平成22年度ベストティーチャー賞受賞者

教育部門

所属・氏名 自然・生活系教育部 秋 田 美 代 准教授 秋田美代先生
自己点検・評価書

http://www.naruto-u.ac.jp/information/08/011003007/009066.html

研究者総覧
データベース
http://www.naruto-u.ac.jp/db/faculty/SOURAN_114.html学内の別サイトへリンク
選定理由及び
優れた教育手法
  秋田美代氏の専門分野は,数学科教育学である。氏は,自らの専門を学部教育,大学院教育に活かすとともに,連合学校教育学研究科(博士課程)の「マル合」教員を兼務している。
  秋田氏は,「算数・数学科担当教員を目指す教員養成大学学生の授業実践力の向上に関する研究」に意欲的に取り組んでおり,その研究成果を教育手法として大学の授業実践に取り入れ,効果を確認している。これは本学が目指すEvidence-Based Education に合致するものであり,今後の教科教育におけるモデルとなるであろう。教育実践におけるこれらの成果は,全国数学教育学会誌「数学教育学研究」(第15巻第2号,pp.103-113,及び第16巻第1号,pp.87-97)にも掲載された。こうした教育内容・方法は,本学が教員養成大学として目的とする教育実践力の養成と質保証に大いに資するとともに,本学の算数・数学教育の充実・発展に寄与するものである。
  また,秋田氏の平成21年度「学部学生による授業評価」における授業の満足度は,高い評価を受けている。
  以上の教育業績は,綿密な計画のもとに着実に遂行された成果であり,今後の一層の発展が期待されるものである。これらの実績を総合的に判断し,秋田美代氏を教育部門のベストティーチャーとして選定した。
受賞者のコメント   教育に関する高度な専門性と実践的指導力を身につけた教員を育成するという本学の理念の基に,算数・数学科担当教員を目指す学生の授業力実践力を効果的に高める手法の構築を目指して研究しています。「数学の専門的知識」,「指導内容・方法についての算数・数学教育の知識」,「児童生徒の発達に関する知識」等を有機的に結びつけて授業実践ができる質の高い教員を育成したいと思っています。

 

研究部門

所属・氏名 基礎・臨床系教育部  山 崎 勝 之 教授 山崎勝之先生
自己点検・評価書

http://www.naruto-u.ac.jp/information/08/011003007/009003.html 

研究者総覧
データベース
http://www.naruto-u.ac.jp/db/faculty/SOURAN_40.html学内の別サイトへリンク
選定理由及び
優れた教育手法
  山崎勝之氏の専門分野は,発達健康心理学である。氏は,自らの専門を学部教育,大学院教育に活かすとともに,連合学校教育学研究科(博士課程)の「マル合」教員を兼務している。
  山崎氏の研究面における平成21年度の主要研究業績は,以下のとおりである。
  1)平成21年度鳴門教育大学教育研究支援プロジェクト「日本の学校における『適応と健康を守るユニバーサル予防教育』の現状と課題」をプロジェクト代表者として完遂した。
  2)基盤研究C「正負感情の相対化と表出抑制が健康と生活満足度に及ぼす影響についての予測・介入研究」の研究代表者として,平成20年度から引き続き感情と健康・適応に関する研究を遂行し,極めて順調に進展させている。
  3)連合大学院研究科共同研究プロジェクト「健康と適応を守る学校予防教育の国際比較研究」が採択され,プロジェクト代表者として,現在着実に取り組んでいる。
  4)概算要求特別経費(プロジェクト分)「学校において子どもの適応と健康を守る予防教育開発・実践的応用研究事業」について,中核的役割を果たし,現在着実に取り組んでいる。
  また,山崎氏の平成21年度国際学術雑誌の論文出版は3編,国際学会発表は2件,海外での招待講演は1件である。
  以上の研究業績は,綿密な計画のもとに着実に遂行された研究の成果であり,今後の一層の発展が期待されるものである。これらの実績を総合的に判断し,山崎勝之氏を研究部門のベストティーチャーとして選定した。
受賞者のコメント   平成21年度は,忘れられない一年になりました。本年平成22年度における研究・教育活動の下地を作った一年であったと言えるでしょう。本学の現中期目標・計画において中核的活動の一つとなる「学校における予防教育開発・実践プロジェクト」の好スタートを約束したのが昨年度の活動でした。
  このプロジェクトは文部科学省から概算要求事業として認められ,今年4月から本学予防教育科学教育研究センターを実施母体として開始されました。今,このプロジェクトが始まり半年が経とうとしています。小中学校での予防教育授業の開発・実践をもって,学校の先生方へ本当の教育のあり方を問いかけています。また,国内外の研究者に,この教育への理解と賛同の輪を広げつつあります。
  この教育は,TOP SELF「いのちと友情」の学校予防教育と呼ばれ,また劇場型授業とも呼ばれるように,子どもたちの興味を強くとらえ,教育目標の達成への自然な道程へと導きます。目下のセンターは,得難い多くのメンバーと多額の予算を得て,多忙極まりない活動の渦に飲み込まれています。しかし,明日の学校教育に革新をもたらす新教育に胸躍らせながら,未踏の地を進む足取りは確かなものです。
  昨年度の研究活動にかかわる受賞でありながら,本年春からの活動の紹介に終始してしまいました。しかし,それほどに今の活動の充実を保証したのが昨年度の研究であったと言えます。鳴門教育大学における今後の学校予防教育の開発と展開にご期待ください。
最終更新日:2010年10月1日

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