自己点検・評価報告書(葛上秀文)

報告者 葛上秀文

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

教職大学院が設置され3年目を迎え,22年度はカリキュラムの見直しを行い,より充実した教育内容にするため,検討を加えた。その見直しがどの程度効果があるか検証を行うとともに,担当科目である「生徒指導・進路指導の基礎的理解と実践」とうにおいて,教員の資質として重要な要素である生徒指導力の向上を図るとともに,実習においてその力量が着実に発揮できているかも含め,検証を進めたい。
授業方法については,教員養成特別コースの授業は基本的にティーム・ティーチングで実施しており,その効果は2年間である程度証明できたと思われる。22年度もさらにその取り組みを改善し,院生の力量を高めるための指導方法の在り方について,コース全体で検討を加える。
成績評価については,教職大学院全体で,観点別評価の実施とそれに伴う授業改善の取り組みを進める形となる。その中で,院生を教職大学院の到達目標に従い,観点別に的確に評価するとともに,その結果を授業改善につなげる。

(2)点検・評価

担当授業科目において,院生の実践的な指導力育成に努めた。授業内容については,前期の演習を通して学んだことを,後期の実習場面等で活用するなど,一定の効果が見られた。授業方法については,コース全体として,授業科目の関連化を図るとともに,成績評価も,コース教員全体で議論することにより,より多面的,包括的な評価を行った。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

20年度から続けている学校改革支援チームの業務を,22年度もコラボレーションオフィスを中心に継続を図り,地元学校の教育力向上に貢献する。

(2)点検・評価

鳴門市などの学校の学校評価支援について,22年度は,26校のサポートを行った。各校からの評価も高く,来年度も継続的に実施したい。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

M2に関しては,採用試験の対策など,コース教員と協力して実施する。M1に関しては,昨年度の反省を踏まえ,実習校と円滑な連携を図り,実践力の向上に寄与する教育を行う。

(2)点検・評価

採用試験対策をコース教員と協力して実施し,9名中5名の正規採用となった。
P1に関しては,実習校との連携を密に行うことで,院生側,学校側双方の評価が高まった。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

今年度は,2つのテーマで研究を進める。一つが,教職大学院の到達目標の改善とその効果について,検証を進める研究を行う。もう一つが,科研で進めている「学力の教育社会学的研究」の3年目として,その成果を公表する。

(2)点検・評価

科研のテーマについて,年度末に報告書を作成し,来年度夏に出版予定となっている。
教職大学院関連について,雑誌「教職研修」に取り組みをまとめた。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

教職大学院FD委員として,教職大学院の教育の質の改善について,検証を進める。

(2)点検・評価

FD委員として業務を全うするとともに,学部入試委員として,業務に当たった。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

学力向上推進事業(大阪府)のアドバイザーなど,教育委員会との連携を図る。

(2)点検・評価

上記事業のアドバイザーとして,学校のサポートに当たるとともに,小松島市の学校再編に関わる委員として,指導助言を行った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

鳴門市,板野郡の小中学校に対する学校評価の支援は,教職大学院にとってだけでなく,長期履修の実習受け入れ校の支援にも当たり,一定の成果が見られた。
また,学部の学校教育実践コース設置に対し,コース教員と協力して,よりよい運営ができるよう,議論を重ねた。

 

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