自己点検・評価報告書 (教育臨床講座) 今田雄三

報告者 今田雄三

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  • 授業にはPower pointなどの視聴覚機器を活用し、写真や図表などを用いて基礎的事項の理解が容易となるように工夫する。
  • 授業に事例検討を取り入れ、受講者自身が事例をどのように見立て、対応策を立てるのかを考える経験を通して応用力を身につけられるようにする。
  • 毎回の授業中で演習し、提出を求めた課題に関してはきちんと教員が目を通した上でコメントを付けて次回の授業で返却し、フィードバックを図ることを徹底することで受講者のやる気を引き出す。また毎回の提出課題を成績評価に加味することで、受講者の能力や努力を正当に評価する。

(2)点検・評価

  以下の点を工夫したことで大学の活性化を目指す教育活動に関して成果が得られたと思われる。
  1. 担当した全ての授業においてPower point、VTRなどの視聴覚機器を活用した。その結果、臨床心理面接や心理査定に関する基礎的事項の理解と習得が容易となった。
  2. 学校精神保健学演習において毎回事例検討を行った。その結果、受講者自身が事例をどのように見立て、対応策を立てるのかを考える経験を通して応用力を身につけることに関して十分な成果が得られた。
  3. 学校精神保健学演習において、毎回提出された課題に教員が目を通し、コメントを付けて次回の授業で返却しフィードバックを図ることを徹底した。その結果受講者の意欲を十分に引き出すことが出来た。また提出課題を成績評価に加味することで、受講者の能力や努力を正当に評価することが出来た。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  臨床心理士を目指す院生、および児童生徒の心の問題に取り組む現職教員が、精神保健・精神科医療の実践に触れ、体験を通して正しい知識を習得出来るように、地域の医療機関と連携し、精神科病院での見学実習の機会が得られるよう努力する。

(2)点検・評価

  3つの医療機関と連携して精神科病院での見学実習を行った。臨床心理士を目指す院生、および児童生徒の心の問題に取り組む現職教員計41名が、一週間の見学実習に参加し、精神保健・精神科医療の実践に触れ、体験を通して正しい知識を習得する機会が得られた。今後も可能な限り多くの院生・現職教員にこのような貴重な見学実習の機会を継続して確保したい。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  「1−1.大学の活性化を目指す教育活動」で述べた内容と一部重複するが、受講者の意欲を引き起こし,基礎学力や応用力をしっかりと身に付けさせるために、授業では以下のような点を工夫する。
  • 授業には独自に作成した資料を配付する。
  • 授業にはPower pointなどの視聴覚機器を活用し、写真や図表などを豊富に用いる。
  • 授業に事例検討を取り入れる。
  • 提出された課題に対しては、教員からのフィードバックを徹底して行う。

(2)点検・評価

  以下の点を工夫したことで十分な成果が得られたと思われる。今後もこの方法を継続したい。

  1. 担当した全ての授業で独自に作成した資料を配付した。
  2. 担当した全ての授業でPower point、VTR などの視聴覚機器を活用した。
  3. 学校精神保健学演習の授業で毎回事例検討を行った。
  4. 臨床心理査定演習Ⅰおよび学校精神保健学演習において、提出された課題に対して教員からのフィードバックを徹底して行った。

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 精神保健、精神医学、児童思春期の心理的問題、生徒指導、芸術療法(描画療法)などに関する研究を行う。その成果の一部を学会・研究会などで発表するように努力する。
  • すでに学会などで発表を行った研究については、論文としてまとめ、学術誌に投稿する。

(2)点検・評価

  以下の通り研究活動の成果を学会で発表するとともに、投稿論文が学術誌に掲載された。
  1. 日本心理臨床学会第25回大会において、「内的世界を象徴する物語(映画、マンガやドラマを含む)を通してのパーソナリティ理解に関する研究—達成傾向・親和傾向を鍵概念にして—」および「発達障害か精神病圏かの判別が困難な18歳女性との面接過程—交換ノートと描画法を通してー」の2題について共同発表を行った。
  2. 投稿した論文が、箱庭療法学研究19巻2号に単著「MSSMにみるこころの変容—自己臭恐怖の思春期事例から—」として掲載された(A論文)。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  衛生管理者として、大学の安全衛生の確保に努める。

(2)点検・評価

  衛生管理者として以下の活動を行った。
  1. 衛生管理者として、週1回の職場内巡視を行い、大学の安全衛生の確保に努めた。
  2. 平成19年2月1日~2日に高松市で開催された中国・四国地区国立大学法人等労働安全衛生協議会に参加し、分科会「職場復帰支援プログラムについて」の司会を務めた。
  3. 平成19年3月1日に徳島大学で開催された労働安全衛生セミナーに参加し、国立大学法人における安全衛生教育について研修した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  徳島県精神保健福祉協会教育研修委員会委員、徳島県立徳島学院嘱託医等の活動を通して、精神保健・精神医学および児童思春期の心理的問題の啓蒙ならびに対応について、社会との連携を図る。

(2)点検・評価

  以下の活動により社会との連携を図った。
  1. 徳島県精神保健福祉協会教育研修委員会委員として、平成19年2月7日に開催された県民を対象にした講演会・シンポジウムの企画運営に当たった。
  2. 徳島県立徳島学院嘱託医として月1回の精神医学的面接(カウンセリング)を行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  特に以下の3点で貢献した。
  1. 教育に関して、1年次3名、2年次6名の院生に対し課題研究指導を行ったのに加え、本学の心理教育相談室で事例を担当する院生を対象とした面接指導基礎実習(1年次)5名と、および面接指導実習(2年次)6名に対してもグループおよび個別での綿密な指導を行っている。
  2. 研究に関して、学会誌(A論文)に1本掲載された。
  3. 大学運営に関し、大学院学校教育研究科入試委員会委員として、講座の各教員、入試広報協力員および入試課の協力連携を行った。その結果として、臨床心理士養成コースの定員45人を上回る58人の入学者が確保された(なお、目標・計画の策定時点では平成18年度に入試委員となることが決まっていなかったため大学運営の目標・計画の項目に入試委員としての活動は挙げておらず、ここに記すものである)。

 

最終更新日:2010年02月16日

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