自己点検・評価報告書(粟田高明)

報告者 粟田高明

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

教科(理科)の専門的知識の定着と体系的な理解,加えて科学的思考力の向上が,教師(特に理科教師)を目指す学生の「質」向上には必要不可欠である。そのため授業では,身近な自然現象の説明から行い,徐々に内容の深化を目指して,必要に応じて演示実験を取り入れる。また小テストや進んだ内容に関するレポートを提出させるなど,内容の理解度に対する評価とともに,取り組みに対する意欲を評価に取り入れた,多面的な成績評価を行う。

(2)点検・評価

担当した大学初年度の授業では, できるだけ数式を使わずに, 平易な言語で基礎的な内容を説明するとともに, 科学的思考を身に付けさせることを目指した。また教材を用いた演示実験や, 将来現場で使用すると考えられる実験教材を学生自身に製作させるとともに, 実験や観察の際に必要なことを詳細に説明した。また学生の理解度を確認するため小テストを行った。大学院の授業では, 最後の2コマ程度はゼミ形式とし, 学生に授業内容に関連する内容のプレゼンテーションを行ってもらい, 評価の一部とした。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

スーパーサイエンスハイスクール指定校(徳島県立城南高等学校)との連携をこれまで以上に深める。自身の専門的知識が活かせる講演会や研修会,専門学校,大学等の非常勤講師の依頼があれば,本務に支障がない限り受ける。 

(2)点検・評価

徳島県立城南高等学校のSSH担当教員と相談し, 12月に本学において高大連携授業として特別授業 “原子核と放射線“ を行った。11月に青少年科学の祭典徳島大会(会場:阿南市科学センター)にて, 「見てみよう! ふしぎな光」という題目でブースを開き, 百人以上のこどもに体験してもらった。4月から10月まで健康保険鳴門看護専門学校において講義「物理学」の非常勤講師を行った。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

学生総合相談室の相談員(アドバイザー)として,可能な限り学生の相談に対応する。

(2)点検・評価

学生総合相談室の相談員として, 毎週水曜日の昼休みに学生の相談に対応できるように研究室に待機した。また同時刻にオフィスアワーを設けて, 質問等に応じた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

採択された平成22年度京都大学原子炉実験所共同利用研究(プロジェクト研究:高エネルギー粒子線による絶縁体の照射効果)について,実験所教員とともに積極的に共同で研究を行う。電気エネルギーや放射線エネルギーを理解するための教材開発を一層進める。得られた成果を関連する学会等で発表し,可能であれば学術雑誌に公表する。

(2)点検・評価

平成22年度京都大学原子炉実験所共同利用研究において,プロジェクト研究(「放射線照射による高融点化合物の欠陥生成と誘起発光過程」)として採用された。6月および9月, 10月, 11月, 1月, 3月に共同利用研究を行い,5月に, 前年度得られた成果を所内論文に発表した。教育研究プロジェクト「先進的理科教員のための研修プログラムの開発と実践」 に参画し, 放射線を可視化する低コストで簡便な実験装置の開発と実践を行った。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

前年度に引き続き,教員免許状更新講習実施委員会委員として,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

教員免許状更新講習実施委員会委員, 実地教育専門部会委員として, 本学の運営に貢献した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

特別講演や授業研究会など,附属学校や外部からの講師,助言者依頼があれば時間の許す限り引き受ける。また留学生からの相談があれば対応する。

(2)点検・評価

11月に青少年科学の祭典徳島大会(会場:阿南市科学センター)にて, 「見てみよう! ふしぎな光」という題目でブースを開き参加した(再掲)。留学生からの相談に対応した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

学生総合相談室の相談員。
モデルコア・カリキュラム開発チーム委員。

 

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