自己点検・評価報告書(木原資裕)

報告者 木原資裕

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

平成22年度は、学部生対象の授業として「体育心理学Ⅰ・Ⅱ」「保健体育科教育論Ⅳ」「運動方法実習Ⅴ」、大学院生対象の授業として「体育・スポーツ心理学研究」「体育・スポーツ心理学演習」を担当する。
これらの授業においては、いずれも教育実践現場での具体的な事例を引用しながら解説、説明するとともに、受講生の体験に基づく省察を重視した授業展開を行いたい。そのためには、受講生の発表や自己分析を行う場を数多く提供するとともに、他の受講生との相互作用を促進するような働きかけをしたい。また、成績評価においても、単なる知識量だけでなく、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も対象にしたい。なお、その具体的な取り組み方法は、各授業のシラバスに記した。

(2)点検・評価

平成22年度に担当した各授業においては、いずれも教育実践現場での具体的な事例を引用しながら解説、説明するとともに、受講生の体験に基づく省察を重視した授業展開を行った。そのため、受講生の発表や自己分析を行う場を数多く提供するとともに、他の受講生との相互作用を促進するような働きかけを重視した。また、成績評価においても、単なる知識量だけでなく、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も対象にした。
その結果、学生による授業の総合評価(大項目「あなたの授業への取り組みについて」を除く各項目の平均値)は、いずれの授業においても4.5以上という高い値を得ることができた。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

体育心理学に関する教育研究活動としては、徳島県小学校体育連盟顧問として小学校体育授業研究会等における助言指導を通じ、その成果を還元したい。また、スポーツ心理学に関しては、徳島県体育協会スポーツ医科学委員会の一員として、徳島県内のスポーツ選手を対象とした心理サポート活動を継続するとともに、各種競技団体に対する科学的トレーニング法の浸透を図りたい。
その他、教育支援・アドバイザー制度による講義要請にも積極的に参加し、上記教育研究活動の成果を社会に還元したい。 

(2)点検・評価

徳島県体育協会スポーツ医科学委員会の一員として、千葉国体におけるボウリング選手の心理サポートを担当した。その結果、成年女子団体2人チームにおいて第2位の成績を収めることができた。また、徳島県体育協会の支援を受け、中・高校生に対して心理トレーニングの方法を分かりやすく解説したミニガイドブックを作成・配付した。このガイドブックは徳島新聞にも取りあげられ、県内各学校から配付希望に対応する形で増刷した。さらに、このガイドブックを利用した県内中・高等学校競技選手に対する講演を延べ7回実施した。
また、平成22年10月29日に徳島市八万南小学校で開催された「第48回中・四国小学校体育研究大会(徳島大会)」におけるボール運動領域の助言指導を依頼され、それに向けた事前指導として教育支援・アドバイザー制度による講義等を実施した。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

22年度から拝命する副学長(入試企画担当)職との関連で、学部生や大学院生の卒業研究、課題研究の指導や生活支援には、かなりの制約を受ける可能性がある。しかしながら、前年度まで務めていた附属学校部長職に比べると格段に大学キャンパス内にいる時間が長くなるため、より学生の教育や生活支援に時間を割くことが可能だと思われる。
副学長としての職務遂行に支障を来さない範囲内で、出来る限りの支援を行いたい。

(2)点検・評価

3名のL2生をゼミ生として担当し、その課題研究を指導した。これらの院生は学部授業の履修で忙しいものの、その合間を縫うような形で積極的に研究活動を実施し、何とか順調に成果を収めつつある。
また、課外活動団体である女子バレー部の顧問・監督も継続し、平成22年5月に行われた四国大学春季リーグ戦においては念願の3部優勝を果たし、入れ替え戦にも勝利して2部に昇格した。さらに、前年度1部に昇格した徳島県クラブリーグの前期戦においては、第4位の成績を示すことができた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

今年度は、昨年度に実現しなかった学会誌への論文投稿を行うつもりである。また、22年度科学研究補助金に申請した研究課題が採択された場合は、その研究を実施することになる。
さらに、今まで行ってきた徳島県国体選手に対する心理サポート研究も継続実施し、その成果を関連学会において発表したい。

(2)点検・評価

予定していた学会誌への論文投稿は実現できなかった。また、申請した22年度科学研究補助金も採択されなかった。
今まで行ってきたスポーツ選手の心理サポートについては、平成22年9月に中京大学で開催された第61回日本体育学会においてポスター発表した。さらに、この学会においては、今まで行ってきた研究成果を総括して会員への情報提供をするため、体育心理学専門分科会のキーノートレクチャーとして発表した。
また、徳島県国体選手を対象とした動画フィードバックを活用した心理サポートの成果を論文として纏め、本学紀要「情報教育ジャーナル」第8号に投稿した。さらに、運動方法実習Ⅳにおける授業の取り組み状況を纏め、本学紀要「鳴門教育大学授業実践研究」第10号に投稿した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

新たに拝命することになった副学長の職務に関連する大学院学生定員の充足と適切な大学院入試事務の遂行に努力したい。また、芸術・健康教育部、保健体育コースの一員として、各種の会議に積極的に出席し、部やコースの円滑な運営に協力するつもりである。

(2)点検・評価

入試企画担当の副学長として各県教育委員会訪問・私学訪問を行い、大学院学生定員充足のための活動を行った。また、大学院入試委員会委員長として入試業務に携わるとともに、関連委員会にも積極的に出席した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

附属学校園の各種研究会における助言指導には、今まで通り積極的に参加したい。また、昨年度より担当している日本体育学会理事、日本スポーツ教育学会理事、四国体育・スポーツ学会会長を継続することによって関連学会の教育研究活動に寄与したい。

(2)点検・評価

平成23年2月に開催された附属小学校教育研究発表会の助言指導(体育科)を担当し、そのための事前研究会や事後の合同研究会に参加した。
また、日本体育学会理事、日本スポーツ教育学会理事、四国体育・スポーツ学会会長も継続担当し、各学会活動の発展に寄与した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 

 

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