自己点検・評価報告書(井上奈穂)
報告者 井上奈穂
1.学長の定める重点目標
1-1.大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
(2)点検・評価
目標にある高度専門職業人としての教員養成につながるよう,学校現場に通用する教育実践力の育成を意識した授業を行った。目標・計画として掲げた①,②,③についてはおおむね達成できた。
今後の課題としては,②のさらなる工夫が挙げられる。
パワ-ポイントを中心とした授業であったため,「ノ-トをとる」という学習の基本的な場面の設定が十分に行えなかった。来年度は,学生の主体的・積極的な参加とともにその前提となる基礎的・基本的な内容の理解を保障する場面を組み込んだ実践に努める。
1-2.大学教員としての社会貢献
(1)目標・計画
・自らの専門である社会科教育分野における評価に関する研究について,学問的な見地を踏まえた論文,研究会での発表等を通して積極的に発信する。
・附属学校等の研究会に積極的に参加し,自らの専門分野を踏まえた助言等を通して,教育現場におけるアップデートな社会科教育に資するよう心がけたい。
(2)点検・評価
今年度は,以下の2つの学会で研究発表を行った。
・「現実社会を見据えた市民性育成のための学習過程の評価方略-単元「わたしのライフスタイル」の場合-」(日本公民教育学会,第21回全国大会(京都教育大学)自由研究発表,2010.6.19)
・「評価の形成的な機能に着目した社会科授業構成-授業実践「コ-ヒ-を巡る世界の貿易」-」(日本社会科教育学会,第60回全国研究大会(筑波大学)課題研究Ⅲ「公民教育は新しい公共性の形成とどのように関わるのか」報告者として登壇)
また,鳴門教育大学附属小学校における研究会(6月,2月)に参加し,助言等を行った。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
・授業時間外においても可能な限り時間を取り,学生が質問等をしやすい状況をつくる。
・学生が主体的に学ぶ環境づくりに努める。
・担当学年である1学年を中心に,学校生活について相談があれば,随時相談にのり,充実した学生生活が送れるように支援していく。
(2)点検・評価
授業後,学期末等を利用し,学生とのコミュニケ-ションに努めた。
教員採用試験の対策及び就職のことなどについて,相談にのった。
2-2.研究
(1)目標・計画
・全国学会等への参加,研究報告を行い,積極的に他の研究者,実践家と意見交換を行う。
・社会科教育の評価に関する研究成果をまとめ,学会誌に論文を投稿する。
(2)点検・評価
日本公民教育学会,全国社会科教育学会,日本社会科教育学会,社会系教科教育学会に参加し,他大学の研究者及び実践家と意見交換を行った。
鳴門社会科教育学会に以下の論文を投稿し,掲載された。
井上奈穂「社会系教科における評価のためのツ-ル設計の論理-社会的事象に関する知識の獲得を目的とする授業の場合-」(社会認識教育学研究,第25号,2010.3.pp.31-40)。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
・就職委員,1学年担任など,委員会等における職責を誠実に果たすことができるよう尽力する。
(2)点検・評価
就職委員,1学年担任として,以下の点に於いてその職責を果たすよう尽力した。
・就職委員:
模擬個人面接(5月),模擬集団面接(11月,2月)に面接官として参加した。
卒業予定者・修了予定者の進路の把握に努めた。
・1学年担任:
キャンプの引率者として,今後の仲間作り,時間割作りの手伝いを行った。
学修キャリアノ-トの点検等を行った。
ふれあい実習の引率者として,幼稚園との交流における指導・助言を行った。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
・附属小学校,中学校の研究会に積極的に参加する。
・大学と地域・社会との交流・連携を積極的に行う。
(2)点検・評価
・6月,2月に行われた附属小学校の研究会に積極的に参加した。
・学部3年生,4年生の教育実習及びふれあい実習に参加し,附属小・中学校及び幼稚園との交流し,連携を深めた。
・大学院の授業で開発した授業の実践を南井上小学校で行った。教員,院生,小学校の先生方との意見交流の場を持つことが出来た。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
今年度は,着任一年目ということで,本学の組織及びシステムの理解と基本的な職責の遂行が課題であった。この課題はおおむね達成できたと言える。
来年度は,この経験を踏まえ,教育,研究,社会貢献の面で,より本学へ貢献できるよう心がけたい。