平成23年度特別表彰受賞者

所属・氏名 人文・社会系教育部 余郷 裕次 教授 yogou.jpg 
自己点検・評価書

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研究者総覧
データベース
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選定理由及び
優れた教育手法
 余郷裕次氏の専門分野は,国語科教育学である。氏は,近年,「絵本モンタージュの研究とその読み聞かせの効果に関する研究」に取り組み,その成果を基に絵本の読み聞かせの実践や啓発活動に意欲的に取り組んでいる。
 余郷氏は,平成18年度から附属図書館児童図書室長を務め,毎年自ら「絵本の読み聞かせ」のワークショップを担当し,児童図書室の充実・発展に努めるとともに,学外では絵本の読み聞かせ会や研修・講演等による実践活動を行い,その回数は,ここ10年で延べ500回を越えている。
 具体的には,徳島県をはじめ,四国全県,九州,関西,関東等の幼・小・中・高等学校で幼児・児童・生徒を対象に直接「絵本の読み聞かせ」の授業を行う他,特に教員や母親を対象に「絵本の読み聞かせ」の実践や教育的効果についての研修や講演を行っている。また,新聞・ラジオ・テレビ等のメディアを通して,子どもの教育における「絵本の読み聞かせ」の意義を説くとともに,これの子どもの発達における教育効果について啓発活動を行っている。
 さらに,平成22年には,氏の「絵本の読み聞かせ」の研究を総括する著書『絵本のひみつ―絵本の知と読み聞かせの心―』(徳島新聞社)を出版している。 学内では,教員免許状更新講習の選択講習において,授業内容に「絵本の読み聞かせ」を取り入れ,多くの受講生を集め,好評を得ている。
 以上,余郷氏の教育に関する実践活動の業績は,学校教育のみならず社会教育としての教育活動にも及び,多大な社会貢献をしている。
受賞者のコメント

  (アピール)

 学生時代から10年ほど前まで、中等国語教材史研究やパソコン音声処理ソフトを用いた音読・朗読の分析に取り組んできました。しかし、平成13(2001)年の大阪教育大学付属池田小学校における児童殺傷事件を契機に、絵本の読み聞かせの実践と研究へとシフトしました。そのため、絵本モンタージュの研究は、ほぼゼロからのスタートとなり、現在も研究の遅れをひしひしと感じています。今後は、絵本モンタージュとその読み聞かせの研究を軌道にのせるとともに、絵本の読み聞かせ会やその研修・講演活動も充実させて、地域貢献に努めていきたいと思っています。

(研究に関する情報公開)

 平成17(2005)年7月から、徳島新聞社販売店マガジン「うずしおらいふ」に「絵本のひみつ」として連載したものに加筆・訂正したものが、『絵本のひみつ―絵本の知と読み聞かせの心―』(平成22(2010)年 徳島新聞社・京都新聞出版センター他刊)です。本書は、絵本の読み聞かせの素晴らしさを啓蒙的に述べるだけではなく、絵本モンタージュとその読み聞かせの研究を総括する研究構想としての意味を持つものです。

 

最終更新日:2011年10月3日

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