高度情報研究教育センター

記載責任者 高度情報研究教育センター所長(併任) 菊地章
<生活・健康系(技術)教育講座 教授>

◇教員名簿

氏名職名専門分野 氏名職名専門分野
三宮真智子 教授 認知心理学 曽根直人 助教授 ネットワークセキュリティ技術
林秀彦
(平成18年9月1日採用)
助教授 情報教育      

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

◇センターの活動状況,今後の課題等

1 設置の目的

  高度情報研究教育センターは,鳴門教育大学における情報環境の推進に寄与するとともに,学術研究ならびに情報教育に資するほか,学内ネットワークの運用を行うことを目的としている。これらの目的を達成するために,最新かつ高度な情報システムを運用しており,また多岐にわたる職員や学生の教育研究利用の要求に応えるために,情報システム分野,情報コミュニケーション分野,情報教育分野の3分野による支援を行っている。

2 各々の分野における業務内容

  各々の分野の業務内容は以下の通りである。
<情報システム分野>
  • ネットワークセキュリティや分散システムなど情報工学に関する研究
  • 情報システム基盤(ネットワークや電子メール,WWWなど各種サーバ)の維持管理
  • コンピュータとネットワークに関する情報システムの利用支援
  • 「基礎情報教育」,「実践情報教育」等の授業担当
<情報コミュニケーション分野>
  • コミュニケーション,推理,判断をはじめとする人間の高次情報処理に関する認知研究
  • コミュニケーション能力・思考力育成のための教材・コース開発研究および学外連携によるその実践
  • インターネットを介した学内外向け思考支援及び問題解決支援
  • 思考支援に関する教師教育カリキュラムの開発と学内における関連授業担当
<情報教育分野>
  • コンピュータとネットワークの活用ならびに計算科学に関する研究
  • 情報教育のための研究開発および情報教育環境整備
  • 高度情報研究教育センターが発行する紀要の編集及びコンピュータ利用に関する促進・支援活動
  • 「基礎情報教育」,「実践情報教育」等の授業担当

3 活動状況

  3分野の教員とも,教育研究活動に務め,学内の教育活動ならびに学会発表等を含む研究活動を積極的に行っている。
  情報システム分野においては,平成18年2月の情報システム更新に伴い,新たな情報環境利用の普及促進に努めた。特に,システム更新の際に発生する利用環境の違いについての情報提供に努め,利用者に不便をかけさせないように講習会等を11回開催した。また,学内ネットワークは有線LANと無線LANで構成されているが,危険性の大きい無線LANに関して認証システムを導入し,利用資格のない利用を排除して情報セキュリティを高めた。さらには,学部新入生を対象として情報セキュリティセミナーを開催した。教育環境の基盤としてe-Learning環境を構築し,13科目での利用を伴った学内のe- Learning環境の利用促進を図った。また,サポート員制度を導入し,院生や学部生の協力を伴って,マニュアル作成を含む情報システムならびに情報環境の改善を行った。なお,各端末室で利用されているソフトウェアは,概ねウェブブラウザ,文書処理ソフトウェア,メールソフトウェア,マルチメディアソフトウェアの順で利用されており,表計算ソフトウェアの利用は端末室によって利用順位が異なっている。
  情報コミュニケーション分野においては,ITを活用して思考・コミュニケーションスキルに関する学生の知識獲得・理解の支援に努めた。また,本学修了生が勤務している大阪市にある公立学校と連携して平成16年度以降続けている「コミュニケーション」の授業内容の開発を継続し,改善した教材に差し替え,より効果的な授業実践を行った。さらには,コミュニケーション・スキルの中でも,特に自分の意見を的確に構成,表現する力の育成が重要であることから,意見文作成力を高める授業について効果測定を実施し,コミュニケーションによる思考の誘導の理解のためのWeb学習コンテンツを開発した。この成果として,メタ認知を促す「意見文作成授業」の開発:他者とのコミュニケーションによる思考の深化をめざして,と題したテクニカルレポートを刊行した。
  情報教育分野においては,学部教務委員会から委託された基礎情報教育ならびに実践情報教育を他の協力教員とともに担当しており,学部学生1年生ならびに2年生の情報資質向上に努めている。また,学内教員も積極的に情報環境を授業で利用しており,教育用端末室での授業実践は17科目,マルチメディア教育実習室での授業実践は20科目,人文棟特殊端末室での授業実践は1科目,自然棟特殊端末室での授業実践は6科目であり,合計42科目の情報環境を利用した授業が行われた。多人数が利用できる教育用端末室とマルチメディア教育実習室が予約で満杯に近い状況となっており,今後は端末室を増やすことを検討する必要が生じている。また,附属学校園と高島地区をネットワークで接続して互いの授業を観察できる遠隔授業観察システムを運用しており,その利用促進を図るとともに,成果を平成18年度教育研究支援プロジェクト報告書として刊行した。
最終更新日:2010年02月17日

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