自己点検・評価報告書 (教育臨床講座) 葛上秀文
報告者 葛上秀文
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 必修の二つの授業(特別活動指導論、生徒指導論)において、徳島、大阪、神奈川、愛知の過去の教員採用試験を参考にして、類似問題を作成し、授業の最後に小テストを行うことで、学生の教職に関する基礎学力の定着を図る。
- 成績の基準を、採用試験に向けての基礎的な力量を評価する部分と、教員としてキャリアを積んでいくために必要な実践力を評価する部分に、明確化し、学生の意欲の向上を目指す。
(2)点検・評価
- 2つの授業科目について,毎週小テストを行い,その中で,教職教養に対する意識の涵養を行った。また,私見においても,基礎的な用語を問うなど,基礎学力の定着に努めた。
- 成績の基準について,授業開始時に明示するとともに,小テストも,基礎的な用語を問うものと,問題場面の解決を問うものと,両側面から行った。ただ,受講者が多く,きめ細かな対応が十分でなかった。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
18年度にもっとも力を入れるのは、地域貢献である。学部生の学校訪問を契機として、学生と地元の小学校との連携をさらに深めるとともに、徳島県内の校内研修等に積極的に関わっていくことで、そこでのつながりを大切にして、現職院生の確保に努めたい。
(2)点検・評価
学校教育コースの1~3年の鳴門市内の学校訪問について調整を行い,学生,学校双方から高い評価が得られた。また,その一つの小学校から定期的な学生の派遣を依頼され,学部3年生2名が学校を訪れることとなった。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 「特別活動指導論」「生徒指導論」は必修の授業で、受講者が多いが、調べてきた課題について発表する機会を設ける。
- 学生の進路,悩み等の相談に随時応じるとともに,将来社会人として必要になるであろう言葉遣いや礼儀等を自然と身につけることができるよう指導していきたい。
(2)点検・評価
- 授業の最初に,前の週に与えた課題について,コースごとに発表する機会を設けた。最初に学生が発表することで,授業の導入がスムーズになる効果もみられた。ただ,人数が多いため,一度も発表する機会のないものも出てきた。
- 学部3年のクラス担任,学部4年のクラス副担任として,就職に向けての意識づけを行った。学部4年は,教職を希望しない1名を除き,全員,採用試験に合格することができた。学部3年も,1月より自主的な勉強会を行うなど,意識の高まりがみられた。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 従来からの研究テーマである、学校効果に関する研究について、共同研究者とともに成果をまとめ、出版する。
- 学内外の研究助成の公募に積極的に申請し,特に学外資金の調達に重点を置く。
(2)点検・評価
- 学校効果の研究について,諸般の事情があり,出版が延期となった。ただ,次年度には出版される見通しとなっている。
- 研究助成の公募に十分応募できなかった。教職大学院設置に向けて,多忙を極めたところがあった。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
- 前年に引き続き、人権教育推進委員会委員として、本学の運営に貢献する。
- 教職大学院設置に向けて、関係者と協力して、推進する。
(2)点検・評価
- 人権教育推進委員会委員として,会議に参加し,人権教育研修資料の整備に努めた。
- 教職大学院設置に向けて,教職大学院カリキュラム検討部会委員として,教員養成特別コースのカリキュラムなどのとりまとめに努めるとともに,2月から教職大学院設置準備室委員として,最後の調整に努めている。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
徳島県及び大阪府において、教育委員会と協力しながら、学校の改善につながる努力を続けていきたい。
(2)点検・評価
徳島県については,人権教育推進のための調査研究事業の委員として,県の人権教育の推進に貢献した。また,大阪府に関しては,学力実態調査調査研究協力者会議検討委員として,5月に行われた学力生活調査の報告書の執筆を分担した。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
本学の重要な目標である教職大学院の設置に向けて,一委員として努力してきた。
最終更新日:2010年02月16日