自己点検・評価報告書(綿引勝美)

報告者 綿引勝美

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

①授業内容,
教科教育論においては,教師としての説明責任をまっとうできる能力の育成につとめる.とりわけ,体育教育の歴史、近代体育の背景となっている思想についての理解の欠落を補うという意味から,体育科教育やスポーツ教育の思想的な歴史について理解を深められるような授業内容を構築する.の側面から,臓器移植や再生医療など,生命操作や身体の人工的活用に関する倫理問題にもふれる.
②授業方法,
基礎知識の運用能力育成のために,問題場面対応型の表現・伝達・説得の基本スキルの養成を試みたい
③成績評価,
相互評価を重視するとともに,基礎的な知識理解のための筆記試験の内容を工夫する.出席,レポート提出状況,報告内容,テストをふまえ,総合的に評価する。

(2)点検・評価

①授業内容,
説明能力の育成という点では、体育思想史についての講義を深化させることができた。.
②授業方法,
問題場面の切り出しという点で、まだ十分な見通しをえていない。表現・伝達・説得というスキル獲得にむけた手がかりを得ることができた。
③成績評価,
評価については、基礎的知識理解の小テストやレポートによって重層的な面からアプローチすることができた。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

○これまでに引き続き,ライプチヒスポーツ科学交流協会での活動を展開し,研究内容の社会的な還元に務める。本年は,ドイツから講師を招聘し,トレーニング関連の指導者養成セミナーを開催する。
○徳島県の,「徳島育ち」プロジェクトに参加し,選手育成の仕組みづくりに尽力する。 

(2)点検・評価

○平成22年5月に、ドイツから三名の講師を東京に招聘して開催した、ライプチヒスポーツ科学交流協会主催「第一回コオーディネーショントレーナー養成国際講座」の企画運営にたずさわることができた。
○徳島県においては、「徳島育ち」プロジェクトに参加し、バトミントン協会の推進する選手育成制度の立案と選手のパフォーマンス診断事業に関わることができた。また、富山市におけるスポーツタレント発掘プロジェクト作成にかかわり、第一回の測定会をおこない、本学の知名度をおげることができた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○自然体験と実業体験を重視するという立場から,地域の農林業従事者との交流を積極的にはかれるような場をつくる.
○スポーツ活動の社会的な広がりのなかで,スポーツ事業に関心をもたせるような指導を行う.とりわけ、地域総合型スポーツクラブとのネットワークを構築する。

(2)点検・評価

○農林業従事者との交流については、学生の参加を図る機会をつくることができなかった。
○学生の支援については、休学を希望する学生の相談などにあたった。
○フィールド研究については、地元小学校の教員との継続的な授業研究を展開することができた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

○ドイツの選手選抜制度・トレーニング科学関連資料の収集と解析
○国立スポーツ科学センターとの共同研究プロジェクトの推進
○スポーツトレーニングに関連するNPOやベンチャー企業との共同研究に着手する
○Webを活用した,研究成果のデータベース化

(2)点検・評価

○学術振興会からの科学研究補助金の支援をうけ、ドイツにおけるスポーツ科学の教授資格論文の収集をおこない、大きな成果をあげることができた。
○国立スポーツ科学センターの医科学部長とともに、ドイツライプチヒでの研究者の聞き取り調査を行うことができた。
○ライプチヒスポーツ科学交流協会主催の、「第一回コオーディネーショントレーナー養成国際講座」のサポートをおこなった。
○Google、及び、MobileMeを活用して、成果の共有システムを構築している。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○鳴門教育大学の知名度をあげるため広報活動(国立スポーツ科学センターでの取り組みへの参加)
○教務委員として,授業改善に積極的に取り組む
○文部科学省等のプロジェクト予算獲得にむけた取組みを強化する。

(2)点検・評価

○国立スポーツ科学センター医科学部長との共同調査を展開し、本学の知名度をあげることができた。また、富山市におけるスポーツタレント発掘プロジェクト作成にかかわり、第一回の測定会をおこない、本学の知名度をおげることができた。
○教務員として、保健体育コースの授業担当者再配置などをおこなった。
○学術振興会の科学研究費補助金の交付をうけることができた。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○ライプチヒスポーツ科学交流協会を通した,トレーニング科学の国際的な交流を促進する.
○地元の農林業従事者との積極的交流を推進する
○地域総合型スポーツクラブとのネットワークを構築する

(2)点検・評価

○ライプチヒスポーツ科学交流協会主催の、「第一回コオーディネーショントレーナー養成国際講座」のサポートをおこなった。
○地元の農林業従事者との交流のなかで、里山の再生にむけた取り組みを開始することができた。
○富山市におけるスポーツタレント発掘プロジェクト作成にかかわり、第一回の測定会をおこない、本学の知名度をおげることができた。徳島県においては、「徳島育ち」プロジェクトに参加し、バトミントン協会の推進する選手育成制度の立案と選手のパフォーマンス診断事業に関わることができた。
○フィールド研究をとおして、地元の小学校での教員研究ならびに、授業研究を推進することができた。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

○国立スポーツ科学センター医科学部長のドイツライプチヒでの競技スポーツトレーニングシステム開発に関する聞き取り調査をサポートするなど、本学の知名度をあげることができた。

 

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