自己点検・評価報告書 (教育臨床講座) 粟飯原良造
報告者 粟飯原良造
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 本から学んだ知識を腑に落ちて実践できるように,ロールプレイ,エンカウンターの技法を授業およびスーパーバイズ,修士論文指導時に取り入れていく。
- 授業以外にも模範となる行動をとり,その行動の意味を説明し,学生が実践できれば支持できるようにしたい。
(2)点検・評価
- 実習・演習・講義,課題研究(修士論文指導)およびオフィスアワーにおいて面接の原理・理論・技法を学生が実践できるように,知識を具体的に使えるように指導した。
- 正規授業以外の時間にも模範行動を心がけ,カウンセリングの心構えを伝えるように配慮した。
- 1・2の成果は修士論文3篇,鳴門教育大学心理・教育相談紀要にスーパーバイジーが1篇,クライエント体験者が1篇,教員(私)が1篇投稿している(15名へのスパービジョン)として表れている。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
- 公開講座「母子保健における親子理解」を開く。
- 地域連携センターの相談員として,カウンセリング(インテーク面接,面接)を行う。学生の実践数を確保に努めスーパーバイズを行う。
- 保育所,小学校,中学校での講演活動,コンサルテーションを行う。
- 町村での乳幼児健診,発達相談を行う。
(2)点検・評価
- 公開講座「母子保健における親子理解」を開き約10名の参加があった。
- 地域連携センターの相談員としてインテーク面接および継続面接を約20例行った。
- 保育所・幼稚園,小中学校での講演を約10回,コンサルテーションは2校にのべ約10回を行った。
- 小児科医不足の県南・県西部での乳幼児健診・発達健診に約20回かかわった。
- 第24回教育・文化フォーラムで基調講演「子どもの育ちにつきあう」を講演した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 学生が主体的に授業に参加できるように,カウンセラーとしてのモデルを見せる(ロールプレイに参加)。
- 将来カウンセラーとなる学生,社会人となる学生に対しても,クライエント体験になるように進路,人生,人間関係などの相談に随時応じる。
- スクールカウンセラー,乳幼児健診に学生を陪席させ,カウンセリングの技法や伝え方を学べるようにする。
(2)点検・評価
- 学生にロールプレイを見せ,面接に学生約20名を陪席させた。
- 学生に対してクライエント体験約10名,カウンセラー体験4名の相手をした。
- スクールカウンセラー陪席約10名,乳幼児健診参加2~3名/回,乳幼児健診での面接に陪席1名(1年間にわたりのべ10回)に指導した。
- 逐語記録で事例検討会を1回6時間開いた。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 従来からの研究テーマ(長谷川式述部記録法)をまとめ,心理臨床学研究に投稿する。
- 現在までの論文をまとめて博士号を取得する。
(2)点検・評価
- 長谷川式述部記録法を行った小児心身症児の長期的予後を一般化の第一歩として第40回日本小児神経学会近畿地方会において発表した。
- 長谷川式述部記録法についての論文を博士号取得に向けて加筆・修正している最中である。
- 児童心理(No.848 2006年10月号)に「なぜ子どもの話が聴けないのか」を投稿し掲載された。
- 鳴門教育大学心理・相談室紀要に「面接の中の非言語的コミュニケーションについての一考察」を投稿した。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
大学院入試にかかわり人員確保に貢献する。
(2)点検・評価
- 大学院入試の問題作成,面接および合否判定にかかわった。
- 大学入試の監督,面接にかかわった。
- 衛生委員会委員として巡視を行い,月1回開かれる委員会に出席した。
- 産業カウンセラー養成講座の講義を行い,本学大学院の広報活動を行った。
- 放送大学徳島学習センターで集中講義を行い,本学大学院の広報活動を行った。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 付属小学校教員と連携しスクールカウンセリングを行う。
- 上記カウンセリングを外部にも開放しカウンセリングを行う。
(2)点検・評価
- 附属小学校に1年間スクールカウンセラーとして勤務した。
- 附属小学校でのカウンセリングを外部に開放するには経済的に困難であった。
- 附属中学校でLFタイムの講師をした。
- 附属小学校の2事例を教育相談に紹介した。
- 子育て支援NPO法人「すきっぷ」において保護者に対してボランティアでカウンセリングを行った。「すきっぷ」から紹介されて心理・教育相談に3組の母子が来談した。
- 中国四国小児心身症学会の幹事を務めた。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 衛生委員会委員として巡視と委員会に出席した。
- 中国四国小児心身症学会の幹事を務める。
- 第24回教育・文化フォーラムで基調講演「子どもの育ちにつきあう」を講演した。
- 児童心理(No.848 2006年10月号:B論文)に「なぜ子どもの話が聴けないのか」を投稿し掲載された。
最終更新日:2010年02月16日