年1月出版予定)の発起人の一人となり,執筆者や内容構成についての調整を行った。
  • 日本学術振興会科学研究費補助金の申請(若手研究)を行った。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

委員会等を積極的に引き受け,大学運営に貢献する。また,学内の美化に努める。日本学術振興会科学研究費補助金の申請(若手研究)を行う。

(2)点検・評価

  • 学生支援委員会の職務を積極的に行った。『学園だより』編集委員を担当し,編集委員会では,前田英雄教授の編集委員長のもと,学生が興味関心をもつ紙面作りを目指して協議を重ねた。とりわけ,2007年3月発刊の第55号においては,表紙デザインを新しくし,従来になかった内容(簡単レシピ紹介や教養クロスワードなど)を盛り込んだ。
  • 学内一斉清掃に参加し,また,普段から学内の美化に努めた。
  • 日本学術振興会科学研究費補助金の申請(若手研究)を行った。
  • 奈良大学の教職担当責任者を訪問し,本学大学院PRを行った。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  地域との連携に関して,学部必修授業「総合演習」は,18年度,徳島県上勝町と連携して農作業体験をコアとする新しいメニューを講座で開発する計画があるので,計画・調整段階から積極的に参加する。

(2)点検・評価

  • 学部必修授業「総合演習」における徳島県上勝町と連携は,現地での受け入れに関して人数の制限が必要となったこと,他方,本学では長期履修生の受講により受講人数が増加したという事情から,部分的な導入にならざるをえず,担当したグループでは別のテーマに取り組む事になった。担当グループでは,学生が日常的に接している携帯電話やCMを題材とし,たとえば携帯電話の最新機能が鳴門の町でどのくらい使えるのかなど,学生と地域の生活とを結びつける内容も一部みられた。
  • 附属小学校の授業研究会(5月研究大会,10月校内研究会,2月研究大会)において,総合的な学習の時間である「はぐくみ学習」の授業研究会での指導助言を担当した。附属小の横山教諭ならびに板東教諭の授業参観(5回,うち2回は附属養護学校での授業),そして授業に関する打ち合わせ,研究会を通じ,両教諭との協議を継続的に行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  附属小学校の研究授業に指導助言者として3回参加した。初めての職務であったが,可能な限り当日以外にも授業を参観させていただき,担任教諭との協議の機会も可能な限りもつようにするなど努力した。どれほどの貢献をなしえたかは確定できないが,少なくとも附属校での教育実践に関して自分の理解が深まったと感じられるので,今後の職務に生かしたい。
最終更新日:2010年02月17日

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