自己点検・評価報告書(山田啓明)

報告者 山田啓明

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

退職する木村正邦准教授がオーガナイズを担当していた「初等音楽I」,「初等音楽II」を引き継いだのを機会に,22年度の「初等音楽II」について授業内容について過去の受講生の動向等から再検討をすでに行ない,コースの承認を得た。コースの実技担当教員が減ったことで,特に「初等音楽I」のピアノ実技では教員1人あたりの人数が増え授業方法の改善を模索中である。成績評価についても,今回「初等音楽II」について教員全員が採点に関われるようなマトリクスを作成した。これについては後日コースにおいて検討をお願いしようと思っている。

(2)点検・評価

「初等音楽Ⅰ」,「初等音楽Ⅱ」ともさしたる混乱なく,授業を終える事が出来た。とくに「初等音楽Ⅱ」で取り入れた成績評価マトリクスは授業を担当した教員から好評であった。「初等音楽Ⅰ」では,クラス分けと出欠管理に若干の改善を行ったが,これにはさらなる改善の余地があると考えられる。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

21年度は教育支援アドヴァイザーとして徳島中学校のオーケストラ部指導を,また徳島県吹奏楽連盟からの依頼で2日間の指揮法講習会を,またそれとはべつに愛媛県済美高等学校の音楽科の50周年演奏会にむけてのオーケストラ,合唱の指導を,徳島県立名西高等学校へは,国の「学校への芸術家派遣事業」の一環として2度のオーケストラの指導などを行なった。22年度についてはまだ具体的な要請はないが,要請があり次第,積極的に出向くつもりである。 

(2)点検・評価

これは研究にも関わる事ではあるが,徳島県出身の作曲家,三木稔氏のオペラを徳島市立文化センターの主催事業として行ない,その際に指揮者を努めて欲しいとの依頼が昨年の7月にあった。急なことではあったが,ソリスト選定のためのオーディションを行ない,4ヶ月の準備期間をへて3月に作曲者臨席のもと,無事オペラの上演を成功させたことは,自身の教育研究活動においても,とくに大きな社会貢献活動になったと考えている。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

現時点ではまだ未定ではあるが,実技センターの木村准教授が抜けられた穴を自分が中心となって埋めることがコースの総意として決定された。センターも組織替えをして新体制となるようなので,スムーズに移行し,学生の不利益とならないよう,教員採用試験に向けた声楽とピアノの実技教育の充実をこころがけたい。なお,22年度も希望者があれば学生に対する聴音の指導をしてゆくつもりである。

(2)点検・評価

昨年3月に急遽,教職キャリア支援センター兼務となり,教員採用試験へ向けた音楽実技の支援体制をまかされることとなった。非常に限られた時間であったが,入学式までに実技技能支援アドヴァイザーによる弾き歌いレッスンを中核とした体制を整え,入学生,新4年生らのためにパンフレットを準備することができた。また,学長裁量経費からピアノの調律費が出なくなる等,教育環境が悪化する中,音楽教育コースと協議の上,6階のピアノの管理をセンターへ移管させて,一括管理する体制を作った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

平成22年度において現在確定している演奏活動の内,主なものを挙げる。
4月4日徳島交響楽団スプリングコンサート
6月13日大分交響楽団ファミリーコンサート
7月3日七夕コンサート
7月24日小川明子サロンコンサート
8月21,22日四国二期会オペラ公演
9月18日小川明子熊谷リサイタル
9月29日小川明子大分リサイタル
12月12日大分大学医学部管弦楽団定期演奏会

(2)点検・評価

上記に加え新たな依頼を受けて,22年度では1月17日に徳島交響楽団ニューイヤーコンサート,さらに3月6日に三木稔作曲,オペラ『きみを呼ぶ声』の指揮者を務めた。また,一昨年に録音をしたCD『荒城の月 国楽を離陸させた偉人たち』がリリースされ,『レコード芸術』誌上で,準特選盤に選出された。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

22年度は21年度に引き続き,大学院教務委員を務める。また,モデルコア・カリキュラム開発チームの担当に指名されたので,できるかぎりのことはしたいと考えている。

(2)点検・評価

大学院教務委員,およびモデルコア・カリキュラム開発チームの担当としての職務を果たした。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

平成20,21年には鳴門の「第九」のソリストオーディションの審査員を務めた。また徳島県の器楽合奏コンクール,合唱のアンサンブルコンテストの審査員も務めた。今年も要請があれば出向く所存である。

(2)点検・評価

22年度においても鳴門の「第九」のソリストオーディションの審査員と,合唱のアンサンブルコンテストの審査委員長を務めた。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

突然退職された木村正邦准教授の後を受けて急遽新設の教職キャリア支援センター兼務となり,音楽実技面での学生への支援体制を何とか整えることができたのは,昨年の教員採用率の向上の一助になったと自負している。

 

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