自己点検・評価報告書(兼松儀郎)

報告者 兼松儀郎

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

学部:①授業内容:道徳教育に関する基礎的知識を定着させるとともに,道徳の学習指導案の作成や今日的課題の理解など,実践的指導力の育成を図る。②授業方法:ワークシートやアンケート等により,できるだけ個々人の理解度を把握しながら授業を進める。③成績評価:出席状況,提出物,筆記試験等により,総合的に評価する。
大学院:①授業内容:道徳教育関連科目については,基礎的知識,実践にかかわる内容,今日的課題の3部構成とし,最新の研究動向にも注目する。教育行政関連科目については,課題の分析力・解決力の向上やスクールリーダー・教育行政職員としての専門的能力の育成を図る。②授業方法:講義とともに,演習・討論を取り入れ,またTTを実施する。③成績評価:出席状況,発表,レポート,筆記試験等により,総合的に評価する。

(2)点検・評価

○学部の授業「道徳教育指導論」について,①授業内容:道徳教育に関する基礎的知識を定着させるとともに,道徳の学習指導案の作成を提出課題とした。また,今日的課題について,実践事例をもとに理解を深めた。②授業方法:ワークシート等により,理解度を把握しながら授業を進めた。③成績評価:出席状況,提出物,筆記試験等により,総合的に評価した。
○教職大学院の科目のうち,2年次生対象の「道徳教育の実践と課題」については集中講義を実施したが,1年次生対象の「人間の成長と道徳教育」は毎週実施する通常の形態に変更・改善した。①授業内容:道徳教育の基礎,道徳教育の実践,道徳教育の現代的課題の3点を中心に講義を展開し,外国の教育の動きも取り上げた。②授業方法:講義とともに討論を計画的に取り入れ,またTTを実施した。③成績評価:出席状況,発表,レポート,筆記試験等により,総合的に評価し,また教職大学院独自の観点別評価を行った。
科目「教育行政と学校教育」については,特に教育行政に関する基礎的知識の修得とともに,受講生による発表・討論,役割演技等を通じて,教育実務能力の向上につながるよう工夫した。
○教職大学院の実習責任教員として,学校の教育課題の分析力・解決力の向上を図り,最終成果報告書については作成手法にも重点をおきながら指導した。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

これまで,文部科学省の各種委員会等の委員,教員研修センターの講師,徳島県立総合教育センターの事業に関する委員などを務め,研究成果を社会に還元してきた。今後も,道徳教育,教育行政実務,教員の指導力の向上等に関して,研究成果を社会に還元するよう努める。

(2)点検・評価

○国立教育政策研究所教育課程研究センターの「学力の把握に関する研究指定校事業」に係る企画委員として,学校訪問や研究協議など研究指定校の指導を行った。
○独立行政法人教員研修センターの「道徳教育指導者養成研修」の講師を務めた。(8月)
○徳島県立総合教育センターの「徳島県高等学校教育課程研究集会」の講師を務めた。(7月)
○徳島県立総合教育センター「道徳教育実践研究事業連絡協議会」の委員を務めた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○学部の学生については,授業等を通じて,教員としての実践的指導力の育成を目指し,授業内容を工夫する。
○教職大学院の学生については,教育実践に関する研究能力を身に付けさせるとともに,学校の中堅教員・教育行政職員として求められる能力の涵養を図る。また,実習校との意思疎通を図りながら,課題分析実習・課題解決実習等が円滑に遂行されるよう支援する。

(2)点検・評価

○学部の学生について,教員としての実践的指導力の育成を目指し,授業内容を工夫した。
○教職大学院の学生について,授業,課題分析実習,課題解決実習,異校種実習等において教育実践に関する研究能力を身に付けさせ,また,学校の中堅教員として求められる能力の涵養を図った。
○教職大学院の実習については,実習校を計画的に訪問し,円滑な実施を図った。
○教職大学院の教員養成特別コースの学生に対し,要望に応じ,授業資料についての個別指導や授業参観時の観察の観点等についての指導を行った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

○科学研究費補助金採択課題について研究を遂行する。
○道徳教育について,国内外の資料収集・分析を行う。
○新学習指導要領(平成20年・21年)の実施に向け,文部科学省職員等との協議を通じて,道徳教育の指導内容・指導方法について研究を進める。
○論文発表,学会発表等を積極的に行う。

(2)点検・評価

○科学研究費補助金採択課題について昨年度に引き続き研究を進めた。
○学校訪問等を通じて,中等教育における道徳教育に関する実践資料の収集を行った。
○文部科学省の教科調査官等との交流を通じて,高等学校公民科「倫理」の指導について研究を進めた。
○国際学会The Asia Pacific Network for Moral Education(APNME)での発表(6月),『中等教育資料』(平成22年7月号)での論文発表、関西教育学会での発表(11月)を行った。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○教職大学院,学内の委員会等における職務の遂行に努める。
○教職大学院の専任教員として,教育研究活動の推進に協力する。
○連合大学院の教育研究活動の充実に努める。

(2)点検・評価

○教職大学院副専攻長,大学院入試委員会副委員長等として職務の遂行に努めた。
○教職大学院の専任教員として,教育研究活動の推進に協力した。
○連合大学院の論文審査や副指導教員など,教育研究活動の充実に携わった。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○附属学校における実践研究の充実に向けて協力する。
○海外の学術協定大学との研究交流に参画する。
○徳島県立総合教育センターの事業実施に協力する。
○学外の研修会等の講師依頼については,校務の状況をみながらできるだけ要望に応じる。

(2)点検・評価

○附属小学校の合同研究会に参加した。(6月)
○道徳教育について北京師範大学との研究交流に努めた。
○徳島県立総合教育センターの教育課程や道徳教育に関する事業実施に協力した。
○国立教育政策研究所教育課程研究センター「学力の把握に関する研究指定校事業」に係る研究指定校の指導を行った。また,独立行政法人教員研修センターの「道徳教育指導者養成研修」の講師,徳島県立総合教育センターの「徳島県高等学校教育課程研究集会」の講師を務めた。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

○教職大学院の副専攻長として,円滑な専攻運営に努めた。
○大学院入試委員会副委員長として,大学院入試の円滑な遂行に努めた。
○道徳教育及び高等学校公民科に関する専門的知識や研究成果を,大学の学部・大学院の講義等に生かすとともに,国立教育政策研究所や独立行政法人教員研修センターの事業等に還元することができた。

 

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