自己点検・評価報告書 (教育臨床講座) 佐藤亨 

報告者 佐藤亨

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  • 出席票の中に,感想や質問を書く欄をもうけ,学生からのフィードバックを次の授業に生かしていくことによって,学生の授業への参加意欲を引き出す。
  • 演習形式の授業では,ワークシートやロールプレイなどを組み込むことで,学生のやる気を高める。
  • 試験を積極的に実施することで,より客観的な成績評価を行う。

(2)点検・評価

  • 臨床心理学等担当したすべての講義において,出席票に質問・感想欄を設け,次の授業の際にできるだけ質問に答え,学生の参加意欲を引き出すように努めた。その結果主に担当した臨床心理学では70%以上の学生から4以上の評価を得た。
  • 表現コミュニケーション基礎演習等では,ワークシートやロールプレイを活用して,学生の意欲を高めるように配慮した。出席票に書かれた感想を読む限り,おおむね好評であった。
  • 担当した臨床心理学ではテストを実施し,より客観的な成績評価に努めた。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  • 当講座の大学院生の公務員合格者を増やすために,公務員受験対策の勉強会を実施する。
  • 児童自立支援施設や刑務所などと連携して,非行少年や受刑者の処遇に寄与していく。

(2)点検・評価

  • 平成17年10月から平成18年6月まで,毎週土曜日に公務員試験対策講座を実施した。参加者は平均10名程度であった。その結果,参加者の中から地方上級試験(心理又は福祉区分)一次試験で4名,法務技官A種認定試験で3名,法務教官採用試験で2名が一次試験に合格し,そのうち地方上級職として1名,法務技官A種認定職員として2名が最終的に採用となった。
  • 徳島学院(児童自立支援施設)に週1回ボランティアスタッフとして参加し,非行少年の処遇に寄与していくことを心がけた。また,徳島刑務所篤志面接委員として月1回対人関係講座を開催し,受刑者の処遇に寄与した。さらに,平成18年11月から月1回徳島保護観察所で実施される性犯罪者処遇に関するケースカンファレンスに参加し,助言指導を行った。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 学部の講義において,試験を積極的に実施することによって,より客観的な評価を行うと同時に,臨床心理学の基礎的な考え方の習得を進める。
  • 公務員試験の合格者を増やすことを目標に,当講座大学院生に対する公務員試験対策勉強会を実施する。
  • 協力教員として,大学院生に対する勉強会等を実施し,アセスメントに関する知識の習得を促す。

(2)点検・評価

  • 臨床心理学の講義において,試験を実施することで,臨床心理学の基礎的な考え方を学習することを強く促した。テストの結果を見るとおおむね理解できているようであった。
  • 平成17年10月から平成18年6月まで,毎週土曜日に公務員試験対策講座を実施した。参加者は平均10名程度であった。その結果,参加者の中から地方上級試験(心理又は福祉区分)一次試験で4名,法務技官A種認定試験で3名,法務教官採用試験で2名が一次試験に合格し,そのうち地方上級試験で1名,法務技官A種認定試験で2名が最終的に合格した。
  • 平成18年度から大学院担当となったため,協力教員としてではなく,大学院担当を本務として講義,演習,修士論文の指導に取り組んだ。
  • 学校教育コース4年生担任として指導に当たり,4年生8名中教員を志望した7名がすべて教員採用試験に合格した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 「非行少年の暴力に関する意識について」の研究を進めており,平成18年度中に学会誌に投稿することを目標とする。
  • 平成17年度は,性犯と窃盗犯についてまとめることができたので,平成18年度は放火犯と女子非行についてまとめ,本学紀要等何からの形で発表する。

(2)点検・評価

  • 残念ながら「非行少年の暴力に関する意識について」は平成18年度中に学会誌に投稿することはできなかった。引き続きできるだけ早く投稿できるように努力する。
  • 放火犯については,鳴門教育大学研究紀要に「放火少年の心理」としてまとめることができたが,女子少年の心理についてはまとめることはできなかった。
  • 当初の計画にはなかったが,「非行少年のロールシャッハデータへの臨床心理査定アトラスの適用の試み」として,ロールシャッハテストに関する本の1章を執筆し,既に入稿ずみである。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  前年度に引き続き,国際交流委員として本学の運営に関わる。

(2)点検・評価

  1部での委員の割り振りの関係から,国際交流委員ではなく学生支援委員として本学の運営に関わった。特に,2年次の合宿担当として合宿の運営に参加した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 児童自立支援施設においてボランティアスタッフとして関わることで,非行少年の処遇に寄与する。
  • 篤志面接委員として,徳島刑務所での受刑者に対する面接やグループワークを実施し,その処遇に寄与する。
  • 学校,地域の協議会,教育相談センターなどの研修会で講師を務めることで,地域との連携を深める。

(2)点検・評価

  • 週1回徳島学院(児童自立支援施設)にボランティアスタッフとして関わり,非行少年の処遇に参加した。
  • 徳島刑務所篤志面接委員として受刑者のグループワークに参加した。
  • 徳島保護観察所からの依頼で,性犯罪者処遇プログラムのケースカンファレンスにアドバイザーとして参加した。
  • 徳島県社会人権教育指導員の委嘱を受け,徳島県港湾空港整備局,高等学校人権教育研究会人権教育フォーラム等で講演を行った。
  • 県立総合教育センターが主催する「家庭いきいき支援者講座」で,非行少年の心理と援助について講演を行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  特に下記の3点について本学に貢献した。
  1. 公務員試験対策講座を実施し,参加者のうち3名が最終的に公務員試験に合格した。
  2. 学校教育コース4年の担任として指導に当たり,4年生8名中教員を志望する7名全員が教員採用試験に合格した。
  3. 徳島学院ボランティアスタッフ,徳島刑務所篤志面接委員,徳島保護観察所性犯罪者処遇プログラムスーパーバイザーとして,非行少年や犯罪者の処遇に寄与し,地域貢献に努めた。
最終更新日:2010年02月17日

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