自己点検・評価報告書(坂本和丈)

報告者 坂本和丈

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

本年度の研究計画は,これまで37年間行ってきた学校体育における子どもや学生の運動学習やスキル習得に関する研究成果について体系的に整理して,著書としてまとめる予定である。特に,体育における運動教材は多種多様であり,それらの指導方法や運動スキルの習得過程は複雑であるために,運動の分類学的視点から検討を加えながらまとめる必要があると考えている。
また教育計画は,教員養成系大学の教員として体育の実技授業及び講義を通して,学生の小学校及び中学校における運動教材の研究や指導方法について理解度を高めたり,実技能力の向上を求めるような授業を展開する予定である。

(2)点検・評価

平成21年度の研究計画については,学校体育における子どもや学生の運動学習やスキル習得の過程について,システム的思考に基づいてまとめているところである。特に,関連文献の収集やデータの整理を行ってきた。これらの研究成果は,運動の発達段階に対応した授業計画やカリキュラム編成に貢献できるものと考えている。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

外部資金への対応は,退職間近の教員には極めて困難である。しかし,保健体育コースの教員には積極的に科学研究費補助金への申請に努力するように進言することが私自身の努めであると考えている。 

(2)点検・評価

外部資金への対応は,個人的には年齢的な問題があり,申請を断念した。ただし,保健体育コースの若手や中堅の教員に対して,外部資金の申請に協力してきたところである。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

教育支援としては,これまでも実技授業において授業目標―授業計画等を提示するとともに,学生による学習記録を通して自己評価を行ってきた。このことは学生が自己の実技能力を把握するためにも,今後も継続して実施する予定である。  

また学生生活支援については,将来の教員生活にとって必要な子ども理解や保護者への対応について,授業や密接なコミュニケーションを通して指導を行うことが重要であると考えている。

(2)点検・評価

教育支援としては,特に実技授業において上記目標を達成することができ,学生の実技能力を高めることができたと考えている。

一方,学生生活支援については,特に研究室ゼミ生に対して,授業や授業外で将来の教員生活における心構えや研究心について指導を行ってきた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

体育授業を行う者が,学校体育における小学校,中学校,高等学校の発達段階における運動の発展過程を認識することは,子どもや学生の運動スキル向上や運動に対する興味・関心を高める上で重要である。これまでの研究を継続して,体育の実技授業を中心としながら,運動特性に応じた指導体系や学習戦略について検討する予定である。

(2)点検・評価

体育の実技授業を中心に研究課題を設定して,学生の運動スキルや興味・関心を高めるように努めてきた。特に,運動特性に応じた指導体系の理解や学習戦略の習得について成果を高めることができた。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

所属委員会委員として積極的に参画する予定である。また,大学院の学生定員確保のために,説明会や大学訪問等の要請には積極的に対応する予定である。

(2)点検・評価

学内委員会には委員として積極的に参画してきた。しかし,大学院学生定員確保の問題については,不十分であったと考えている。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

初等中等教育実践の授業や小学校の研究会(指導助言)を通して,それぞれの教員と連携して,体育授業の効果的な実践について検討を行う予定である。

(2)点検・評価

上記目標について,体育授業の効果的な実践について検討してきたが,十分な目標達成には至らなかった。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

モデルコア・カリキュラム開発委員として参画してきた。平成22年度においても引き続き委員を務め,教員養成系大学のカリキュラム編成に貢献する予定である。

 

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