自己点検・評価報告書(宮本賢治)

報告者 宮本賢治

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

①教科の専門能力を高めて授業の実践力を身につけさせると共に、子供たちがその教科を学ぶことの目的や意義(例えば技術を学ぶことは、工作という活動を通し、困難を克服することで達成感を得られることを学ぶ、や将来の産業界を支える人材育成につながる等)を学生に考えてもらうことで、教師としての使命感や社会性、子供理解の能力を身につけてもらうような授業内容を心がけたい。
②学生が自分の頭で考える授業として、講義のみならず実習・実験や演習を盛り込む。また適宜、あるテーマについて(例えば上述の子供たちがその教科を学ぶことの目的や意義について)、学生とディスカッション形式で授業を進める。
③教科の基本事項の理解のみならず、実習・実験を通じて自分で調べ考えたことや工夫した点、またディスカッションでは、自分の意見を持ち、それを他人に説得できるように論理的かつ簡潔、明確に主張、表現できるかを、各個に評価する。

(2)点検・評価

①教科の専門能力を高めて授業の実践力を身につけさせると共に、子供たちがその教科を学ぶことの目的や意義を学生に考えてもらうことで、教師としての使命感や社会性、子供理解の能力を身につけてもらうような授業を行った。
②学生が自分の頭で考える授業として、昨年度に比べて実習・実験を大幅に増やした。また適宜、あるテーマについて(例えば上述の子供たちがその教科を学ぶことの目的や意義について)、学生とディスカッション形式で授業を進めた。
③前期授業において、教科の基本事項の理解のみならず、実習・実験を通じて自分で調べ考えたことや工夫した点、またディスカッションでは、自分の意見を持ち、それを他人に説得できるように論理的かつ簡潔、明確に主張、表現できるかを評価した。
④さらなる授業改善を図るための一環として、本年度、担当した授業の取り組みについて、鳴門教育大学授業実践研究第10号(2011)へ報告した。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

①学校教育現場と企業や学会との連携による産業教育の一層の推進や向上を目的として、企業や学会等の主催する科学教室やイベントに参加するなどにより人的交流を図ると共に、これらの科学教室やイベントへ成果を発表・展示できるように教育研究活動に取り組む。
②未来のエネルギー源の1つである核融合エネルギーの研究開発は、現在、ITER計画として実験炉による検証段階にあり、日本、EU、アメリカ、ロシア、韓国、中国、インドの7極による国際協力の形で進められている。日本サイトの主要な研究機関と共同研究を行い、この成果を核融合炉の開発に反映させることで、エネルギー問題の観点から社会に貢献する。 

(2)点検・評価

①プラズマ・核融合学会では、小・中学生向けの科学啓発活動を行っている。学校教育現場と学会との連携による産業教育の一層の推進や向上を目的として、この科学啓発活動に関する情報提供や人的交流を図ると共に、科学啓発活動への発表・展示を目指した教材機器開発を進めた。
②未来のエネルギー源の1つである核融合エネルギーは、実験炉による検証段階にあり、日本、EU、アメリカ、ロシア、韓国、中国、インドの7極による国際協力で研究開発が行われている。日本サイトの主要研究機関(日本原子力研究開発機構、核融合科学研究所)と共同研究を進めており、エネルギー問題の観点から社会に貢献した。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

①前年度の授業評価結果を踏まえて、学生の理解や技能が授業の到達目標を達成できるように、授業の構成やテキスト、教材の工夫などの授業の改善を図る。
②卒業論文等の指導に関して、学生が興味を持って質の高い論文を完成できるようにきめ細かく指導する。
③学生と密にコミュニケーションを取りながら、学部技術科教育コース2年生のクラス担当の任務を遂行する。

(2)点検・評価

①学生の理解や技能が授業の到達目標を達成できるように、実習や実験を大幅に増やして授業の構成やテキスト、教材の工夫などの授業の改善を図った。
②卒業論文等の指導に関して、実験やプログラミング、ディスカッションを個別に対応し、学生が興味を持って質の高い論文を完成できるように、きめ細かく指導した。卒業論文の成果は、日本産業技術教育学会第26回情報分科会にて発表した。
③学生と密にコミュニケーションを取りながら、学部技術科教育コース2年生のクラス担当の任務を遂行した。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

