自己点検・評価報告書(前田英雄)

報告者 前田英雄

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

教師をめざす学生の質保証のための取組
①授業内容:小学校、中学校の学習指導要領の内容を包含し,教科の専門分野(食物領域)の内容を教授する。本学は,他の学部と違い,カリキュラムの関係で教科の専門科目を内容の重複が少ない。 そのため教授内容の知識の定着が充分でない。
②授業方法:食物領域の教授方法は,五感をすべて使うことが知識のみならず技能も定着する。講義科目でも簡単な実験や実習を取り入れて体験的な授業を展開する。
③成績評価:シラバスにも記載しているが,出席回数,宿題提出,授業態度(授業への参加の積極性),期末テストを総合的に評価する。

(2)点検・評価

①授業内容:教科の専門分野(食物領域)の内容においては、常に小実験や簡単な実習を行いながら授業を進め、教員養成大学の家庭科教員としてのデプロマポリシーに即した授業を行った。机上の知識とその定着を実験・実習で補足した。
②授業方法:学部授業も大学院の授業も五感を使用した授業を展開した。また、初等家庭のような多人数の授業でも一部の学生に前で作業に協力してもらい行ったが、アンケートで学生はそのように授業を評価していた。

③成績評価:シラバスに記載通り、評価をした。一部学生については、課外活動や病休の学生に配慮するため3度期末試験を行った。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

予防教育科学研究教育研究センターに兼務しており、現場,特に中学生の生活行動と健康とのかかわりについて興味がある。現職大学院生と共に徳島県の中学生の生活実態調査を行い、それを分析することにより、問題点を提起し,教育現場へ解決するための方策を提言する。 

(2)点検・評価

兼務している予防教育科学教育研究センターの業務の一環として現場の中学生の生活を変容させることによる社会貢献を考え、徳島県下の1223名の中学生の生活実態調査(27項目)を行い、各中学校に全体から見たその学校での生活実態をまとめて校長宛に速報を送付した。さらに中国(189名)とインドネシア(436名)の中学校でも知人の協力により同様のアンケートを実施し、3カ国にわたる共通の課題やその国における特徴について取りまとめた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

1)初等家庭(4名)、家庭科授業・教材開発(3名)、人口と食糧問題(3名)で担当するため受講前の伝達事項や講義内容の連携を図る。
2)パワーポイントを用いた授業展開することにより文字ばかりでなく図や表を活用した授業展開をさらに改良して講義を行う。
3)修論生(現職1名)、卒論生(2名)の教育研究や進路等の相談に親身に応じる。

(2)点検・評価

1)教育支援の評価:学部授業および大学院の授業についてはオムニバス教員との連携を図り、授業方法の技術についても新しい方法を学んだ。
2)学生支援の評価:3名(1名現職、2名学部学生)の修論や卒論の指導や進路指導(1名は香川県の臨時講師、1名は民間企業に就職)についても親身に取り組んだ。香川県の学生は優秀であったが、結果的に教員採用試験に合格させることができなかったのが反省点である。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

1)最近4年間の研究テーマであるタラの芽に関する動物実験結果を和文あるいは英文にまとめ、投稿し、論文として発表する。
2)予防教育科学に関する研究課題を見つけ、アンケート調査を実施する。国内外でのアンケートの実施の可能性について検討する。
3)学外の研究者と共同研究し、自分の研究を活性化する。

(2)点検・評価

1)最近4年間行った来たタラの芽に関する動物実験に関する論文が9月に和雑誌である栄養学会誌に採択された。
2)インドネシアと中国ウィグル自治区の大学教員と現地の中学校の生活実態調査に協力をしていただいた。その結果をとりまとめ投稿中である。
3)四国大学の先生と共同でこれまで研究を行ってきた分岐鎖アミノ酸に関する成果を日本栄養改善学会に発表した(9/11-12/10)。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

1)センター部長、大学院入試委員会委員、予防教育科学教育研究センター兼務教員、知的財産委員として本学の大学運営に貢献する。

2) 連合大学院生活・健康系連合講座(鳴門教育大学)の講座代表として運営に貢献する。

(2)点検・評価

1)センター部長として多くの委員会に出席し、大学の運営に貢献している。また、教職キャリア支援センター所長として学生の実地教育を円滑に行えるよう鳴門市の教育委員会や校長会,松茂町での連絡会に出席し、協力をお願いした。

2)連合大学院生活・健康系連合講座(鳴門教育大学)の講座代表者として1名の教員の合の審査に関わった。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

1)附属での教育実習、研究授業、附属の研究会等に参加し、指導助言を行う。
2)連合大学院を修了した留学生と共同研究を模索する。
3)徳島県立総合教育センタ-の研修講座に協力する。
4)会社等、学外から依頼をうけた場合、研究の指導を行う。

(2)点検・評価

1)附属での研究授業に参加し,指導助言を行った。(9/24/10)
2)博士課程を修了した留学生には、現地(中国ウィグル自治区)の中学校での生活習慣に共同研究、また、インドネシアでも上記に関する統一の研究で共同研究を行った。
3)徳島県立総合教育センターの研修講座である授業力UP!すぐに役立つ高校家庭科研修講座「短時間でできる調理の実験・実習-食の科学性に着目した調理実験を中心として-」の講師として協力した。(8/2/10)
4)については、具体的には依頼がなかった。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 

 

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