①研究テーマの1つである負イオンビームの光学シミュレーションについては、日本原子力研究開発機構、核融合科学研究所、慶応大、都立産業技術高専等の外部の研究機関との間で共同研究を進めて、研究成果を学会で発表したり、学術論文誌へ投稿する。
②学校教育現場と企業や学会との連携による産業教育の一層の推進や向上を目的として、企業や学会等の主催する科学教室やイベント科学教室やイベントに発表または展示できるような教材機器の研究開発を進める。

(2)点検・評価

①独立行政法人日本原子力研究開発機構(原研)が募集している“トカマクに関する「国内重点化装置共同研究」に研究代表者として、原研、慶応大、都立産業技術高専と共同研究を行っている(研究題目:大電流負イオンビーム光学特性に関する理論的研究)。研究成果を学術論文誌、Review of Scientific Instrumentsに投稿し、掲載された(査読有り)。また、最新の成果を日本で開催される国際学術会議のThe Second International Symposium on Negative Ions, Beams and Sourcesにて、共著者として学会発表すると共に論文投稿し、American Institute of Physics conference Proceedingsへの掲載がacceptされた(査読有り)。
②学校教育現場と企業や学会との連携による産業教育の一層の推進や向上を目的として、企業や学会等の主催する科学教室やイベント科学教室やイベントに発表または展示できるような教材機器の研究開発として、質量分析装置を模擬した教材機器の開発を進め、イオン化部の製作を行った。
③中学校技術の情報に関する技術に関して、中学生でもアナログ信号とデジタル信号の違いや各々の特性を理解できるような教材の開発を進めてきた。本年度の成果を日本産業技術教育学会第26回情報分科会にて発表した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

①学部入試委員会委員として、本学の運営に貢献する。
②平成21年度先導的大学改革推進委託事業に係る「モデルコア・カリキュラム開発チーム」のメンバーとして、本事業の円滑な実施、遂行に貢献する。

(2)点検・評価

①学部入試委員として本学の運営に貢献した。
②平成21年度先導的大学改革推進委託事業に係る「モデルコア・カリキュラム開発チーム」のメンバーとして、カリキュラムマップの作成など本事業の円滑な実施、遂行に貢献した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

①附属中学校との連携については、平成21年度に支援授業として「情報教育対する興味・関心を高める教材づくり」の授業を行った。この際に行った教材開発と授業展開方法を、今年度においても附属中学校と連携してさらに進める。
②学校教育現場と企業や学会との連携による産業教育の一層の推進や向上を目的として、企業や学会等の主催する科学教室やイベントに参加したり、人的交流を図る。
③「I-2.大学教員としての社会貢献」でも述べたが、国際協力の形で研究活動が行われているITER計画の一環として、日本サイトの主要な研究機関と共同研究を行い、この成果を核融合炉の開発に反映させることで、エネルギー問題の観点から社会に貢献する。

(2)点検・評価

①附属中学校との連携については、コア科目である教育実践フィールド研究において採択された研究テーマである技術に対する興味・関心を高める教材づくりとしてエネルギー変換教材を開発した。開発した教材の目的や原理について附属中学校の教員・生徒の前で説明した後、教材を附属中学校へ寄付した。
②附属中学校で行われているLFTにて、核融合の話を講演した。
③プラズマ・核融合学会では、小・中学生向けの科学啓発活動を行っている。学校教育現場と学会との連携による産業教育の一層の推進や向上を目的として、この科学啓発活動に関する情報提供や人的交流を図った。
④核融合炉の開発において、国際協力で研究活動が行われているITER計画の一環として、日本サイトの主要研究機関(日本原子力研究開発機構、核融合科学研究所)と共同研究を進めた。
⑤池田高等学校は「2年生学部・学科ガイダンス」をキャリア教育の一環に位置づけている。将来、教員を希望の職業としている高校生を対象に、講師として教育大学の特色や内容について説明を行った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

H.22.10.1より兵庫教育大学大学院連合学校教育研究科を兼職(「合」教員)

 

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